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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能ホスト帳票連携ガイド

3.5.2 PDFファイル保存の場合の環境作成

以下にPDFファイル保存を行うための手順を示します。

  1. 帳票管理サーバで、PDFファイル保存をするための、論理デバイスおよび論理あて先の設定を行います。

  2. ホスト帳票ファイル転送運用の場合、必要に応じてlmlgdfnwtrコマンドでDFNWTR情報を登録します。

  3. PDFファイル保存情報を指定します。

論理デバイス、論理あて先の設定方法については、以下を参照してください。
⇒オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”の“3.9 List Manager運用環境の設定”

外字の設定方法については、以下を参照してください。
⇒オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”の“4.8 外字を使用する設定(PDFファイル保存する場合)”

DFNWTR情報の登録については、以下を参照してください。
⇒“6.1.3 DFNWTR情報登録


PDFファイル保存情報の指定には、以下の方法があります。

*1:
ホスト帳票ファイル転送運用では利用できません。

*2:
ホスト帳票ファイル転送運用以外では利用できません。


グローバルサーバからのPDFファイル保存情報と、論理デバイスに設定するPDF出力フォルダ、およびPDF文書情報ファイルが同時に指定された場合、グローバルサーバからのPDFファイル保存情報が優先されます。グローバルサーバから指定されなかった情報がPDF文書情報ファイルから使用されます。

注意

グローバルサーバからのPDFファイル保存情報と論理デバイスのPDFファイル保存フォルダとPDF文書情報ファイルのいずれにもPDFファイル保存情報が指定されない場合、PDFファイル保存異常となります。


1.OSIV SystemWalker/PrintASSORTのASSORT仕分け定義体による指定の場合

ASSORT仕分け定義体のSCレコードのセクション名に“MF-PDF”を指定します。また、KFレコードのキー名と値に、出力フォルダやタイトル名などを指定します。

[指定方法]
SC, MF-PDF,
KF, キー名, 値,
PDFファイル保存の場合のキーワードの記述形式

キーワード

説明

PDF-FOLDER

帳票をPDF化したときのファイル名のフルパス

帳票出力サーバでPDF-FOLDERキーに指定したフルパスにPDFファイルが生成されます。

Windowsのファイルシステムで扱えるファイル名を指定してください。

ファイル名のフルパスの最大長は230バイトです。

※省略した場合、出力ファイル名は 配信通番.pdf となります。

注意

PDF-FOLDER以外にも指定できるキーワードがあります。PDFファイル保存の場合のキーワードについては、“帳票印刷配信機能 PDF運用ガイド”を参照してください。

なお、PDF-FOLDERキーは、ホスト帳票連携機能で使用できるキーワードのため、“帳票印刷配信機能 PDF運用ガイド”に記載がありません。

[指定例]
SC, MF-PDF,
KF, PDF-FOLDER, C:\pdf\ASSORT.pdf,
KF, PDF-AUTHOR, Fujitsu Limited,
KF, PDF-TITLE, List Manager,
KF, PDF-SUBTITLE, PDF変換機能
KF, PDF-PRINT, ON,
KF, PDF-EMBED, JEF+USER,

キーワードの詳細については、以下を参照してください。
⇒“E.1 PDF文書情報ファイル
⇒オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 PDF運用ガイド”

ASSORT仕分け定義体の詳細については、以下を参照してください。
⇒OSIV SystemWalker/PrintASSORT説明書


2.APS/NPを利用した連携情報による指定の場合

APS/NPの仕分け連携定義として帳票情報を定義することにより、PDFファイル保存についての情報を指定します。

[指定方法]
[MF-PDF]
キーワード=値
[指定例]
[MF-PDF]
PDF-FOLDER=C:\pdf\ASSORT.pdf
PDF-AUTHOR=Fujitsu Limited
PDF-TITLE=List Manager
PDF-SUBTITLE=PDF変換機能
PDF-PRINT=ON
PDF-EMBED=JEF+USER

注意

セクション、およびキーワードの指定に誤りがあるとPDFファイル出力エラーとなり帳票出力サーバにイベントログが出力されます。

キーワードについては、以下を参照してください。
⇒“PDFファイル保存の場合のキーワードの記述形式
⇒“E.1 PDF文書情報ファイル
⇒オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 PDF運用ガイド”

APS/NPの仕分け連携定義の詳細については、以下を参照してください。
⇒OSIV APS/NP説明書


3.ジョブ情報ファイルによる指定の場合

ジョブ情報ファイルのセクション名に“MF-PDF”を指定します。

ジョブ情報ファイルについては、以下を参照してください。
⇒“付録F ジョブ情報ファイル


4.List Managerの論理デバイスによる指定の場合

List Managerの論理デバイス編集コマンド(lmedtdevコマンド)で指定した出力フォルダ(-outputfolder)や、PDF文書情報ファイル(-pdfatrfileオプション)にしたがってPDFファイル出力します。

PDF文書情報ファイルについては、以下を参照してください。
⇒“PDFファイル保存の場合のキーワードの記述形式
⇒“E.1 PDF文書情報ファイル
⇒オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 PDF運用ガイド”

lmedtdevコマンドの詳細については、以下を参照してください。
⇒オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”の“9.2.7.3 lmedtdevコマンド”


PDF保存情報の優先順位

グローバルサーバからのPDFファイル保存情報、および論理デバイスに設定するPDF出力フォルダとPDF文書情報ファイルが同時に複数指定された場合、以下の順で設定が優先されます。

  1. OSIV SystemWalker/PrintASSORTのASSORT仕分け定義体による指定

  2. APS/NPの連携情報による指定

  3. ジョブ情報ファイルによる指定

  4. List Managerの論理デバイスに設定するPDF出力フォルダによる指定、およびPDF文書情報ファイルによる指定