[機能]
DFNWTR情報を登録/変更/一覧表示します。
エミュレーション情報と設定が重複している場合、DFNWTR情報の指定が優先されます。
[コマンド実行者権限]
システム管理者権限 または List Managerの管理者(lmadmin)
注意
DFNWTR情報の表示(-iオプションを指定する場合)は、どのユーザでも実行することが可能です。
[記述形式]
コマンドの記述形式を示します。
[ ]は、省略できることを示します。
オプションのみ指定し、値を指定しない場合はエラーとなります。
lmlgdfnwtr -a 論理デバイス名(新規登録する場合) -unit 装置タイプ識別名 [-fcb 行送り制御イメージ識別名] [-overlay オーバレイ名] [-code 用紙コード] [-char 文字配列テーブル名] [-pagelen ページ長[:行スペースピッチ]] [-margin トップマージン[:ボトムマージン]] [-wide 1行あたりの最大文字数] [-separator セパレータの指定] [-size 用紙サイズ] [-prtmd 印刷モード] [-prtarea 印字禁止領域の指定] [-bind とじしろ方向[:とじしろ幅:整数x:整数y]] [-side 両面/片面指定] [-hopper 用紙給紙口の指定] [-shopper セパレータの給紙口の指定] [-bindhole 穴あき用紙の指定] [-cutblkw 空白ページ出力抑止の指定] [-system マイグレーション元システムの指定]
lmlgdfnwtr -u 論理デバイス名(変更する場合) [-unit 装置タイプ識別名] [-fcb 行送り制御イメージ識別名] [-overlay オーバレイ名] [-code 用紙コード] [-char 文字配列テーブル名] [-pagelen ページ長[:行スペースピッチ]] [-margin トップマージン[:ボトムマージン]] [-wide 1行あたりの最大文字数] [-separator セパレータの指定] [-size 用紙サイズ] [-prtmd 印刷モード] [-prtarea 印字禁止領域の指定] [-bind とじしろ方向[とじしろ幅:整数x:整数y]] [-side 両面/片面指定] [-hopper 用紙給紙口の指定] [-shopper セパレータの給紙口の指定] [-bindhole 穴あき用紙の指定] [-cutblkw 空白ページ出力抑止の指定] [-system マイグレーション元システムの指定]
lmlgdfnwtr -i 論理デバイス名(表示する場合)
[説明]
オプションについて説明します。
DFNWTR情報登録時に必ず指定します。
登録するDFNWTR情報がすでに存在していた場合、デフォルト値にリセットされます。
以下の場合、コマンドは異常終了します。
-uオプションまたは-iオプションと同時に指定した場合
論理デバイスが存在しない場合
List Managerが起動されていない状態の場合
-unitオプションが指定されていない場合
コマンドの実行権限がない場合
DFNWTR情報変更時に必ず指定します。
以下の場合、コマンドは異常終了します。
-aオプション、または-iオプションと同時に指定した場合
論理デバイスのDFNWTR情報を登録していない場合(-aオプションを指定して、一度も実行していない場合)
論理デバイスが存在しない場合
List Managerが起動されていない状態の場合
コマンドの実行権限がない場合
DFNWTR情報表示時に必ず指定します。
-aオプション、または-uオプションと同時に指定するとエラーとなります。
以下の場合、コマンドは異常終了します。
他のオプションを同時に指定した場合
論理デバイスのDFNWTR情報を登録していない場合(-aオプションを指定して、一度も実行していない場合)
論理デバイスが存在しない場合
List Managerが起動されていない状態の場合
プリンタ装置の装置タイプ識別名を指定します。
プリンタ装置の装置タイプ識別名はF6671
プリンタ装置の装置タイプ識別名はF6672
プリンタ装置の装置タイプ識別名はF6687
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)に必ず指定します。
DFNWTR情報を変更する場合(-uオプションを指定する場合)、省略しても省略値に再設定されません。
以下に装置タイプ識別名と有効なオプションについて示します。
オプション | F6671 | F6672 | F6687 |
---|---|---|---|
-fcb | ○ | ○ | ○ |
-overlay | ○ | ○ | - |
-code | ○ | ○ | ○ |
-char | ○ | ○ | - |
-pagelen | ○ | ○ | ○ |
-margin | ○ | ○ | ○ |
-wide | ○ | ○ | ○ |
-separator | ○ | ○ | ○ |
-size | ○ | - | - |
-prtmd | ○ | - | - |
-prtarea | ○ | - | - |
-bind | ○ | - | - |
-side | ○ | - | - |
-hopper | ○ | - | - |
-shopper | ○ | - | - |
-bindhole | ○ | - | - |
