COBOLアプリケーション連携機能を利用したユーザアプリケーションを使用し、帳票配信・出力を行うまでに必要な作業手順について説明します。
ユーザアプリケーションを実行するために、必要に応じて以下の環境を構築します。
帳票管理サーバ、および帳票出力サーバなど、List Managerの環境構築が必要です。詳細は、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”を参照してください。
COBOLアプリケーションを実行するための環境構築が必要です。
詳細は、NetCOBOLに添付のオンラインマニュアル、インストールガイド、またはソフトウェア説明書などを参照してください。
帳票管理サーバで下記のコマンドを実行し、List Creatorコネクタ連携の実行環境を設定します。
copy $LWDIR\Listmanager\Manager\bin\lmcbregform.exe $LCDIR\lmcbregform.exe
rm $LCDIR/FJSVoast/bin/lmcbregform ln -s $LWDIR/FJSVlstm/bin/lmcbregform $LCDIR/FJSVoast/bin/lmcbregform
$LWDIR:List Worksのインストール先フォルダ/ディレクトリ
$LCDIR:List Creatorのインストール先フォルダ/ディレクトリ
List Creator Connector(アプリケーションサーバ)の環境構築、およびList Creatorコネクタ連携を行うためのList Managerの環境を構築します。
詳細は、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”またはList Creator Connectorに添付のオンラインマニュアルを参照してください。
以下の帳票資源を準備します。
帳票定義情報(使用する場合のみ)
帳票定義体または画面帳票定義体、およびオーバレイファイルを準備します。
使用するCOBOLアプリケーションによっては、帳票定義体、画面帳票定義体、およびオーバレイファイルを使用しないで帳票を出力することもできます。
組込みメディア(メディアデータファイル)(使用する場合のみ)
初期化ファイル
出力方法によって、準備する初期化ファイルが異なります。
初期化ファイルについては、以下を参照してください。
⇒“11.1 初期化ファイル”
注意
List Managerでは、組込みメディア格納ディレクトリを、プリンタ情報ファイルのMEDIADIRキーワード(組込みメディア格納ディレクトリ)で必ず指定する必要があります。そのため、COBOLアプリケーションで組込みメディアのファイル名を指定する場合は、ファイル名のみ指定してください。相対パスおよびフルパスで指定すると、帳票出力サーバで帳票の出力時にエラーになります。
フォントファイル(使用する場合のみ)
PDFメール配信時に使用するファイル(使用する場合のみ)
PDFメール配信機能を使用する場合、必要に応じて以下のファイルを準備します。
メールに添付するファイル(テキストファイル/バイナリファイル)
メールのテンプレートファイル
ポイント
COBOLアプリケーション連携機能を利用する場合、入力データはCOBOLアプリケーションのWRITE文で直接書き込みます。
帳票資源の配置先については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 運用ガイド”の“第3章 帳票資源の配置”を参照してください。
また、帳票資源の配置場所と指定方法については、以下を参照してください。
⇒“付録A 帳票資源の指定方法”
注意
既存の帳票資源を他のコンピュータへ配置した場合、出力結果は移行前と異なることがあります。移行前の出力結果と移行後の出力結果を合わせるには、以下の帳票資源を修正してください。
帳票定義体または画面帳票定義体
修正方法については、FORMまたはNetCOBOLに添付のオンラインマニュアルを参照してください。
プリンタ情報ファイル
修正方法については、MeFtに添付のオンラインマニュアルを参照してください。
List Managerで帳票配信・出力するためのユーザアプリケーションは、既存のCOBOLアプリケーションが利用できます。List ManagerでサポートしているCOBOLアプリケーションについては、以下を参照してください。
⇒“●List ManagerでサポートしているCOBOLアプリケーションについて”
また、ユーザアプリケーションは、以下に配置します。
帳票配信・出力時
「帳票管理サーバ」に配置します。
List Creatorコネクタ連携時
List Creator Connectorが動作する「アプリケーションサーバ」に配置します。
COBOLアプリケーション連携機能を利用して、帳票配信・出力するための環境変数を設定します。詳細は、以下を参照してください。
⇒“9.3 環境変数の設定”
配置したユーザアプリケーションを実行します。
指定した条件にしたがい、帳票配信・出力が行われます。
●List ManagerでサポートしているCOBOLアプリケーションについて
List Managerでは、以下のユーザアプリケーションをサポートしています。
FORMAT句付き印刷ファイル
表示ファイル
COBOLアプリケーション連携時の文字コード系の詳細は、以下を参照してください。
⇒“C.5 COBOLアプリケーション連携時の文字コード系”
⇒“D.3 COBOLアプリケーション連携機能で使用できる文字”
注意
List Managerでは、パーティション拡張を前提とするCOBOLアプリケーションを使用することはできません。
パーティション拡張を前提とするCOBOLアプリケーションを使用した場合、帳票出力サーバでエラーとなることがあります。
List Managerでは、組込みメディア項目として定義する画像ファイルに、GIF形式のデータまたはTIFF(LZW)形式のデータは指定できません。
I制御レコードで複写枚数を指定した場合、帳票の出力時には有効になりますが、以下の値には有効になりません。
List Managerの詳細表示画面に表示される値
帳票の削除/一覧表示/複写/移動コマンド(lmoprformコマンド)の一覧表示結果の値
Print Managerの印刷操作画面に表示される値
帳票管理Javaインタフェースでの取得結果の値
また、以下の場合、I制御レコードの複写枚数に0を指定し、プリンタ情報ファイルのCOPYG(複写枚数)キーワードで複写枚数を設定してください。
List Managerの帳票一覧画面、帳票の削除/一覧表示/複写/移動コマンド(lmoprformコマンド)、および帳票管理Javaインタフェースで帳票を一覧表示した場合に、部数を正しく表示したい場合
List Managerの帳票一覧画面、帳票ブラウザの出力指示画面、帳票の出力/出力中止コマンド(lmoprprintコマンド)、および帳票管理Javaインタフェースでの部数指定を有効にしたい場合
なお、I制御レコードの複写枚数とプリンタ情報ファイルのCOPYG(複写枚数)キーワードを同時に指定した場合、およびI制御レコードの複写枚数と印刷属性ファイルのcopynum(部数)キーワードを同時に指定した場合の出力の詳細は、それぞれ以下を参照してください。
プリンタ情報ファイルのCOPYG(複写枚数)キーワードと同時に指定した場合
⇒“11.2 プリンタ情報ファイル”の“COPYG(複写枚数)”
印刷属性ファイルのcopynum(部数)キーワードと同時に指定した場合
⇒“11.3 印刷属性ファイル”の“copynum(部数)”
●List Creator コネクタ連携機能を利用する場合の関連記事の参照先について
List Creatorコネクタ連携機能を使用する場合は、以下を参照してください。
List Creator Connector に添付のオンラインマニュアル“コネクタ連携機能編”を参照してください。
オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 運用ガイド”の“第2章 帳票資源の準備”および“3.2.2 List Creatorコネクタ連携型(帳票配信型の運用)の場合”を参照してください。
また、帳票資源の配置場所と指定方法については、以下を参照してください。
⇒“付録A 帳票資源の指定方法”
List Creator Connectorに添付の以下のオンラインマニュアル“トラブルシューティング・メッセージ集”を参照してください。
また、COBOL連携時のアプリケーションサーバ側のメッセージについては、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 メッセージ集”を参照してください。
ポイント
List Creator Connectorに添付のオンラインマニュアルを参照する場合、アプリケーションサーバ側で出力されるメッセージについては、「帳票出力サーバ」を「帳票管理サーバ」に置き換えてお読みください。