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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能ホスト帳票連携ガイド

3.5.3 電子保存の場合の環境作成

電子保存は、Interstage List Manager互換のための機能です。

以下に電子保存を行うための手順を示します。

  1. 帳票出力サーバに電子保存装置を定義します。

  2. 帳票管理サーバで、電子保存をするための、論理デバイスおよび論理あて先の設定を行います。

  3. ホスト帳票ファイル転送運用の場合、必要に応じてlmlgdfnwtrコマンドでDFNWTR情報を登録します。

  4. 帳票出力サーバのList Worksに保管フォルダ、受信フォルダを作成します。

  5. 電子保存情報を指定します。

電子保存装置の定義については、以下を参照してください。
⇒“環境構築手引書”

論理デバイス、論理あて先の設定方法については、以下を参照してください。
⇒オンラインマニュアル “帳票印刷配信機能 セットアップガイド”の“3.9 List Manager運用環境の設定”

DFNWTR情報の登録については、以下を参照してください。
⇒“6.1.3 DFNWTR情報登録


電子保存情報の指定には、以下の方法があります。

*1:
ホスト帳票ファイル転送運用では利用できません。

*2:
ホスト帳票ファイル転送運用以外では利用できません。


グローバルサーバからの電子保存情報と論理デバイスに設定する電子保存時の保管フォルダパスが同時に指定された場合、グローバルサーバのAPS/NPやSystemWalker/PrintASSORTから指定された電子保存情報が優先されます。

注意

  • List Works Enterprise Editionの帳票仕分け管理による指定の場合は、List Worksにおいて仕分け仮想プリンタを定義してください。

  • List Works Enterprise Editionの帳票仕分け管理による指定の場合は、他の方法で電子保存情報を指定しないでください。


1.OSIV SystemWalker/PrintASSORTのASSORT仕分け定義体による指定の場合

ASSORT仕分け定義体のSCレコードのセクション名に“LISTVIEW”を指定します。また、KFレコードのキー名と値に、帳票の格納フォルダや帳票名などを指定します。

[指定方法]
SC, LISTVIEW,
KF, キー名, 値
電子保存の場合のキーワードの記述形式

キーワード

説明

LV-DB-PATH

帳票を格納する保管フォルダの場所

※省略した場合には 4. List Managerの論理デバイスで指定の場合 にしたがいます

LV-TITLE

帳票の帳票名

LV-STITLE

帳票のコメント

LV-MAKER

帳票の作成者

LV-TERM

帳票の有効期間

LV-DELTYPE

有効期限の過ぎた帳票に対する処置

LV-DATE-TYPE

LV-DATEで指定する作成日付の形式

LV-DATE

帳票の作成日付

LV-OVL-NAME

帳票に重畳するオーバレイ名

LV-LP-WIDTH

連続紙の横幅

LV-DEL-TOP

先頭セパレータに対する処置

LV-DEL-BOTTOM

末尾セパレータに対する処置

LV-SRH-IDX

抜き出し検索ファイルを作成するかどうか

[指定例]
SC, LISTVIEW,
KF, LV-DB-PATH, C:\listworks\eigyo\1ka
KF, LV-TITLE, A 製品売り上げ,
KF, LV-STITLE, 2004年用
KF, LV-TERM, 30,

キーワードの詳細については、以下を参照してください。
⇒“運用手引書”

ASSORT仕分け定義体の詳細については、以下を参照してください。
⇒OSIV SystemWalker/PrintASSORT説明書


2.APS/NPを利用した情報連携機能による指定の場合

APS/NPの仕分け連携定義として帳票情報を定義することにより、電子保存についての情報を指定します。

[指定方法]
[LISTVIEW]
キーワード=値
[指定例]
[LISTVIEW]
LV-DB-PATH=C:\listworks\eigyo\1ka
LV-TITLE=A 製品売り上げ
LV-STITLE=2005年用
LV-TERM=30

注意

セクション、およびキーワードの指定に誤りがあると、電子保存がエラーとなり帳票出力サーバにイベントログが出力されます。

キーワードについては、以下を参照してください。
⇒“電子保存の場合のキーワードの記述形式
⇒“運用手引書”

APS/NPの仕分け連携定義の詳細については、以下を参照してください。
⇒OSIV APS/NP説明書


3.ジョブ情報ファイルによる指定の場合

ジョブ情報ファイルのセクション名に“LISTVIEW”を指定します。

ジョブ情報ファイルについては、以下を参照してください。
⇒“付録F ジョブ情報ファイル


4.List Managerの論理デバイスで指定の場合

List Managerの論理デバイス編集コマンド(lmedtdevコマンド)で指定した電子保存時の保管フォルダパス(-lwdbpath)にしたがって電子保存します。

論理デバイスで電子保存時の保管フォルダパスが指定されなかった場合、List Worksの受信フォルダに指定した振り分け定義にしたがって電子保存します。

lmedtdevコマンドの詳細については、以下を参照してください。
⇒オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”の“9.2.7.3 lmedtdevコマンド”


5.List Works Enterprise Editionの帳票仕分け管理による指定の場合

仕分け定義体のSCレコードのセクション名に“LISTVIEW”を指定します。また、KFレコードのキー名と値に、帳票の格納フォルダや帳票名などを指定します。

[指定方法]
SC, LISTVIEW,
KF, キー名, 値,

仕分け定義体で指定する項目の詳細については、以下を参照してください。
⇒“帳票仕分け手引書”

注意

List Works Enterprise Editionの帳票仕分け管理による指定の場合は、他の方法で電子保存情報を指定しないでください。


電子保存情報の優先順位

グローバルサーバからの電子保存情報、および論理デバイスに設定する電子保存時の保管フォルダパスが同時に複数指定された場合、以下の順で設定が優先されます。

  1. OSIV SystemWalker/PrintASSORTのASSORT仕分け定義体による指定

  2. APS/NPの連携情報による指定

  3. ジョブ情報ファイルによる指定

  4. List Managerの論理デバイスに設定する電子保存時の保管フォルダパスによる指定