-cutblkw | ○ | ○ | ○ |
-system | ○ | ○ | ○ |
○: 有効
-: 無効
装置タイプ識別名で無効なオプションを指定すると、そのオプションは無視されますが、エラーとはなりません。
行送り制御イメージ識別名を指定します。
4文字以内の半角英数字で指定します。
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)、省略すると、「0000」が指定されます。
DFNWTR情報を変更する場合(-uオプションを指定する場合)、省略しても省略値に再設定されません。
オーバレイ名を指定します。
4文字以内の半角英数字で指定します。
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)、省略すると、オーバレイ名は設定されません。オーバレイ名が設定されていない場合には、オーバレイは出力されません。
DFNWTR情報を変更する場合(-uオプションを指定する場合)、省略しても省略値に再設定されません。
用紙コードを指定します。
4文字以内の半角英数字で指定します。
GS互換印刷とGDI印刷に有効なオプションです。
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)、省略すると、「0000」が指定されます。
DFNWTR情報を変更する場合(-uオプションを指定する場合)、省略しても省略値に再設定されません。
使用する文字配列テーブルの識別名を指定します。
4文字以内の半角英数字で指定します。
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)、省略すると、「SC0」が指定されます。
DFNWTR情報を変更する場合(-uオプションを指定する場合)、省略しても省略値に再設定されません。
ページ長、および行スペースピッチを指定します。
ページ長が指定された場合は、行送り制御イメージの指定は無視されます。
ページ内に収まらない行は次ページに印刷されます。
1ページに印刷する行数
1インチあたり6行印刷(6LPI)
1インチあたり8行印刷(8LPI)
1インチあたり12行印刷(12LPI)
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)、省略すると、ページ長は設定されません。ただし、ページ長を指定して、行スペースピッチを省略すると、行スペースピッチには「6」が指定されます。
DFNWTR情報を変更する場合(-uオプションを指定する場合)、省略しても省略値に再設定されません。
上下マージンを指定します。
マージン域は用紙の印字原点位置から開始されます。
ページの上段に設定する空白行の数
ページの下段に設定する空白行の数
ただし、以下の場合には本オプションは無効となります。
pagelenオプションが指定されている場合
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)、省略すると、「0:0」が指定されます。
DFNWTR情報を変更する場合(-uオプションを指定する場合)、省略しても省略値に再設定されません。
1行に印刷可能な文字数の最大値をA/N文字換算で指定します。
最大文字数を超える文字を切り捨てます。また、プリンタ想定が1行に印刷できる文字数を超える場合は、プリンタ装置が1行に印刷できる最大文字数が指定されたとみなします。
指定できる値は、1~255の整数です。
無効となる文字は、空白に置き換えます。
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)、省略すると、1行あたりの最大文字数は指定されません。プリンタ装置が1行に印刷できる最大文字数が指定されたとみなします。
DFNWTR情報を変更する場合(-uオプションを指定する場合)、省略しても省略値に再設定されません。
ジョブの出力の前後にセパレータを出力することを指定します。
開始セパレータ、終了セパレータともに出力する
開始セパレータを出力する
終了セパレータを出力する
セパレータを出力しない
セパレータには 出力日時,ジョブ名,ジョブ番号,論理あて先名,論理デバイス名が出力されます。
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)、省略すると、「topend」が指定されます。
DFNWTR情報を変更する場合(-uオプションを指定する場合)、省略しても省略値に再設定されません。
注意
電子保存の場合、セパレータを付加しません。なお、電子保存は、Interstage List Manager互換のための機能です。
MAF連携で生成された帳票の場合、セパレータは出力されません。
用紙サイズ、印刷モードを指定します。
注意
用紙サイズ、印刷モードを指定する場合は、必ず両方を指定します。
用紙サイズと印刷モードのどちらか一方のみを省略して指定することはできません。
A3サイズ
A4サイズ
A5サイズ
B4サイズ
B5サイズ
LTRサイズ
ポートレートモードで印刷する
ランドスケープモードで印刷する
ランドスケープモードで縮小印刷する
ポートレートモードで縮小印刷する
LP縮小印刷モードで印刷する
以下に印刷モードと用紙サイズの指定可能な組み合わせを示します。
用紙サイズ | 印刷モード | ||||
