Symfowareデータベースを構築するスクリプトの実行中に出力される可能性の高いメッセージを掲載しています。参考にしてください。
詳細なメッセージの説明については、“Symfowareのマニュアル”を参照してください。 |
ポイント
インストールディレクトリは、以下の格納場所になります。
List Worksのインストールディレクトリ :/opt
Symfowareのインストールディレクトリ :/opt
また、RDBシステム名について、以下の初期値を用いて説明しています。環境に応じて変更している場合は、値を置き換えてお読みください。
RDBシステム名 :LWDB
変数名’SYMFO_RDB_NAME’の未設定エラー
[メッセージ]
SYMFO_RDB_NAMEが設定されていません。
設定してから、再度実行してください。
[原因]
データベース構築スクリプトの実行に必要なデータベース名がSYMFO_RDB_NAMEに定義されていません。
[対処]
createLWDB.shファイルで定義しているSYMFO_RDB_NAMEに値が設定されていないため、データベース構築スクリプトが実行できません。
createLWDB.shをテキストエディタなどで開き、SYMFO_RDB_NAME=に続いて、データベース名を指定して上書き保存してください。
その後、再度、データベース構築スクリプトを実行してください。
実行ログ出力先の未設定エラー
[メッセージ]
SETUP_LOGが設定されていません。
設定してから、再度実行してください。
[原因]
データベース構築スクリプトの実行ログの出力先情報が定義されていません。
[対処]
createLWDB.shファイルで定義しているログファイルパス(SETUP_LOG)に値が設定されていないため、データベース構築スクリプトが実行できません。
createLWDB.shをテキストエディタなどで開き、SETUP_LOG=に続いて、ログファイル名を指定して上書き保存してください。
その後、再度、データベース構築スクリプトを実行してください。
カレントディレクトリエラー
[メッセージ]
rdb: ERROR: qdg02232u:ファイル'./createLWDB.dat'をオープンできません errno=2 (システム名=LWDB)
rdb: ERROR: qdg02201u:rdbddlexが異常終了しました復帰コード 01 (システム名=LWDB)
[原因]
データベース構築スクリプトの実行時のカレントディレクトリが正しくないため、データベース構築スクリプトが正しく実行できません。
[対処]
データベース構築スクリプトの実行は、createLWDB.shファイルが存在するディレクトリをカレント(現在、参照される位置)にして、実行する必要があります。
createLWDB.shファイルが存在するディレクトリをカレント(現在、参照される位置)にしてデータベース構築スクリプトを実行してください。
RDBシステム名の不一致
[メッセージ]
qdg12118u:RDBIIシステム名に誤りがあります (システム名=LWDB)
qdg02201u:rdbddlexが異常終了しました復帰コード 01 (システム名=LWDB)
[原因]
環境変数「RDBNAME」の値として定義したRDBシステム名と、RDBシステムのセットアップで設定したRDBシステム名が一致しないため、データベースのセットアップができません。
[対処]
環境変数「RDBNAME」の値がRDBシステムのセットアップで設定したRDBシステム名と一致しているか確認して、正しい値を設定してください。
データベース構築エラー
[メッセージ]
データベース構築処理中にエラーが発生しました。処理を中断します。
詳細は、ログファイル(LOGFILE=./dbsetuplog.txt)を参照してください。
[原因]
データベース構築環境の異常、または設定値の異常により、データベースの構築処理中にエラーが発生しました。
[対処]
ログファイルを参照し、エラーの発生箇所を確認してください。
エラーの発生箇所は、qdgXXXXXで始まるSymfowareのエラーコードが出力されている箇所になります。詳細については、出力される可能性が高いものについて、以降で説明しています。
それぞれの対処方法に従って対処してください。
それ以外のエラーコードについては、“Symfowareのマニュアル”を参照してください。 |
Symfowareがインストールされていない。または、環境変数が正しく設定されていない
[メッセージ]
rdblog: command not found
[原因]
Symfowareがインストールされていません。または、環境変数の設定に誤りがあります。
