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Interstage List Works V11.0.0 環境構築手引書
FUJITSU Software

2.3.8 データベースの作成

データベース構築スクリプトを使用してデータベースを作成します。

データベース構築スクリプトのファイル構成と格納場所は、以下のとおりです。

ファイル名:

createLWDB.sh:データベース構築スクリプトです。

createLWDB.dat:データベース構築用のSQL定義ファイルです。データベース構築スクリプト内で使用されます。

格納場所:

「/opt/FJSVlw-sv/dbsetup/symfo/create」ディレクトリ配下


作成手順を以下に示します。

(1) データベース構築スクリプトの複写

データベース構築スクリプトの各ファイルが格納されているディレクトリを、作業用のディレクトリに複写します。

  複写元ディレクトリ:/opt/FJSVlw-sv/dbsetup/symfo/create
  複写先ディレクトリ:/var/opt/FJSVlw-sv/symfo/create

(2) データベース構築スクリプトの編

複写した以下のファイルを編集します。

createLWDB.shの編集

太字下線の部分を、実行環境に合わせて編集します。

# -----------------------------------------------------------
# テンポラリログファイルの作成
# -----------------------------------------------------------
rdblog -G -t /dev_lwdb/raw? -in -in 500M 500M 400  ←(*1)
# -----------------------------------------------------------
#   RDBディクショナリ、およびRDBディレクトリファイルの作成
# -----------------------------------------------------------
rdbcrdic -r /dev_lwdb/raw? -u L -du 50M  ←(*2)
*1:

「/dev_lwdb/raw?」 にテンポラリログファイル用のローデバイス(LWDB.cfgのRDBLOGMANAGEに指定したローデバイス)を指定します。

*2:

「/dev_lwdb/raw?」にRDBディクショナリ用のローデバイスを指定します。


createLWDB.datの編集

Database見積もりツールで得た値に従い、DBSPACEの定義、表のDSIの定義、インデックスのDSIの定義内の太字下線の部分を、実行環境に合わせて編集します。

データベースの場所の指定(DBSPACEの定義)

DBSPACE(データベーススペース)を作成するために、データベーススペースのローデバイスを指定してDBSPACEを定義します。データベーススペースのローデバイスの編集は必須です。

「/dev_lwdb/raw?」の箇所に、“2.3.4 ローデバイスの作成”で作成したローデバイスを指定します。

編集内容

編集箇所(太字下線の部分)

DBSPACE作成

データベーススペースのローデバイスを指定

CREATE DBSPACE DBSPACE1 ALLOCATE RAWDEVICE /dev_lwdb/raw?;

注意

編集箇所の「/dev_lwdb/raw?」には、存在するローデバイスを指定してください。存在しない場合は、データベース作成時にエラーが発生します。

データベースのスペース量の指定(表のDSIの定義)

データベースで管理するデータを格納するスペース量(データベースのスペース量)を、表のDSIとして項目ごと定義します。

編集箇所の太字下線部分には、Database見積もりツールで、ユーザ、グループなど各項目につき求めたデータベースのスペース量を反映します。

なお、データベース構築スクリプトの初期値は、標準規模で見積もりを行った場合の数値です。

編集内容

編集箇所(太字下線の部分)

ユーザ情報テーブルの容量

CREATE DSI LW_USER_TBL_DSI
          DSO LW_USER_TBL_DSO
          ALLOCATE DATA ON DBSPACE1 SIZE 1352K;

グループテーブルの容量

CREATE DSI LW_GROUP_TBL_DSI
          DSO LW_GROUP_TBL_DSO
          ALLOCATE DATA ON DBSPACE1 SIZE 400K;

ユーザ環境テーブルの容量

CREATE DSI LW_USER_ENV_TBL_DSI
          DSO LW_USER_ENV_TBL_DSO
          ALLOCATE DATA ON DBSPACE1 SIZE 10504K;

帳票テーブルの容量

CREATE DSI LW_LIST_FILE_TBL_DSI
          DSO LW_LIST_FILE_TBL_DSO
          ALLOCATE DATA ON DBSPACE1 SIZE 260104K;

フォルダテーブルの容量

CREATE DSI LW_FOLDER_NODE_TBL_DSI
          DSO LW_FOLDER_NODE_TBL_DSO
          ALLOCATE DATA ON DBSPACE1 SIZE 2184K;

帳票アクセスロックテーブルの容量

CREATE DSI LW_DATAFILE_LOCK_TBL_DSI
          DSO LW_DATAFILE_LOCK_TBL_DSO
          ALLOCATE DATA ON DBSPACE1 SIZE 54856K;

ユーザ・グループ構成テーブルの容量

CREATE DSI LW_ORGANIZATION_TBL_DSI
          DSO LW_ORGANIZATION_TBL_DSO
          ALLOCATE DATA ON DBSPACE1 SIZE 1448K;