---|---|---|---|---|---|
PORT | LAND | ZOOMまたはLZOOM | PZOOM | LP | |
A3 | ○ | ○ | × | × | × |
A4 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
A5 | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
B4 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
B5 | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
LTR | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
○: 指定可能
×: エラーとなります
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)、省略すると、用紙サイズに「A4」、印刷モードに「LP」が指定されます。
DFNWTR情報を変更する場合(-uオプションを指定する場合)、省略しても省略値に再設定されません。
印字禁止領域(出力領域の互換モード)を指定します。
印字禁止領域は1つの行送り制御イメージ内でページ先頭、およびページ終端に印字禁止領域があります。6LPIまたは8LPIならば上2行/下2行、12LPIならば上3行/下3行存在します。
印字禁止領域を設定しない
印字禁止領域を設定する
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)、省略すると、「limit」が指定されます。
DFNWTR情報を変更する場合(-uオプションを指定する場合)、省略しても省略値に再設定されません。
とじしろ(とじしろ方向、とじしろ幅、および印刷原点位置)を指定します。
とじしろ方向を指定します。
とじしろ方向を上とじに設定する
とじしろ方向を下とじに設定する
とじしろ方向を左とじに設定する
とじしろ方向を右とじに設定する
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)、省略すると、とじしろ方向は印刷モードにより以下のとおりに指定されます。
印刷モードが、PORTまたはPZOOMの場合、「left」が指定されます。
印刷モードが、LAND、ZOOM、LZOOMまたはLPの場合、「upper」が指定されます。
とじしろ幅を0.01インチ単位で指定します。
とじしろ幅
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)、省略すると、とじしろ幅は「0」が指定されます。
印刷する原点位置を0.01インチ単位で指定します。この場合とじしろ幅は含まれません。
整数xは原点位置のX方向を、整数yは原点位置のY方向を示します。
原点位置
なお、実際に有効な値は用紙サイズや印刷モードなどにより異なります。
無効となる値を指定した場合の扱いを以下に示します。
横方向の印刷原点位置が長すぎ、印刷文字などが横方向に納まらない場合、納まらない部分は印刷されません。つまり、横方向の印刷原点位置が用紙に納まらない場合は、白紙となります。
横方向の印刷原点位置が長すぎ、印刷文字などが横方向に納まらない場合場合、とじしろ幅と印刷原点位置は、省略値に戻ります。
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)、省略すると、印刷原点位置は以下の表のとおりに指定されます。
用紙サイズ | 印刷モード | ||||
---|---|---|---|---|---|
PORT | LAND | ZOOMまたはLZOOM | PZOOM | LP | |
A3 | (40,20) | (30,40) | - | - | - |
A4 | (40,20) | (40,40) | (40,40) | (40,20) | (40,70) |
A5 | (40,40) | (40,20) | (40.20) | (40,40) | - |
B4 | (40,20) | (40,40) | (40,20) | (40,20) | (30,60) |
B5 | (40,40) | (40,20) | (40,20) | (40,40) | - |
LTR | (40,20) | (20,40) | (20,40) | (40,20) | - |
*1:
上とじの場合は印刷原点が(40,20)となり、とじしろ幅は50となります。
*2:
上とじの場合は印刷原点が(30,20)となり、とじしろ幅は40となります。
DFNWTR情報を変更する場合(-uオプションを指定する場合)、省略しても省略値に再設定されません。
両面/片面印刷の指定をします。
用紙の片面(表)に印刷する
用紙の両面に印刷する
GS互換印刷とGDI印刷に有効なオプションです。
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)、省略すると、「front」が指定されます。
DFNWTR情報を変更する場合(-uオプションを指定する場合)、省略しても省略値に再設定されません。
用紙供給口を指定します。
用紙の供給を、主用紙供給口1(ホッパ1)または2(ホッパ2)のどちらでもよい
