Interstage Application Server Smart Repository運用ガイド
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第3章 エントリの管理

3.2 コマンドを使用する

 コマンドを使用してエントリを管理する方法について説明します。

 Smart Repository内のデータベースからエントリ情報をファイルに取り出すことができます。これを移出といいます。この時のファイル形式は、LDIFで格納されます。
 また、CSVファイル、LDIFファイルを使用して大量のエントリをSmart Repository内のデータベースに登録することも可能です。これを移入といいます。
 CSVファイルを使用する場合は、irepmodifyentコマンドで移入します。
 LDIFファイルを使用する場合は、ldapmodifyコマンドで移入し、ldapsearchコマンドで移出します。

CSVファイルによる移入

LDIFファイルによる移出入

CSVファイルを使用する場

 外部データベースにて管理された源泉データから、データベース内の情報をCSVファイルとして取り出し、CSVファイル内のデータを利用してSmart Repositoryのデータベースへ、エントリとして追加・更新・削除を行うことができます。

 CSVファイルには、1行に1エントリの追加・削除・更新に必要な情報を記述します。各レコード(項目)は、区切り文字にカンマを使用します。カンマ文字を値に指定する場合、項目全体を“"”(ダブルクォーテーション)で囲んでください。

 CSVファイルの各項目の意味やエントリに対する操作内容を、XML形式のルールファイルで定義する必要があります。CSVファイルを使用してユーザ情報を移入するには、このルールファイルも合わせて irepmodifyentコマンドに指定します。

 次の位置にサンプルファイルがあります。

C:\Interstage\IREP\sample\csv\

/opt/FJSVirep/sample/csv/

 サンプルで使用するリポジトリの設定は、以下のとおりです。

リポジトリのホスト名

hostname

管理者用DNのパスワード

admin

その他

初期値を使用

LDIFファイルを使用する場

 LDIF(LDAP Data Interchange Format)は、ディレクトリのエントリをテキスト形式で記述するための標準の書式で、RFC2849で定義されています。リポジトリにエントリを追加したり、リポジトリ内のエントリ情報を変更したりするために使用します。

 LDIFの形式には、2種類あります。

  1. エントリの情報を記述する標準形式
    リポジトリに大量のエントリを追加する場合、この形式を使用すると、追加作業が効率化できます。
  2. エントリの変更情報を記述する更新形式
    リポジトリ内のエントリ情報を変更する場合、この形式を使用します。

 各CSVファイルサンプルと同じ操作を行うことができるLDIFファイルサンプルまたはファイルサンプルが次の場所に格納されています。処理結果を確認する際に使用してください。

C:\Interstage\IREP\sample\ldif\

/opt/FJSVirep/sample/ldif/


下へ3.2.1 CSVファイルとルールファイル
下へ3.2.2 CSVファイルによるエントリの追加・削除・更新
下へ3.2.3 LDIFの標準形式と更新形式
下へ3.2.4 LDIFによるエントリの追加・削除・更新・識別名変更と未サポートのLDIF記述
下へ3.2.5 コマンドによる検索
下へ3.2.6 コマンドによるエントリの追加
下へ3.2.7 コマンドによるエントリの削除
下へ3.2.8 コマンドによるエントリの更新

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