[対処]
Symfowareデータベースを使用する場合は、リスト管理サーバの環境構築の前にSymfowareのインストールを済ませておく必要があります。
List Worksのインストール時に、「Symfowareをインストールする」を選択してインストールを行ってください。または、個別にSymfowareを購入している場合は、購入済みのSymfowareのインストールを行ってから、データベースの環境設定を行ってください。
Symfowareがインストールされている環境で本エラーが発生した場合、環境変数の設定が正しく行われていない可能性があります。環境構築手順の環境変数の設定を、再度確認してください。
RDBコマンドエラー
[メッセージ]
qdg02250u:RDBIIが未起動のため'rdbddlex'コマンドは実行できません (システム名=LWDB)
qdg02201u:rdbddlexが異常終了しました復帰コード 01 (システム名=LWDB)
[原因]
Symfoware RDBサービスが起動していないため、RDBコマンドを実行できません。
[対処]
Symfoware RDBサービスが起動しているか確認し、サービスを起動させてから、再度、実行してください。
Symfoware RDBサービスが起動してない場合は、RDBサービスの起動設定が正しく行われていない可能性があります。環境構築手順のサービス起動の設定を再度確認してください。
サービス起動の設定については、“2.3.9 データベースの起動/停止の設定”を参照してください。 |
データベース名の重複
[メッセージ]
qdg12226e:データベース定義文の実行で重症エラーを検出しました詳細メッセージ='JYP4783E データベース“LWDB”は既に定義されています.' エラーが発生した文の先頭位置=19 (システム名=LWDB)
qdg02201u:rdbddlexが異常終了しました復帰コード 01 (システム名=LWDB)
[原因]
すでに同名のデータベースが存在しています。一度、データベースのセットアップに失敗して、データベース構築スクリプトを再度実行している場合には、前回スクリプト実行時の構築途中のデータベースが残っている可能性があるため、本エラーが発生しています。
[対処]
同一のRDBシステム内には、同名のデータベースは複数作成できないため、データベース構築スクリプトがエラーになります。
一度、データベースのセットアップに失敗して、再度、実行時に、このエラーが出力された場合は、前回実行時に作成したデータベースが残っていますので、dropLWDB.shを実行し、データベースを削除してください。
dropLWDB.shは、以下の場所に格納されています。
「/opt/FJSVlw-sv/dbsetup/symfo/drop」ディレクトリ配下
再実行時以外に、本エラーが発生した場合は、既存環境が存在している可能性があります。
環境構築手順に従い、Symfowareデータベースの環境設定を最初から行ってください。その際、RDBシステム名は、既存RDBサービスと異なるものを設定してください。
RDBシステム名の設定については、以下を参照してください。 Symfowareデータベースをクラスタ運用で利用しない場合:“2.3.5 RDB構成パラメタファイルの編集” Symfowareデータベースをクラスタ運用で利用する場合:“2.4.6 RDB構成パラメタファイルの編集” |
ローデバイスの指定誤り
[メッセージ]
qdg12226e:データベーススペース定義文の実行で重症エラーを検出しました詳細メッセージ='JYP4796E 指定されたローデバイスあるいはファイルをアクセスできません.errno:“2”' エラーが発生した文の先頭位置=29 (システム名=LWDB)
qdg02201u:rdbddlexが異常終了しました復帰コード 01 (システム名=LWDB)
[原因]
LWDB.cfg、createLWDB.sh、createLWDB.datで指定したローデバイスが存在しません。存在するローデバイスを指定する必要があります。
[対処]
LWDB.cfg、createLWDB.sh、createLWDB.datで指定するローデバイスは、存在するものを指定する必要があります。
LWDB.cfg、createLWDB.sh、createLWDB.datに存在するローデバイスを指定して、上書き保存してください。その後、再度、セットアップを実行してください。
再度、セットアップを実行する際には、前回実行時に作成したデータベースが残っていますので、dropLWDB.shを実行し、データベースを削除してください。
