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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能アプリケーション作成ガイド 帳票出力編

4.7.3 FormsFileクラス

帳票の出力時に使用する帳票と入力データを保持します。

入力データをファイルで扱う場合に使用します。

java.lang.Object
      └com.fujitsu.systemwalker.outputassist.connector.FormsFile


public class FormsFile
extends java.lang.Object
implements FormBase

4.7.3.1 フィールドの一覧

FormsFileクラスのsetGrpOutメソッドで指定するフィールドを以下に示します。

FormsFileクラスのsetGrpOutメソッドで指定するフィールド

定数

説明

GRPOUT_NOGRP

マルチフォーム出力しません。

GRPOUT_GRP

マルチフォーム出力します。


FormsFileクラスのsetGrpDelimitModeメソッドで指定するフィールドを以下に示します。

FormsFileクラスのsetGrpDelimitModeメソッドで指定するフィールド

定数

説明

DELIMIT_ANY

以下の場合に指定します。

  • 入力データ形式が「可変長」、区切り文字が「バーティカルバー(|)」「シャープ(#)」「アスタリスク(*)」「任意」のいずれかの場合

  • 入力データ形式が「CSV 形式」、区切り文字が「カンマ(,)」の場合

DELIMIT_SPACE

入力データ形式が「可変長」、区切り文字が「1個以上の空白」の場合に指定します。

DELIMIT_TAB

以下の場合に指定します。

  • 入力データ形式が「可変長」、区切り文字が「タブ」の場合

  • 入力データ形式が「CSV 形式」、区切り文字が「タブ」の場合

DELIMIT_FIXED

入力データ形式が「固定長」、区切り文字が「区切り文字なし」の場合に指定します。

DELIMIT_FIXEDDELIMIT

入力データ形式が「固定長」、区切り文字が「区切り文字あり」の場合に指定します。

DELIMIT_XML

入力データ形式が「XML形式」の場合に指定します。


インタフェース com.fujitsu.systemwalker.outputassist.connector.FormBase から継承した文字コードを意味するフィールドについては、以下を参照してください。
⇒“4.7.1.1 フィールド一覧

4.7.3.2 コンストラクタの概要

FormsFileクラスのコンストラクタを以下に示します。

FormsFileクラスのコンストラクタ

コンストラクタの概要

FormsFile(java.lang.String assets)

帳票格納ディレクトリを指定して、帳票と入力データのセットを保持するFormsFileオブジェクトを作成します。

4.7.3.3 メソッド一覧

FormsFileクラスのメソッドを以下に示します。

FormsFileクラスのメソッド

分類

メソッド一覧

ユーザ資源情報に関するメソッド

void

setScriptFile (java.lang.String name)  (*1)

1つの帳票出力時の帳票名を指定します。

void

setDataFile(java.lang.String pathname)  (*1)

入力データのデータファイル名を指定します。

void

setDataFile(java.lang.String pathname, int encoding)  (*1)

入力データのデータファイル名と文字コード系を指定します。

void

setFileType(int code)

帳票資源の文字コード系を指定します。

void

setXmlDataRoot(java.lang.String xmlroot)

入力データ形式が「XML形式」で、XMLルートとデータルートが異なる場合に、XMLデータ中のデータルートの親要素のパスを指定します。

マルチフォーム出力/組合せフォーム出力用ユーザ資源情報に関するメソッド

void

setGrpOut(int group)  (*1)

マルチフォーム出力するときに指定します。

void

setLcForm(java.lang.String names)  (*1)

マルチフォーム出力/組合せフォーム出力時の帳票名を指定します。

void

setGrpDelimitMode(int mode)  (*1)

マルチフォーム/組合せフォーム用帳票名データ区切り文字種別を指定します。

void

setGrpDelimit(java.lang.String delimit)

マルチフォーム/組合せフォーム用帳票名データ区切り文字を指定します。

void

setGrpBytes(int length)

マルチフォーム用帳票名データフィールド長を指定します。

void

setCbForm(boolean cbform) (*1)

組合せフォームを出力するときに指定します。

void

setCbFile(String cbfilename)

組合せフォーム定義ファイル名を指定します。

資源解放に関するメソッド

void

cleanup()

Javaインタフェースが使用している資源を解放します。

○:List Managerでサポートしているメソッドです。
-:List Managerでサポートしていないメソッドです。

*1:以下のように、1つの帳票を出力する場合とマルチフォーム出力する場合で、指定が必須なメソッドが異なります。

-1つの帳票を出力する場合
      setScriptFileメソッド
      setDataFileメソッド
-マルチフォーム出力する場合
      setDataFileメソッド
      setGrpOutメソッド
      setGrpDelimitModeメソッド
      setLcFormメソッド
-組合せフォーム出力する場合
      setDataFileメソッド
      setCbFormメソッド
      setLcFormメソッド
      setGrpDelimitModeメソッド
      setCbFileメソッド

