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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能ホスト帳票連携ガイド

6.1.4 ホスト帳票登録

6.1.4.1 lmlgspladdコマンド

[機能]

List Managerにホスト帳票を登録します。

[コマンド実行者権限]

すべてのユーザ

注意

  • ホスト帳票のファイルを格納したディレクトリには、lmlgspladdコマンドを実行するユーザの書き込み権限が必要です。

  • ジョブ情報ファイルを指定する場合、ジョブ情報ファイルにlmlgspladdコマンドを実行するユーザの書き込み権限が必要です。

[記述形式]

コマンドの記述形式を示します。

[ ]は、省略できることを示します。

lmlgspladd  -ld  論理あて先名
            -f  ホスト帳票のファイル名
            [-x]  

[説明]

オプションについて説明します。


-ld  論理あて先名

ホスト帳票を登録する論理あて先を指定します。

なお、論理あて先グループには対応していません。


-f  ホスト帳票のファイル名

論理あて先に登録するホスト帳票のファイル名を指定します。

ホスト帳票のファイル名はフルパス名を255バイト以内の文字列で指定します。ファイル名に使用できる文字/記号は以下のとおりです。

半角文字。ただし半角記号「*」、「?」、「"」、「<」、「>」、「|」、「'」、「%」、「,」、「;」、「@」を除く。

ホスト帳票のファイル名は、拡張子が「sia」である必要があります。

登録できるホスト帳票はADJUSTによりスプールデータから移出したホスト帳票のみです。

ジョブ情報ファイルを指定する場合、あらかじめジョブ情報ファイルをホスト帳票のファイルと同じディレクトリに作成しておく必要があります。ジョブ情報ファイルのファイル名は、ホスト帳票のファイル名の拡張子を「job」としたものである必要があります。

ジョブ情報ファイルについては、以下を参照してください。
⇒“付録F ジョブ情報ファイル

注意

  • lmlgspladdコマンドを実行する際、ホスト帳票のファイルを格納したディレクトリに一時ファイルを作成します。一時ファイルのファイル名は、ホスト帳票のファイル名の拡張子を「idx」としたものです。

  • ジョブ情報ファイル、および一時ファイルと同名のファイルが存在した場合、これらのファイルは上書きされます。

  • ジョブ情報ファイル、および一時ファイルと同名のファイルがすでに存在し、lmlgspladdコマンドを実行するユーザに書き込み権限がない場合、登録エラーとなります。


-x

帳票管理サーバへホスト帳票を登録した後に、-fオプションで指定したホスト帳票のファイルを削除する場合に指定します(帳票管理サーバへ登録したホスト帳票は削除しません)。

帳票管理サーバへホスト帳票を登録した後に、ホスト帳票のファイルが不要な場合に指定します。

-xオプションが指定されなかった場合、ホスト帳票のファイルは削除されません。

注意

  • lmlgspladdコマンドにて-xオプションを指定した場合、ジョブ情報ファイルは削除されます。

  • lmlgspladdコマンドにて-xオプションを指定して実行する際、ジョブ情報ファイル、および一時ファイルと同名のファイルが存在した場合、これらのファイルは削除されます。

以下の場合、コマンドは異常終了します。

  • 論理あて先が存在しない場合

  • List Managerが起動されていない状態の場合

  • ホスト帳票のファイルが存在しない場合

  • ホスト帳票のファイルが読み込めない場合

  • ホスト帳票のファイルの形式に誤りがある場合

  • ホスト帳票のファイルが格納されたディレクトリに書き込み権限がない場合

  • ジョブ情報ファイルに書き込み権限がない場合

  • ジョブ情報ファイル、あるいは一時ファイルと同名のファイルが存在し、書き込み権限がない場合

[復帰値]

lmlgspladdコマンドの復帰値

復帰値

意味

0

正常終了。

1

オプションエラー。

2

指定されたファイルが存在しない。

3

その他のエラー。システムログのメッセージを確認してください。

[注意]

6.1.4.2 オプション指定異常時の動作について

オプション指定異常時の動作については以下のようになります。

注意

  • lmlgspladdコマンドのメッセージは全てシステムログのみに出力されます。lmlgspladdコマンドのメッセージはコンソール画面に出力されません。

  • lmlgspladdコマンドの復帰値が0以外の場合、システムログを参照してください。

オプション指定異常時の動作

動作異常の種類

動作

  • 必須のオプションを指定していない。

必須のオプションが指定されていない旨のメッセージが出力されます。

  • 存在しないオプションを指定した。

存在しないオプションを指定した旨のメッセージと、誤って入力したオプション名が出力されます。

  • 存在するオプションを指定したが、その値を指定していない。

  • オプションの値として、範囲外のものを指定した。

指定したオプションの値が間違っている旨のメッセージと、誤って入力したオプション名が出力されます。

  • 同じオプションを2回以上指定した。

エラーにはならず、最終に指定した値が有効になります。

6.1.4.3 コマンド実行例

lmlgspladdコマンドの実行例を示します。


論理あて先「LD1」に、ホスト帳票「SPOOL01.sia」を登録します。なお、ホスト帳票は登録後に削除しません。

# /opt/FJSVlmmi/bin/lmlgspladd -ld LD1 -f SPOOL01.sia

論理あて先「LD1」に、ホスト帳票「SPOOL02.sia」を登録します。「SPOOL02.sia」は登録後に削除します。

# /opt/FJSVlmmi/bin/lmlgspladd -ld LD1 -f SPOOL02.sia -x