Interstage Application Server Smart Repository運用ガイド |
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第3章 エントリの管理 | > 3.2 コマンドを使用する |
CSVファイル、および、ルールファイルの形式について説明します。
移入するエントリ情報の定義は、0番目の項目のみ以下のように規定されています(項目の数え方は“0”から始まります)。リポジトリに対する操作を指定します。
0番目の項目に、これらの指定値以外を記述した(何も記述しない場合を含む)場合、その行はコメント行とみなされます。
1番目の項目以降は、後述のルールファイルの指定により、指定内容を自由に定義できます。
指定値 |
意味 |
ADD |
エントリを追加します。 |
DEL |
エントリを削除します。 |
MOD |
エントリを更新します。 |
リポジトリに存在しないエントリに対し、“MOD”を指定した場合、“ADD”動作を行います。
ルールファイルは、CSVファイルの情報をSmart Repository内のデータベースにエントリとして登録(更新・削除)するための変換規則を定義したファイルです。CSVファイルとルールファイルの関係を以下に示します。
ルールファイルの形式について説明します。
次のタグは、XML宣言およびDTD(文書型定義)を記述しているため、ルールファイルの先頭で必ず記述してください。サンプルファイルから複写して使用することを推奨します。
<?xml version="1.0" encoding="EUC-JP" ?> |
ルールファイルを構成する要素について説明します。
以下に、要素構成図を示します。
ルールファイルの記述に関して、全般的な注意事項を以下に示します。
各要素について説明します。
Csv2Directory
[設定内容]
値はありません。
[指定できる回数]
省略不可、1回
[下位要素]
Rule
Rule
[設定内容]
値はありません。
[指定できる回数]
省略不可
[上位要素]
Csv2Directory
[下位要素]
name、baseDn、midDn、Rdn、DnChange、objectClass、attributeSeparator、unique、CSV、fixed
name
[設定内容]
この値はコマンドの実行に影響はありませんが、サンプルの記述をそのまま使用してください。
[初期値]
ありません。
[指定できる回数]
省略不可、1回
[上位要素]
Rule
baseDn
[設定内容]
エントリ操作時のベースDNを、DN形式で指定します。
[初期値]
ありません。
[指定できる回数]
省略不可、1回
[上位要素]
Rule
midDn
[設定内容]
対象のエントリがベースDN直下でない場合、対処となる中間のRDNを指定します。DN形式で指定します。
[初期値]
ありません。
[指定できる回数]
省略可能、1回
[上位要素]
Rule
Rdn
[設定内容]
エントリのRDNとする属性名を指定します。Attribute要素の記述によっては、属性名ではRDNが一意にならない場合があります。このような場合は、CSVファイルの項目番号を指定してください。ここでは、項目番号を“+”で連結することはできません。
また、重複する値を指定することはできません。
[初期値]
ありません。
[指定できる回数]
省略不可、1回以上
[上位要素]
Rule
DnChange
[設定内容]
DNの変更を移動とみなす場合に1を指定します。1以外の値を指定した場合、DnChangeタグの指定がなかったものとして扱われます。
DNを変更する場合、通常は新規にエントリが作成されるのみで、古い(元となった)エントリは削除されません。本タグを指定することで古いエントリが削除されます。
[初期値]
1
[指定できる回数]
省略可能、1回
[上位要素]
Rule
objectClass
[設定内容]
エントリに指定するobjectClassを指定します。重複する値を指定することはできません。
[初期値]
ありません。
[指定できる回数]
省略不可、1回以上
[上位要素]
Rule
attributeSeparator
[設定内容]
CSVファイルからのマッピング時の項目を連結する場合のセパレータ文字を指定します。任意の文字列で指定します。複数回指定した場合、最初に指定されたものが有効となります。
[初期値]
ありません。
[指定できる回数]
省略可能
[上位要素]
Rule
unique
[設定内容]
