Interstage Application Server Smart Repository運用ガイド |
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第3章 エントリの管理 | > 3.2 コマンドを使用する |
エントリの情報を記述する標準形式について説明します。
例中に記載のオブジェクトクラス、属性については、それぞれ、“オブジェクトクラス一覧”、“属性一覧”を参照してください。
2つのエントリを記述した標準形式
version: 1 |
dn: エントリのDN |
各行の、dn、objectclass、属性型と、値を区切る記号として“:”(コロン)を使用します。“:”(コロン)の前後の空白は無視されます。なお、属性値に外部ファイルの内容を設定する場合(ldapmodifyコマンドで、-bオプションを使用しない場合)、または属性値にバイナリ値を設定する場合は、“:”(コロン)が属性と属性値の区切り文字ではないため、“:”(コロン)の後に空白は指定できません。
DNや属性値が長すぎる場合は、折り返して複数行で記述することができます。この時、継続行であることを示すために、行の先頭1文字を空白とし、2文字目から属性値の続きを記述します。行の先頭が空白の場合、その行は、前の行の継続行とみなされます。
長い属性値を折り返す場合
dn: cn=User002,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com changetype: add objectclass: top objectclass: person objectclass: organizationalPerson cn: User002 sn: Fujitsu description: She is good at English, German, and French. She has experience in overseas assignment. |
属性値に、外部ファイルの内容を指定するには、以下の形式で記述します。
属性名:< ファイルのパス(注) |
注)“:”(コロン)と“<”(小なり)の間には空白を入れないで記述します。“:”(コロン)と“<”(小なり)の間に空白を入れた場合、“:”(コロン)以降に記載した文字列が属性値として登録されます。
DNにはファイルからの読み込みはできません。指定できるファイルはローカルなファイルのみです。また、ファイル名は、リポジトリ内に格納されません。
ファイルの形式、コード系により、ファイルのパスの記述形式が違います。jpegPhoto属性にバイナリファイルの内容を指定するとき、およびdescription属性にテキストファイルの内容を指定するときを例にとって説明します。
jpegPhoto:< file://C:\data\photo.jpg |
jpegPhoto:< file:///data/photo.jpg |
description:< file://C:\data\utf8.txt |
description:< file:///data/utf8.txt |
ドライブ文字は指定しません。\data\base64.txtは、カレントドライブのフルパス(ドライブ文字を指定しないで、“\”から指定)を指定します。
description:< \data\base64.txt |
description:< /data/base64.txt |
ldapmodifyコマンドで-bオプションを指定する場合は、以下の形式を使用してください(属性名と属性値の区切りに使用する記号“<”は必要ありません)。
属性名: ファイルのパス |
属性値にバイナリ値を設定するには、以下の形式で記述します。
属性名:: 属性値(Base64符号化) |
属性名;binary:: 属性値(Base64符号化) |
属性名:< file://フルパス |
バイナリ値に外部ファイルが指定された場合は、外部ファイルの内容のみがBase64符号化形式でリポジトリに格納され、ファイル名は格納されません。
Base64符号化した値を直接記述する場合
dn: cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com objectclass: top objectclass: person objectclass: organizationalPerson objectclass: inetOrgPerson cn: User001 sn: Fujitsu jpegPhoto:: gqCCo2C0ILTgtaC2Q0KgtyC3YLegt+C4A0KguKCooLkgqa C5g0KgueC6ILpguqC6w0KgvENCg== |
エントリの変更情報を記述する更新形式について説明します。“LDIF標準形式”で述べた形式に、さらに、変更の対象、種別、内容を記述します。
次の順序で記述します。
変更の種別は、以下の4つの中からどれか1つを指定します。
dn行で指定したエントリをリポジトリに追加します。
dn行で指定したエントリをリポジトリから削除します。
dn行で指定したエントリを更新します。
dn行で指定したエントリのRDN(相対識別名)を変更します。
changetype行を省略した場合、次のように解釈されます。
エントリを1つ追加する場合
version: 1 |
例中に記載のオブジェクトクラス、属性については、それぞれ、“オブジェクトクラス一覧”、“属性一覧”を参照してください。
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