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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能アプリケーション作成ガイド 帳票出力編

11.1 初期化ファイル

初期化ファイルとは、COBOLアプリケーション連携機能を利用して帳票を出力する場合の出力方法、出力形態、および出力時の動作など、帳票をどのように出力するのかについて定義した情報です。


初期化ファイルには、決められた記述方法にしたがって情報を定義します。作成した初期化ファイルは、テキストファイルとして保存します。保存した初期化ファイルは、帳票の出力時に必要に応じて参照され、その定義内容にしたがって帳票が出力されます。

以下に、COBOLアプリケーション連携機能で使用できる初期化ファイルの種類、およびサポート範囲とファイル名の指定について説明します。

初期化ファイルの種類

COBOLアプリケーション連携機能利用時に使用できる初期化ファイルには、以下の種類があります。

プリンタ情報ファイル(必須)

帳票を出力する場合に必要な各種情報を指定するファイルです。

COBOLアプリケーション連携機能を利用して帳票を出力する場合は、必ず指定します。

印刷属性ファイル(必要時)

帳票を印刷する場合に、印刷に関する各種情報を指定するファイルです。

省略すると、印刷属性ファイルの各キーワードが省略された場合の値にしたがって出力されます。

電子帳票情報ファイル(必要時)

帳票を電子保存する場合に、電子保存に関する各種情報を指定するファイルです。

省略すると、電子帳票情報ファイルの各キーワードが省略された場合の値にしたがって出力されます。

本ファイルは、Interstage List Manager互換のための機能で使用するファイルです。

PDF文書情報ファイル(必要時)

帳票をPDFファイル保存する場合に、保存するPDFファイルに関する各種情報を指定するファイルです。

省略すると、PDF文書情報ファイルの各キーワードが省略された場合の値にしたがって出力されます。


使用するCOBOLアプリケーションによっては、帳票出力に必要な情報をプログラム内で詳細に記述している場合もあります。その場合は、プログラム内で記述されている情報にしたがって帳票が出力されます。


上記の初期化ファイルの詳細(作成方法や記述形式)については、以下を参照してください。
⇒“11.2 プリンタ情報ファイル
⇒“11.3 印刷属性ファイル
⇒“11.4 電子帳票情報ファイル
⇒“11.5 PDF文書情報ファイル


作成した初期化ファイルは、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 運用ガイド”の“第3章  帳票資源の配置”にしたがって配置してください。

また、帳票資源の配置場所と指定方法については、以下を参照してください。
⇒“付録A 帳票資源の指定方法

●初期化ファイルのサポート範囲とファイル名の指定

初期化ファイルは、出力方法によって使用できる場合とできない場合があります。

以下に、初期化ファイルを使用する場合にサポートしている出力方法、およびファイル名の指定方法について説明します。

初期化ファイル種

出力方法

ファイル名/拡張子

初期化ファイルの指定方法(*1)

印刷

電子
保存(*2)

PDFファイル保存

プリンタ情報ファイル

任意
(*3)

  • 環境変数「ファイル識別名」

  • 帳票属性の編集コマンド(lmedtformatrコマンド)

印刷属性ファイル

  • 環境変数
    LM_PRT_ATTRIBUTE_FILE

  • 帳票属性の編集コマンド(lmedtformatrコマンド)

電子帳票情報ファイル(*4)

  • 環境変数
    LM_LW_ATTRIBUTE_FILE

  • 帳票属性の編集コマンド(lmedtformatrコマンド)

PDF文書情報ファイル

  • 環境変数
    LM_PDF_ATTRIBUTE_FILE

  • 帳票属性の編集コマンド(lmedtformatrコマンド)

◎:必須
○:必要時に指定
-:不要


*1:
初期化ファイルの指定時の優先順序については、以下を参照してください。
⇒“第10章 帳票配信・出力機能のサポート範囲

*2:
本機能は、Interstage List Manager互換のための機能です。

*3:
ファイル名および拡張子は、以下の文字を除く半角文字で指定してください。

    半角カナ文字、半角記号「|」、「\」、「'」、「<」、「>」、「%」、「"」、「;」、「/」、「?」、「:」、「@」、「,」、「*」

*4:
本ファイルは、Interstage List Manager互換のための機能で使用するファイルです。

ポイント

List Creatorコネクタ連携時、アプリケーションサーバ側に配置した初期化ファイルと、帳票管理サーバ側に配置した初期化ファイルを同時に指定した場合、アプリケーションサーバ側に配置したファイルの指定が有効となります。
ただし、帳票管理サーバに配置した初期化ファイルで、アプリケーションサーバ側に配置したファイルにないキーワードが設定されていた場合、そのキーワードの設定のみ有効となります。