アクセス権テーブルの容量

CREATE DSI LW_TRUSTY_TBL_DSI
          DSO LW_TRUSTY_TBL_DSO
          ALLOCATE DATA ON DBSPACE1 SIZE 150168K;

ユーザ保存情報テーブルの容量

CREATE DSI LW_USER_OBJECT_TBL_DSI
          DSO LW_USER_OBJECT_TBL_DSO
          ALLOCATE DATA ON DBSPACE1 SIZE 760K;

インデックス データ部およびインデックス インデックス部のスペース量の指定(インデックスのDSIの定義)

データベースで管理するデータを格納するスペース量(インデックス データ部およびインデックス インデックス部のスペース量)を、インデックスのDSIとして項目ごと定義します。

編集箇所の二段目の太字下線部分には、Database見積もりツールで、ユーザ、グループなど各項目につき求めたインデックス データ部のスペース量を反映します。

編集箇所の三段目の太字下線部には、同様に求めたインデックス インデックス部のスペース量を反映します。

なお、データベース構築スクリプトの初期値は、標準規模で見積もりを行った場合の数値です。

編集内容

編集箇所(太字下線の部分)

ユーザ情報テーブルの主キーインデックスの容量

CREATE DSI USERIDX INDEX DSO USERIDX
           ALLOCATE BASE  ON DBSPACE1 SIZE 264K,
           INDEX ON DBSPACE1 SIZE 80K;

グループテーブルの主キーインデックスの容量

CREATE DSI GRPIDX INDEX DSO GRPIDX
           ALLOCATE BASE  ON DBSPACE1 SIZE 104K,
           INDEX ON DBSPACE1 SIZE 80K;

ユーザ環境テーブルの主キーインデックスの容量

CREATE DSI ENVIDX INDEX DSO ENVIDX
           ALLOCATE BASE  ON DBSPACE1 SIZE 408K,
           INDEX ON DBSPACE1 SIZE 80K;

帳票ファイルテーブルの主キーインデックスの容量

CREATE DSI FILEIDX INDEX DSO FILEIDX
           ALLOCATE BASE  ON DBSPACE1 SIZE 29736K,
           INDEX ON DBSPACE1 SIZE 624K;

フォルダテーブルの主キーインデックスの容量

CREATE DSI NODEIDX INDEX DSO NODEIDX
           ALLOCATE BASE  ON DBSPACE1 SIZE 104K,
           INDEX ON DBSPACE1 SIZE 80K;

帳票アクセスロックテーブルの主キーインデックスの容量

CREATE DSI LOCKIDX INDEX DSO LOCKIDX
           ALLOCATE BASE  ON DBSPACE1 SIZE 104016K,
           INDEX ON DBSPACE1 SIZE 5496K;

ユーザ・グループ構成テーブルの主キーインデックスの容量

CREATE DSI ORGIDX INDEX DSO ORGIDX
           ALLOCATE BASE  ON DBSPACE1 SIZE 1752K,
           INDEX ON DBSPACE1 SIZE 80K;

アクセス権テーブルの主キーインデックスの容量

CREATE DSI TRUSTIDX INDEX DSO TRUSTIDX
           ALLOCATE BASE  ON DBSPACE1 SIZE 175088K,
           INDEX ON DBSPACE1 SIZE 4504K;

ユーザ保存情報テーブルの主キーインデックスの容量

CREATE DSI OBJIDX INDEX DSO OBJIDX
           ALLOCATE BASE  ON DBSPACE1 SIZE 392K,
           INDEX ON DBSPACE1 SIZE 80K;

グループテーブルの副キーインデックスの容量 (*1)

CREATE DSI GRPNMIDX INDEX DSO GRPNMIDX
           ALLOCATE BASE  ON DBSPACE1 SIZE 120K,
           INDEX ON DBSPACE1 SIZE 80K;

帳票ファイルテーブルの副キーインデックスの容量 (*1)

CREATE DSI PFILEIDX INDEX DSO PFILEIDX
           ALLOCATE BASE  ON DBSPACE1 SIZE 29736K,
           INDEX ON DBSPACE1 SIZE 624K;

フォルダテーブルの副キーインデックスの容量 (*1)

CREATE DSI PFOLDIDX INDEX DSO PFOLDIDX
           ALLOCATE BASE  ON DBSPACE1 SIZE 104K,
           INDEX ON DBSPACE1 SIZE 80K;

帳票テーブルの副キー(2)インデックスの容量

CREATE DSI TFILEIDX DSO TFILEIDX
           ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 29736K,
           INDEX ON DBSPACE1 SIZE 624K;

