Interstage Application Server Smart Repository運用ガイド
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第3章 エントリの管理> 3.2 コマンドを使用する

3.2.4 LDIFによるエントリの追加・削除・更新・識別名変更と未サポートのLDIF記述

エントリの追加

 changetype行に“add”を指定し、次行から属性定義を記述します。

エントリを追加する場合

dn: cn=User002,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
changetype: add
objectclass: top
objectclass: person
objectclass: organizationalPerson
cn: User002
sn: Fujitsu

 例中に記載のオブジェクトクラス、属性については、それぞれ、“オブジェクトクラス一覧”、“属性一覧”を参照してください。

エントリの削除

 changetype行に“delete”を指定します。

エントリを削除する場合

version: 1
dn: cn=User003,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
changetype: delete

 例中に記載のオブジェクトクラス、属性については、それぞれ、“オブジェクトクラス一覧”、“属性一覧”を参照してください。

エントリの更新

 エントリの属性、属性値に対して、追加、削除、置換えを行うには、changetype行に“modify”を指定します。さらに、次行に変更方法を示す種別を指定します。
 属性の変更種別は、以下の3つの中からどれか1つを指定します。

 属性の変更種別を省略した場合、次のように解釈されます。

 属性の変更種別の次の行には、変更する属性の内容を指定します。続けて複数の変更を記述する場合は、“-”(マイナス)で区切ります。
 次の書式で記述します。

dn: エントリのDN
changetype: modify
属性の変更種別(add|delete|replace): 属性型
属性型: 属性値
-

◆属性値の追加

 属性の変更種別に“add”を指定します。

mail属性を追加する場合

dn: cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
changetype: modify
add: mail

mail: user001@interstage.fujitsu.com

2つのtelephonenumber属性と1つのjpegPhoto属性を追加する場合

dn: cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
changetype: modify
add: telephonenumber
telephonenumber: 7777-1234
telephonenumber: 7777-5678
-
add: jpegPhoto
jpegPhoto:< file:///data/photo/user001.jpg

◆属性値の削除

 属性の変更種別に“delete”を指定します。

description属性を削除する場合

dn: cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
changetype: modify
delete: description

◆複数の属性値から特定の属性値の削除

 属性の変更種別に“delete”を指定します。

 User001のエントリ情報が次の状態であるとします。

dn: cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
objectclass: top
objectclass: person
objectclass: organizationalPerson
cn: User001
sn: Fujitsu
telephonenumber: 7777-1234
telephonenumber: 7777-5678

telephonenumber 7777-1234を削除する場合

dn: cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
changetype: modify
delete: telephonenumber

telephonenumber: 7777-1234

 この結果、User001のエントリ情報は次のようになります。

dn: cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
objectclass: top
objectclass: person
objectclass: organizationalPerson
cn: User001
sn: Fujitsu
telephonenumber: 7777-5678

◆属性値の置換え

 属性の変更種別に“replace”を指定します。

mail を user001@interstage.fujitsu.com から user001_Fujitsu@interstage.fujitsu.com に変更する場合

dn: cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
changetype: modify
replace: mail

mail: user001_Fujitsu@interstage.fujitsu.com

◆複数の属性値から特定の属性値の置換え

 対象の属性値を削除してから、置き換える値で追加します。

 User001のエントリ情報が次の状態であるとします。

dn: cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
objectclass: top
objectclass: person
objectclass: organizationalPerson
cn: User001
sn: Fujitsu
telephonenumber: 7777-1234
telephonenumber: 7777-5678

telephonenumber 7777-1234 を 7777-9001 で置き換える場合

dn: cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
changetype: modify
delete: telephonenumber
telephonenumber: 7777-1234
-
add: telephonenumber
telephonenumber: 7777-9001

 この結果、User001のエントリ情報は次のようになります。

dn: cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
objectclass: top
objectclass: person
objectclass: organizationalPerson
cn: User001
sn: Fujitsu
telephonenumber: 7777-5678
telephonenumber: 7777-9001

 例中に記載のオブジェクトクラス、属性については、それぞれ、“オブジェクトクラス一覧”、“属性一覧”を参照してください。

エントリの識別名変更

 changetype行に“modrdn”を指定します。さらに、次行にエントリの識別名変更の詳細方法を指定します。
 識別名変更の詳細方法は、以下の2つです。この順序で指定します。

  1. newrdn: 新しいRDN
  2. deleteoldrdn: (1|0)
    新しいRDNに変更した後、古いRDNを削除する場合は“1”、属性値として残す場合は“0”を指定します。

 “deleteoldrdn”は省略できます。省略すると古いRDNを削除します。
 次の書式で記述します。

dn: エントリのDN
changetype: modrdn
newrdn: 新しいRDN
deleteoldrdn: (1|0)

User002のエントリのRDNを、User002. Fujitsuに変更する場合

dn: cn=User002,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
changetype: modrdn
newrdn: cn=User002. Fujitsu
deleteoldrdn: 1

 例中に記載のオブジェクトクラス、属性については、それぞれ、“オブジェクトクラス一覧”、“属性一覧”を参照してください。

未サポートのLDIF記述

 “RFC2849”(June. 2000) に定義されている以下の機能は、Smart Repositoryでは未サポートです。


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