4.7.3.4 コンストラクタの詳細

public
FormsFile(java.lang.String assets)
throws ConnectorException

用途

帳票格納ディレクトリを指定して、帳票と入力データのセットを保持するFormsFileオブジェクトを作成します。

パラメータ

assets:

帳票管理サーバでユーザアプリケーションを実行する場合は、帳票管理サーバの帳票格納ディレクトリをフルパスで指定します。省略すると、帳票管理サーバの環境設定ファイルのLmlcFormDirキーの指定が有効になります。

List Creatorコネクタ連携時は、アプリケーションサーバの帳票格納ディレクトリをフルパスで指定します。省略した場合、List Creator Connectorの環境設定で指定した帳票格納ディレクトリが有効となります。List Creator Connectorの環境設定については、List Creator Connectorに添付のオンラインマニュアルを参照してください。

例外

ConnectorException

注意

備考

4.7.3.5 メソッドの詳細

●ユーザ資源情報に関するメソッド

public void
setScriptFile(java.lang.String name)
throws ConnectorException

用途

1つの帳票を出力する場合の帳票名を指定します。

パラメータ

name:

1つの帳票を出力するときに使用する帳票名を指定します。
帳票属性の編集コマンド(lmedtformatrコマンド)で定義した帳票名を指定します。

例外

ConnectorException

注意

  

  

public void
setDataFile(java.lang.String pathname)
throws ConnectorException

用途

入力データとなるデータファイル名を指定します。

パラメータ

pathname:

入力データのデータファイル名を指定します。

  • 帳票管理サーバがWindowsの場合

    250バイト以内のフルパスで指定します。

  • 帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合

    1023バイト以内のフルパスで指定します。

例外

ConnectorException

注意

備考

  

  

public void
setDataFile(java.lang.String pathname, int encoding)
throws ConnectorException

用途

入力データのデータファイル名と文字コード系を指定します。

パラメータ

pathname:

入力データのデータファイル名を指定します。

  • 帳票管理サーバがWindowsの場合

    250バイト以内のフルパスで指定します。

  • 帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合

    1023バイト以内のフルパスで指定します。

encoding:

入力データの文字コード系を指定します。

CODE_SJIS:

Shift-JIS

CODE_UCS2LE:

UNICODE(UCS2リトルエンディアン)

CODE_UCS2BE:

UNICODE(UCS2ビッグエンディアン)

CODE_UTF8:

UNICODE(UTF8)

CODE_EUC:

EUC

例外

ConnectorException

注意

備考

  

  

public void
setFileType(int code)
throws ConnectorException

用途

帳票資源の文字コード系を指定します。

パラメータ

詳細については、以下を参照してください。
⇒“4.7.1.3 メソッドの詳細

例外

ConnectorException

注意

  

  

public void
setXmlDataRoot(java.lang.String xmlroot)
throws ConnectorException

用途

入力データ形式が「XML形式」で、XMLルートとデータルートが異なる場合に、XMLデータ中のデータルートの親要素のパスを指定します。

XMLデータ中のこのメソッドで指定したパス直下にデータルートが複数存在する場合は、すべてのデータルートを検索します。

このメソッドの呼び出しを省略すると、以下のようにXMLデータからデータルートを検索します。

パラメータ

xmlroot:

XMLデータ中のデータルートの親要素のパスを指定します。
データルートの親要素のパスは、「スラッシュ(/)」を始点にデータルートの親要素までの要素名を「スラッシュ(/)」で区切って指定します。それ以外の形式は指定できません。

例外

ConnectorException

●マルチフォーム出力/組合せフォーム出力用ユーザ資源情報に関するメソッド

public void
setGrpOut(int group)
throws ConnectorException

用途

マルチフォーム出力するときに指定します。

パラメータ

group:

マルチフォーム出力するかどうかを指定します。

GRPOUT_NOGRP:

マルチフォーム出力しません。

GRPOUT_GRP:

マルチフォーム出力します。

例外

ConnectorException

注意

  

  

public void
setLcForm(java.lang.String names)
throws ConnectorException

用途

マルチフォーム出力/組合せフォーム出力時の帳票名を指定します。

パラメータ

names:

マルチフォーム出力する場合(setGrpOutメソッドに「GRPOUT_GRP」を指定した場合)、または組合せフォーム出力する場合(setCbFormメソッドに「true」を指定した場合)に、使用する帳票名を指定します。