帳票テーブルの副キー(3)インデックスの容量

CREATE DSI EFILEIDX DSO EFILEIDX
           ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 29736K,
           INDEX ON DBSPACE1 SIZE 624K;

フォルダテーブルの副キー(2)インデックスの容量

CREATE DSI TFOLDIDX DSO TFOLDIDX
           ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 104K,
           INDEX ON DBSPACE1 SIZE 80K;

帳票アクセスロックテーブルの副キーインデックスの容量

CREATE DSI SLOCKIDX DSO SLOCKIDX
           ALLOCATE BASE ON DBSPACE1 SIZE 8336K,
           INDEX ON DBSPACE1 SIZE 80K;
*1:

グループ・帳票・フォルダの項目については、主キーと副キー用のインデックスのDSIを定義します。Database見積もりツールで求めた グループ・帳票・フォルダの副キーのインデックスの容量は本定義に反映します。


ユーザのパスワードの定義

データベースにアクセスするユーザ名とパスワードを設定します。ユーザ名の初期値は「LW」、パスワードの初期値は「LW000001」です。

編集内容

編集箇所(太字下線の部分)

ユーザ名とパスワード (*1)

CREATE USER LW WITH DBMS PASSWORD 'LW000001' FOR USER
*1:

ユーザ名は、18文字以内の先頭が英字で始まる英数字を指定します。


パスワードの書式については、“Symfowareのマニュアル”を参照してください。

注意

セキュリティの面から、パスワードは初期値以外の値に変更してください。

(3) データベース構築スクリプトの実行

データベース構築スクリプト(createLWDB.sh)を実行します。

実行例を以下に示します。

# cd /var/opt/FJSVlw-sv/symfo/create
# ./createLWDB.sh

データベース構築スクリプトを実行すると、ログファイル(dbsetuplog.txt)がスクリプトの実行カレントディレクトリに出力されます。


ポイント

List Works標準のデータベース構築スクリプトを実行した場合の所要時間の目安は、15分です。なお、所要時間はサーバスペックなどにより左右されますので、ご注意ください。

(4) ログファイルの確認

ログファイル(dbsetuplog.txt)を参照して、データベースの構築中にエラーが発生していないことを確認します。

データベース構築スクリプトの実行中に出力される可能性の高いメッセージを、“付録C データベース環境設定時のメッセージ”に抜粋して説明しています。参考にしてください。また、詳細なメッセージの説明については、“Symfowareのマニュアル”を参照してください。

(5) パラメタ設定スクリプトの実行(Symfoware Server Enterprise Extended Edition のみ)

Symfoware データベースがSymfoware Server Enterprise Extended Edition の場合は、パラメタ設定スクリプト(setsysparamLWDB.sh)を実行します。

実行例を以下に示します。

# cd /var/opt/FJSVlw-sv/symfo/create
# ./setsysparamLWDB.sh

パラメタ設定スクリプトを実行すると、ログファイル(dbsetuplog.txt)がスクリプトの実行カレントディレクトリに出力されます。

(6) ログファイルの確認(Symfoware Server Enterprise Extended Edition のみ)

Symfoware データベースがSymfoware Server Enterprise Extended Edition の場合は、ログファイル(dbsetuplog.txt)を参照して、パラメタ設定スクリプトの実行時にエラーが発生していないことを確認します。

パラメタ設定スクリプトの実行中に出力される可能性の高いメッセージを、“付録C データベース環境設定時のメッセージ”に抜粋して説明しています。参考にしてください。また、詳細なメッセージの説明については、“Symfoware のマニュアル”を参照してください。

(7) データベースの構築確認

以下の手順で、データベースの構築確認を行います。

1.rdbexecsqlの実行

以下の構文(rdbexecsql -s RDBシステム名.データベース名)を実行します。

2.3.3 環境変数の設定”でRDBNAMEを「LWDB」から変更した場合は、RDBシステム名に変更した値を指定します。データベース名は「LWDB」固定です。

# rdbexecsql -s LWDB.LWDB
2.SQL文の実行

以下の構文を実行します。

SQL> SELECT * FROM LW.LW_USER

以下の結果が表示されれば、データベースは正常に構築されています。

SQL> SELECT * FROM LW.LW_USER
Number of records:0
SQLSTATE:00000
SQLMSG:JYP2001I 正常に終了しました.
SQL>

エラーが発生した場合は、Symfowareのエラーメッセージが表示されます。

エラーメッセージの詳細は、“Symfowareのマニュアル”を参照してください。
3.rdbexecsqlの終了

rdbexecsqlコマンドを終了します。

SQL> quit

以下のメッセージが表示されることを確認します。

rdb:INFO:qdg02200i:rdbexecsqlが正常終了しました 復帰コード 00 (システム名=LWDB)