ベースDN配下で一意性をチェックする属性を指定します。Attribute要素の記述によっては、属性が一意にならない場合があります。このような場合は、CSVファイルの項目番号を指定してください。ここでは、項目番号を“+”で連結することはできません。
また、重複する値を指定することはできません。
[初期値]
ありません。
[指定できる回数]
省略可能、2回以下
[上位要素]
Rule
CSV
[設定内容]
値はありません。
[初期値]
ありません。
[指定できる回数]
省略不可
[上位要素]
Rule
[下位要素]
Ldapop、Attribute
Ldapop
[設定内容]
値はありません。このタグは固定です、階層位置を変更しないでください。
[初期値]
ありません。
[指定できる回数]
省略可能
[上位要素]
CSV
[下位要素]
op、ldapadd、ldapdelete、ldapmodify
op
[設定内容]
エントリの操作種別を規定しているCSVファイルの項目位置を示します。行の先頭を0番目として数えます。このタグは固定です、階層位置と値を変更しないでください。
[初期値]
0
[指定できる回数]
省略可能、1回
[上位要素]
Ldapop
ldapadd
[設定内容]
エントリ追加操作を指示するための文字列を指定します。このタグは固定です、階層位置を変更しないでください。
ADD
この場合、op要素で指定されたCSVファイルの項目位置に、“ADD”が記述されていると、その行の情報で、エントリ追加操作が行われます。
ldapadd、ldapdelete、ldapmodify要素は、互いに重複する値を指定することはできません。
[初期値]
ADD
[指定できる回数]
省略可能、1回
[上位要素]
Ldapop
ldapdelete
[設定内容]
エントリ削除操作を指示するための文字列を指定します。このタグは固定です、階層位置を変更しないでください。
DEL
この場合、op要素で指定されたCSVファイルの項目位置に、“DEL”が記述されていると、その行の情報が示すエントリの削除操作が行われます。
ldapadd、ldapdelete、ldapmodify要素は、互いに重複する値を指定することはできません。
[初期値]
DEL
[指定できる回数]
省略可能、1回
[上位要素]
Ldapop
ldapmodify
[設定内容]
エントリ更新操作を指示するための文字列を指定します。このタグは固定です、階層位置を変更しないでください。
MOD
この場合、op要素で指定されたCSVファイルの項目位置に、“MOD”が記述されていると、その行の情報で、エントリ更新操作が行われます。
ldapadd、ldapdelete、ldapmodify要素は、互いに重複する値を指定することはできません。
[初期値]
MOD
[指定できる回数]
省略可能、1回
[上位要素]
Ldapop
Attribute
[設定内容]
属性値にCSVファイルの項目の値を設定する場合に使用します。属性とCSVファイルの項目位置を対応づけます。
この要素の下位要素として、エントリに追加または更新する属性名の要素を指定します。属性名を、下位要素のタグの文字列として指定します。下位要素の値には、CSVファイル上の対象項目の項目位置を指定します。項目位置は、開始位置を0として数えます。“+”文字で項目を複数指定することもできます。
<description>8+1</description>
Attributeタグで設定している項目位置の最大値より、CSVファイルの項目が多い場合、最大値を超えた分は無視します。
Attributeタグで設定している項目位置の最大値より、CSVファイルの項目が少ない場合、対応する値がないものとして扱います。
[初期値]
ありません。
[指定できる回数]
省略不可
[上位要素]
CSV
[下位要素]
エントリに追加、または更新する属性の属性名を、下位要素名とします。属性値が可変のものを指定します。
<cn>1</cn>
fixed
[設定内容]
属性値に固定値を設定する場合に使用します。
この要素の下位要素として、エントリに追加または更新する属性名の要素を指定します。属性名を、下位要素のタグの文字列として指定します。下位要素の値が、固定値そのものです。
[初期値]
ありません。
[指定できる回数]
省略可能、1回
[上位要素]
Rule
[下位要素]
エントリに追加、または更新する属性の属性名を、下位要素名とします。属性値が固定のものを指定します。
<o>fujitsu</o>
ここで、Attributeタグの下位要素として指定した属性名と同じ名前を指定した場合、fixedタグの下位要素で指定したものが優先されます。
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