ここでは、論理あて先を操作する以下のコマンドについて説明します。
lmoprldコマンド(論理あて先を起動/停止する)
lmchgdevコマンド(論理あて先の出力先(論理デバイス)を切り替える)
[機能]
論理あて先を起動/停止します。
[記述形式]
コマンドの記述形式を示します。
論理あて先を起動する場合
lmoprld -s 論理あて先(起動する場合)
論理あて先を停止する場合
lmoprld -e 論理あて先(停止する場合)
[説明]
オプションについて説明します。
論理あて先の状態が「停止中」である論理あて先の起動時に必ず指定します。
このオプションの値には、起動する論理あて先を指定します。
以下の場合、コマンドは異常終了します。
-eオプションと同時に指定した場合
起動する論理あて先が存在しなかった場合
List Managerが起動されていない状態の場合
論理あて先の状態が「起動中」である論理あて先の停止時に必ず指定します。
このオプションの値には、停止する論理あて先を指定します。
停止した論理あて先は起動されるまで、帳票出力サーバへの配信を停止します。
以下の場合、コマンドは異常終了します。
-sオプションと同時に指定した場合
停止する論理あて先が存在しなかった場合
List Managerが起動されていない状態の場合
[記述例]
論理あて先を起動する場合
論理あて先「ld1」を起動します。
lmoprld -s ld1
論理あて先を停止する場合
論理あて先「ld1」を停止します。
lmoprld -e ld1
[復帰値]
復帰値については、以下を参照してください。
⇒“帳票管理サーバの運用コマンドの復帰値”
[注意]
コマンドを実行するには、論理あて先に対する管理権限が必要です。
-sオプション、または-eオプションを指定する必要があります。
[補足]
出力状態が「接続エラー」となっている論理あて先の場合、論理あて先を起動することで、帳票管理サーバの環境設定ファイルのDeliveryRetryTimeキーで設定したリトライ間隔を待たずに、配信処理を再開できます。
[機能]
論理あて先の出力先(論理デバイス)を切り替えます。
[記述形式]
コマンドの記述形式を示します。
論理あて先の出力先を切り替える場合
lmchgdev [ -ld 論理あて先(出力先を切り替える場合) ]
[ -ldevice 論理デバイス ]
[説明]
オプションについて説明します。
論理あて先の出力先切り替え時に必ず指定します。
このオプションの値には、出力先を切り替える論理あて先を指定します。
論理あて先の論理あて先タイプによって、出力先として切り替えることができる論理デバイスが異なります。
論理あて先の出力先として切り替えできる論理あて先の論理あて先タイプと、論理デバイスの出力方法の関係は、以下を参照してください。
⇒“4.9.5 論理あて先の出力先切り替え”
以下の場合、コマンドは異常終了します。
出力先を切り替える論理あて先が存在しなかった場合
指定した論理あて先に、以下の出力状態の帳票が存在した場合
出力エラー
応答待ち
出力中
出力待ち
出力保留
配信中
配信待ち
List Managerが起動されていない状態の場合
論理あて先の出力先切り替え時に必ず指定します。
このオプションの値には、切り替え先とする論理デバイスを指定します。
以下の場合、コマンドは異常終了します。
切り替え先とする論理デバイスが存在しなかった場合
切り替え先に、切り替え先として指定できない論理デバイスを指定した場合
[記述例]
論理あて先の出力先を切り替える場合
論理あて先「ld1」の出力先を「ldev2」に切り替えます。
lmchgdev -ld ld1 -ldevice ldev2
[復帰値]
復帰値については、以下を参照してください。
⇒“帳票管理サーバの運用コマンドの復帰値”
[注意]
コマンドを実行するには、論理あて先に対する管理権限が必要です。
[補足]
論理あて先を停止した状態で、論理あて先を切り替えることを推奨します。