帳票の属性の編集コマンド(lmedtformatrコマンド)で定義した帳票名を、帳票出力する順に指定します。

複数の帳票名を「セミコロン(;)」で区切って、帳票を出力する順に指定します。

例外

ConnectorException

注意

備考

ただし、メソッドの指定方法によっては、帳票ごとに切り替えることが可能な情報があります。マルチフォーム出力時の留意事項については、以下を参照してください。
⇒List Creatorに添付のオンラインマニュアル“ 帳票設計編”

  

  

public void
setGrpDelimitMode(int mode)
throws ConnectorException

用途

マルチフォーム/組合せフォーム用帳票名データ区切り文字種別を指定します。

パラメータ

mode:

マルチフォーム/組合せフォーム用帳票名データ区切り文字種別を指定します。

DELIMIT_ANY:

以下の場合に指定します。

  • 入力データ形式が「可変長」、区切り文字が「バーティカルバー(|)」「シャープ(#)」「アスタリスク(*)」「任意」のいずれかの場合

  • 入力データ形式が「CSV 形式」、区切り文字が「カンマ(,)」の場合

DELIMIT_SPACE:

入力データ形式が「可変長」、区切り文字が「1 個以上の空白」の場合に指定します。

DELIMIT_TAB:

以下の場合に指定します。

  • 入力データ形式が「可変長」、区切り文字が「タブ」の場合

  • 入力データ形式が「CSV 形式」、区切り文字が「タブ」の場合

DELIMIT_FIXED:

入力データ形式が「固定長」、区切り文字が「区切り文字なし」の場合に指定します。

DELIMIT_FIXEDDELIMIT:

入力データ形式が「固定長」、区切り文字が「区切り文字あり」の場合に指定します。

DELIMIT_XML:

入力データ形式が「XML形式」の場合に指定します。

例外

ConnectorException

注意

  

  

public void
setGrpDelimit(java.lang.String delimit)
throws ConnectorException

用途

マルチフォーム出力する場合(setGrpOutメソッドに「GRPOUT_GRP」を指定した場合)、または組合せフォーム出力する場合(setCbFormメソッドに「true」を指定した場合)で、任意の区切り文字を使用する場合(setGrpDelimitModeメソッドに「DELIMIT_ANY」を指定した場合)に、実際に使用する区切り文字を指定します。

区切り文字は、List Creatorデザイナのデータ定義画面の[環境定義]タブで指定した入力データ形式と区切り文字にしたがって指定します。

パラメータ

delimit:

マルチフォーム/組合せフォーム用帳票名データ区切り文字を1 バイトの文字列で指定します。

例外

ConnectorException

注意

帳票管理サーバ

入力データの文字コード系

入力データ形式

マルチフォーム/組合せフォーム用帳票名データ区切り文字の文字コード

Windows

UNICODE(UCS2/UTF8)

可変長

0x007F/0x7F以下の文字

固定長

Solaris
Linux

EUC(U90/S90)またはUNICODE(UTF8)

可変長

0x7F以下の文字

固定長

  

  

public void
setGrpBytes(int length)
throws ConnectorException

用途

マルチフォーム出力する場合(setGrpOutメソッドに「GRPOUT_GRP」を指定した場合)に、入力データ中の帳票名データのフィールド長を指定します。

入力データ形式が「固定長」の場合(setGrpDelimitModeメソッドに「DELIMIT_FIXED」または「DELIMIT_FIXEDDELIMIT」を指定する場合)は、このメソッドを必ず指定してください。「区切り文字あり」の場合は、区切り文字を含まない長さを指定してください。

パラメータ

length:

マルチフォーム用帳票名データフィールド長を指定します。

例外

ConnectorException

public void
setCbForm(boolean cbform)
throws ConnectorException

用途

組合せフォーム出力するときに指定します。

このメソッドの呼び出しを省略すると、組合せフォーム出力は行われません。

パラメータ

cbform:

組合せフォーム出力するかどうかを指定します。

false:組合せフォーム出力しません。

true :組合せフォーム出力します。

例外

ConnectorException

注意

  

  

public void
setCbFile(String cbfilename)
throws ConnectorException

用途

組合せフォーム定義ファイル名を指定します。

組合せフォーム出力する場合は、このメソッドで組合せフォーム定義ファイル名を必ず指定してください。

組合せフォーム定義ファイルとは、組み合わせて出力する帳票定義情報と、帳票定義情報の重なり順などが定義されたファイルです。

パラメータ

cbfilename:

組合せフォーム定義ファイル名をフルパスで指定します。

例外

ConnectorException

注意

●資源解放に関するメソッド

public void
cleanup()
throws ConnectorException

用途

Javaインタフェースが使用している資源を解放します。

例外

ConnectorException

注意

4.7.3.6 注意事項