ここでは、List Creatorコネクタ連携時の注意事項について、以下の場合に分けて説明します。
アプリケーションサーバがWindows/Solaris/Linux共通の場合
アプリケーションサーバがLinuxの場合
帳票管理サーバがWindowsの場合
帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合
●アプリケーションサーバがWindows/Solaris/Linux/共通の注意事項
List Creatorコネクタ連携時の、アプリケーションサーバがWindows/Solaris/Linux共通の注意事項を以下に示します。
環境設定について
コンピュータ名(ホスト名)とTCP/IPのホスト名は同一となるようにネットワークの設定を行ってください。
1台の帳票管理サーバに対して同時に通信できるプロセス数は環境設定ファイル(DaemonPropertyファイルの「最大同時接続許可数」)に依存します。環境設定で設定した個数以降の帳票出力処理は中断される場合があります。また、1台の帳票管理サーバに対してアプリケーションサーバが複数台存在する場合は、それぞれのアプリケーションサーバから同時に通信するプロセス数の合計が、環境設定ファイル(DaemonPropertyファイル)の「最大同時接続許可数」まで通信可能となります。
指定できる文字/パス長について
ファイルパスまたはディレクトリパスに全角文字、半角カナ文字は指定できません。
アプリケーションサーバから帳票管理サーバにファイルを転送する場合、指定できる最大のパスの長さは以下のとおりです。
アプリケーションサーバ | 帳票管理サーバ | |
---|---|---|
Windowsの場合 | Solaris/Linuxの場合 | |
Windowsの場合 | 最大のパスの長さ= | 259 バイト |
Solarisの場合 | 934 バイト | |
Linuxの場合 | 934 バイト |
*1:以下に、最大のパスの長さの計算例を示します。
例:List Worksインストールフォルダが「C:\ListWorks」の場合
176バイト-(12バイト + 12バイト) = 152バイト
アクセス権限について
アプリケーションサーバ側のList Creatorコネクタ連携機能のサービス/デーモンが、アプリケーションサーバに配置するPDFファイルまたはOWFファイルのアクセス権は以下のとおりです。
アプリケーションサーバがWindowsの場合
PDFファイルまたはOWFファイルが格納されるフォルダのアクセス権が引き継がれます。
アプリケーションサーバがSolaris/Linuxの場合
owner:rootおよびアクセス権は666となります。
ファイルの格納先について
List Creatorコネクタ連携時、ファイルの格納先として指定できる場所については、ご使用のList CreatorおよびList Creator Connectorに添付されているオンラインマニュアルを参照してください。
●アプリケーションサーバがLinuxの場合の注意事項
List Creatorコネクタ連携時の、アプリケーションサーバがLinux固有の注意事項を以下に示します。
Linuxで利用するときは、ネイティブスレッドモードでのみ動作します。
グリーンスレッドモードで動作させようとした場合、Javaインタフェースを呼び出したJavaアプリケーションがハングアップしたり、例外が発生したりします。
スレッドオプションを指定するには、環境変数THREADS_FLAGを以下のように指定してください。
THREADS_FLAG=native export THREADS_FLAG
●帳票管理サーバがWindowsの場合の注意事項
List Creatorコネクタ連携時の、帳票管理サーバがWindows固有の注意事項を以下に示します。
エラーの通知先について
List Creatorコネクタ連携中に帳票管理サーバ上で異常が発生した場合、帳票管理サーバ上のイベントログにエラーが通知されます。
アクセス権限について
帳票管理サーバ上では、List Creatorコネクタ連携機能のサービスのログオンユーザの権限で動作します。
入力データ、メディアデータファイルなどの転送先ディレクトリ(帳票管理サーバの(List Worksインストールフォルダ)\Listmanagerフォルダ配下)には、List Creatorコネクタ連携機能のサービスのログオンユーザがサブディレクトリやファイルを作成・読み取り・変更・削除できるアクセス権を設定しておいてください。作成・読み取り・変更・削除できるアクセス権が設定されていない場合、入力データ、メディアデータファイルなどの転送や、帳票の出力に失敗することがあります。
●帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合の注意事項
List Creatorコネクタ連携時の、帳票管理サーバがSolaris/Linux固有の注意事項を以下に示します。
エラーの通知先について
List Creatorコネクタ連携中に帳票管理サーバ上で異常が発生した場合、帳票管理サーバ上のシステムログにエラーが通知されます。
アクセス権限について
帳票管理サーバ上では、List Creatorコネクタ連携機能のデーモンのユーザの権限で動作します。
入力データ、メディアデータファイルなどの転送先ディレクトリ(帳票管理サーバの
"/opt/FJSVoast/remoteprint" 配下)には、List Creatorコネクタ連携機能のデーモンのユーザがサブディレクトリやファイルを作成・読み取り・変更・削除できるアクセス権を設定しておいてください。
作成・読み取り・変更・削除できるアクセス権が設定されていない場合、入力データ、メディアデータファイルなどの転送や、帳票の出力に失敗することがあります。