用紙の供給を、主用紙供給口1から行う
用紙の供給を、主用紙供給口2から行う
用紙の供給を、副用紙供給口(カセット)から行う
GS互換印刷とGDI印刷に有効なオプションです。
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)、省略すると、「prime」が指定されます。
DFNWTR情報を変更する場合(-uオプションを指定する場合)、省略しても省略値に再設定されません。
セパレータの運用方法をライタ定義ごとに指定します。
セパレータ用の用紙を副用紙供給口(カセット)から供給する
セパレータ用の用紙供給は、印刷データと同じ用紙供給口から供給する
GS互換印刷とGDI印刷に有効なオプションです。
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)、省略すると、「no」が指定されます。
DFNWTR情報を変更する場合(-uオプションを指定する場合)、省略しても省略値に再設定されません。
穴あき用紙を片面と両面を混在して運用する方法を指定します。
穴あき用紙をホッパに設定する場合、一定方向にセットしても、とじ穴の方向がずれることはありません。
この指定は、用紙をホッパに設定する場合、用紙サイズと印刷モード、および片面と両面印刷ごとにとじ穴の方向をかえる必要があります。
GS互換印刷とGDI印刷に有効なオプションです。
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)、省略すると、「no」が指定されます。
DFNWTR情報を変更する場合(-uオプションを指定する場合)、省略しても省略値に再設定されません。
空白ページの出力抑止を指定します。
マイグレーション元システムにXSPが指定されている場合に有効になります。
空白ページの出力を抑止する
空白ページの出力を抑止しない
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)、省略すると、「off」が指定されます。
DFNWTR情報を変更する場合(-uオプションを指定する場合)、省略しても省略値に再設定されません。
マイグレーション元のシステムを指定します。
システムにより、空白ページの扱い、行送りイメージに「0000」、「STD1」、「STD2」が指定されている場合の行送り制御が異なります。
MSP互換の動作を行います。
空白ページの出力を抑止します。
XSP互換の動作を行います。
空白ページを出力します。
ただし、-cutblkwオションでyesが指定されている場合、空白ページの出力を抑止します。
DFNWTR情報を登録する場合(-aオプションを指定する場合)、省略すると、「msp」が指定されます。
DFNWTR情報を変更する場合(-uオプションを指定する場合)、省略しても省略値に再設定されません。
[復帰値]
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了。 |
1 | オプションエラー。 |
2 | 指定された論理デバイスが存在しない。 |
3 | その他のエラー。システムログのメッセージを確認してください。 |
[注意]
-aオプション、-uオプションまたは-iオプションを指定する必要があります。
同一の論理デバイスに対して、lmlgdfnwtrコマンドを同時に実行しないでください。
オプション指定異常時の動作については以下のようになります。
動作異常の種類 | 動作 |
---|---|
| 必須のオプションが指定されていない旨のメッセージが出力されます。 |
| 存在しないオプションを指定した旨のメッセージと、誤って入力したオプション名が出力されます。 |
| 指定したオプションの値が間違っている旨のメッセージと、誤って入力したオプション名が出力されます。 |
| -a,-u,-i:重複して指定されたメッセージが出力されます。 それ以外のオプション:エラーにはならず、最終に指定した値が有効になります。 |
| -iオプションと同時に他のオプションを指定されたいた旨のメッセージが出力されます。 |
| ユーザに実行者権限がない旨のメッセージが出力されます。ただし、-iオプションに限りどのユーザでも実行することが可能です。 |
lmlgdfnwtrコマンドの実行例を示します。
論理デバイス「LDEV1」で、装置タイプ識別名「f6671」、行送りイメージ識別名「STD2」、用紙給紙口「prime1」を定義します。
# /opt/FJSVlmmi/bin/lmlgdfnwtr -a LDEV1 -unit f6671 -fcb STD2 -hopper prime1 # /opt/FJSVlmmi/bin/lmlgdfnwtr -i LDEV1 *** DFNWTR INFORMATION *** device : LDEV1 unit : F6671 fcb : STD2 overlay : code : 0000 char : SC0 pagelen : margin : 0:0 wide : separator : TOPEND size : A4 prtmd : LP prtarea : LIMIT bind : UPPER side : FRONT hopper : PRIME1 shopper : NO bindhole : NO cutblkw : OFF system : MSP