dropLWDB.shは、以下の場所に格納されています。
「/opt/FJSVlw-sv/dbsetup/symfo/drop」ディレクトリ配下
DBSPACEの指定誤り
[メッセージ]
qdg12226e:データベーススペース定義文の実行で重症エラーを検出しました詳細メッセージ='JYP4794E 指定されたファイルは既に存在します.' エラーが発生した文の先頭位置=29 (システム名=LWDB)
qdg02201u:rdbddlexが異常終了しました復帰コード 01 (システム名=LWDB)
[原因]
DBSPACEとして指定したローデバイスに、ファイルがすでに存在しています。
[対処]
一度、データベースのセットアップに失敗し、再度、セットアップ実行時に、本エラーが発生した場合は、前回実行時に作成したデータベースが残っていますので、dropLWDB.shを実行し、データベースを削除してください。
dropLWDB.shは、以下の場所に格納されています。
「/opt/FJSVlw-sv/dbsetup/symfo/drop」ディレクトリ配下
初回のセットアップで本エラーが発生した場合、指定されたローデバイスは、他のデータベースが使用している可能性があります。
createLWDB.shをテキストエディタなどで開き、別のローデバイスを指定して、上書き保存してください。その後、再度、セットアップを実行してください。
DBSPACEの定義については、“2.3.8 データベースの作成”の“(2) データベース構築スクリプトの編集”を参照してください。 |
SCHEMA名の重複
[メッセージ]
qdg12226e:スキーマ定義文の実行で重症エラーを検出しました詳細メッセージ='JYP3003E スキーマ“LW”は既に定義されています.'エラーが発生した文の先頭位置=36 (システム名=LWDB)
qdg02201u:rdbddlexが異常終了しました復帰コード 01 (システム名=LWDB)
[原因]
既に同名のSCHEMAが存在します。
(一度、データベースのセットアップに失敗して、再度、データベース構築スクリプトを実行している場合には、同名のSCHEMAが存在している場合があります。)
[対処]
一度、データベースのセットアップに失敗して、再度、データベース構築スクリプトを実行している場合は、データベース構築スクリプト内で指定しているSCHEMA名と同名のSCHEMAが既に存在している可能性があるため、データベース構築スクリプトはエラーになります。
スキーマ名を変更すると、List Worksの動作に影響がありますので、既存環境にあるスキーマ名とスキーマ名が重複した場合は、スキーマ名は変更せず、別のデータベースを作成してください。
一度、データベースのセットアップに失敗して、再度、実行時に、このエラーが出力した場合は、前回実行時に作成したデータベースが残っていますので、dropLWDB.shを実行し、データベースを削除してください。
dropLWDB.shは、以下の場所に格納されています。
「/opt/FJSVlw-sv/dbsetup/symfo/drop」ディレクトリ配下
テーブル名の重複
[メッセージ]
qdg12226e:表定義文の実行で重症エラーを検出しました詳細メッセージ='JYP3100E 表“LW_USER”は既に定義されています.' エラーが発生した文の先頭位置=43 (システム名=LWDB)
qdg02201u:rdbddlexが異常終了しました復帰コード 01 (システム名=LWDB)
[原因]
データベース構築スクリプト内で指定されたテーブル名と同一のテーブルが、既に存在しています。
[対処]
一度、データベースのセットアップに失敗して、再度、データベース構築スクリプトを実行している場合は、データベース構築スクリプト内で指定しているテーブル名と同名のテーブルが既に存在している可能性があります。再度、実行してください。
なお、再度、実行する際は、前回実行時に作成したデータベースが残っていますので、dropLWDB.shを実行し、データベースを削除してください。
dropLWDB.shは、以下の場所に格納されています。
「/opt/FJSVlw-sv/dbsetup/symfo/drop」ディレクトリ配下
DSOの指定誤り
[メッセージ]
qdg12226e:DSI定義文の実行で重症エラーを検出しました詳細メッセージ='JYP4622E DSO“LW_DATAFILE_LOCK_TABLE_DSO”は定義されていません.' エラーが発生した文の先頭位置=289 (システム名=LWDB)
qdg02201u:rdbddlexが異常終了しました復帰コード 01 (システム名=LWDB)
[原因]
DSI定義で指定したDSO名のDSOが存在しません。
誤ったDSO名が指定されている可能性があります。
[対処]
データベース構築スクリプトの予期せぬエラーなどにより、指定したDSOが作成されていない可能性があります。不要なファイル、サービスの削除を行ってから、再度RDBシステムのセットアップから行ってください。
再度、実行する際は、それまでの作成済テーブルやスキーマが残っていますので、dropLWDB.shを実行し、データベースを削除してください。
dropLWDB.shは、以下の場所に格納されています。
「/opt/FJSVlw-sv/dbsetup/symfo/drop」ディレクトリ配下
DSI容量の超過
[メッセージ]
qdg12226e:DSI定義文の実行で重症エラーを検出しました詳細メッセージ='JYP4801E 指定されたデータベーススペースの空き領域が不足しています.' エラーが発生した文の先頭位置=289 (システム名=LWDB)
qdg02201u:rdbddlexが異常終了しました復帰コード 01 (システム名=LWDB)
[原因]
データベース構築スクリプト内のDSIの定義で指定したDSIの容量の合計容量がDBSPACEの容量を超過しています。
[対処]
すべてのDSIの容量の合計値(表のDSI、インデックスのDSI)は、DBSPACEの容量内に収まるようにする必要があります。想定規模にあわせて見積もった容量にあわせて、DSI容量を変更する際には、必ずDBSPACEの容量もあわせて変更するようにしてください。
見積もり結果に合わせてDSI容量、DBSPACE容量を変更する方法については、“2.3.8 データベースの作成”の“(2) データベース構築スクリプトの編集”を参照してください。 |
DSI容量、DBSPACE容量の修正が済みましたら、不要なファイル、サービスを削除してから、再度RDBシステムのセットアップから行ってください。
再度、実行する際は、それまでの作成済テーブルやスキーマが残っていますので、dropLWDB.shを実行し、データベースを削除してください。
dropLWDB.shは、以下の場所に格納されています。
「/opt/FJSVlw-sv/dbsetup/symfo/drop」ディレクトリ配下
データベースの接続確認エラー
[メッセージ]
qdg13063u:rdbexecsqlコマンドが発行するSQL文でエラーが発生しました SQL文=PREPARE SQLSTATE=37000 SQLMSG=JYP7202E
表“LW_USER”がスキーマ“LW”中には存在しません. (システム名=LWDB)
[原因]
データベース構築スクリプトで作成される表“LW_USER”が存在していません。
[対処]
データベース構築スクリプトで作成されるテーブルが、予期せぬエラーにより作成されていません。dropLWDB.shを実行して現在のデータベースを削除し、RDBシステムのセットアップから再度行ってください。
dropLWDB.shは、以下の場所に格納されています。
「/opt/FJSVlw-sv/dbsetup/symfo/drop」ディレクトリ配下
データベースへの接続エラー
[メッセージ]
データベースへのアクセスに失敗しました。
LDWrapperクラスがローカルデータベースアクセスをロードしていません
設定情報を確認後、再度接続確認を実行してください。
[原因]
List Worksのインストール後に設定するシンボリックリンクが正しく設定されていません。
また、リスト管理サーバとは別にデータベースサーバを構築する場合には、リスト管理サーバにもSymfowareクライアントが必要ですが、インストールされていないため、データベース接続ができません。
[対処]
シンボリックリンクが正しく設定されていることを確認してください。
シンボリックリンクの設定については、“インストールガイド”を参照してください。 |
また、リスト管理サーバとは別にデータベースサーバを構築する場合は、リスト管理サーバにも、Symfowareクライアントをインストールしてから、再度、データベースの接続確認を行ってください。
データベースサーバを異なるサーバに構築した際のデータベース接続エラー
[メッセージ]
JYP1068U コード変換ライブラリがロードできません。
[原因]
データベースサーバにCharset Manager Standard Editionがインストールされていません。
[対処]
データベースサーバにCharset Manager Standard Editionをインストールしてください。