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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能セットアップガイド クラスタ編

9.1.4 Interstage Application Serverの環境設定(待機ノード側)

待機ノードでInterstage Application Serverの環境設定を行います。

以下の手順に従って、設定します。

  1. Interstage Application Server自動起動設定の無効化

  2. Interstage Application Serverの初期化

  3. Webアプリケーションサーバの環境構築

  4. GlassFish Serverクラスター自動起動の設定


9.1.4.1 Interstage Application Server自動起動設定の無効化

Interstage Application Serverの自動起動設定を無効化する必要があります。

Interstage Application Server自動起動設定の無効化については、以下を参照してください。

⇒“9.1.2.1 Interstage Application Server自動起動設定の無効化


9.1.4.2 Interstage Application Serverの初期化

シェル(lminitIS.sh)を使用して、Interstage Application Serverを初期化します。

シェルは、以下に格納されています。

/opt/FJSVlstm/setup/cluster
/optは、List Worksのインストールディレクトリです。

lminitIS.sh シェル

注意

シェルの実行は、システム管理者権限で行ってください。

[機能]

Interstage Application Serverを初期化します。

[記述形式]

シェルの記述形式を示します。オプションは、半角空白で区切って指定します。

[  ] は、指定を省略できることを示します。

{  } は、複数項目の中から1項目のみ指定できることを示します。

| は、複数項目の中から1項目のみ指定する項目を示します。

lminitIS.sh <ip-address> <host-name> {node1|node2} <user> <password> [<port>] [<jakartaee-commondir>]
[説明]

オプションについて説明します。

<ip-address>

クラスタサービスで引き継がれるIPアドレスを指定します。

引き継ぎIPアドレスについては、以下を参照してください。
⇒ “8.5.3.2 引継ぎネットワークリソースを作成する

注意

IPアドレスの妥当性は、チェックされません。

<host-name>

引き継ぎIPアドレスに対応するホスト名を指定します。英字から始まる半角英数字の文字列を、14文字以内で指定します。

引き継ぎIPアドレスに対応するホスト名については、以下を参照してください。
⇒ “8.5.3.2 引継ぎネットワークリソースを作成する

注意

ホスト名の妥当性は、チェックされません。

{node1|node2}

ノード種別を指定します。
運用ノードの場合は「node1」、待機ノードの場合は「node2」を指定します。

<user>

Interstage Application Serverのインストール時に指定された、GlassFish 5の管理ユーザーIDを指定します。

管理ユーザーIDは、1文字以上255文字以下にしてください。

管理ユーザーIDには、以下の文字が使用できます。

  • 半角英数字

  • 半角アンダースコア “_”

  • 半角ハイフン “-”

  • 半角ピリオド “.”

本オプションは省略できません。必ず指定してください。

<password>

Interstage Application Serverのインストール時に指定された、GlassFish 5の管理者パスワードをパスワードファイルに記述します。

パスワードファイルはフルパスを指定します。

指定するパス名の前後に"を付加してください。

文字列中に「"」、「\」、「`」を含む場合は、「\"」、「\\」、「\`」と記載してください。

文字列中に!を含む場合は、シェルを/bin/shに切り替えてから、lminitIS.shシェルを実行してください。

本オプションは省略できません。必ず指定してください。

パスワードファイルの書式は以下のように定義します。

    AS_ADMIN_PASSWORD=管理者パスワード

下線のパスワードには、Interstage Application Serverのインストール時に指定された、GlassFish 5の管理ユーザーIDのパスワードを記述してください。

パスワードは8バイト以上、20バイト以内にしてください。

パスワードには、以下の文字が使用できます。

  • 半角英数字

  • 半角アンダースコア "_"

  • 半角ハイフン "-"

  • 半角アポストロフィー"'"

  • 半角ピリオド"."

  • 半角アットマーク"@"

  • 半角プラス記号"+"

注意

セキュリティの観点上、本ファイルに記述したパスワードを保護するため、以下を推奨します。

  • 本ファイルの所有者をrootに設定する

  • テキストエディタにより作成したパスワードファイルのアクセス権を600に設定する

  • パスワードファイルは不要になった時点で削除する

<port>

運用管理用HTTPリスナーポート番号(省略可)を指定します。

省略した場合、「12041」が使用されます。

<jakartaee-commondir>

運用資産格納ディレクトリーのフルパス(省略可)を指定します。

指定するパス名の前後に"を付加してください。

文字列中に「"」、「\」、「`」を含む場合は、「\"」、「\\」、「\`」と記載してください。

文字列中に!を含む場合は、シェルを/bin/shに切り替えてから、lminitIS.shシェルを実行してください。

省略した場合、「/var/opt/FJSViaps/glassfish5」が使用されます。

[復帰値]

復帰値

意味

0

正常終了

0以外

異常終了


以下の手順に従って、Interstage Application Serverを初期化します。

=操作手順=
  1. シェル(lminitIS.sh)を実行します。

    IPアドレスは「192.168.0.3」、ホスト名は「lm079」、管理ユーザーIDは「admin」、管理者パスワードファイルのパスは「/work/pwd.txt」の場合の例を示します。

    /opt/FJSVlstm/setup/cluster/lminitIS.sh 192.168.0.3 lm079 node2 admin "/work/pwd.txt"
  2. 「Do you want to execute the Interstage initialization? (default:n) [y/n] 」に対し、「y」を入力して「Enter」キーを押下します。

  3. 「Interstage initialization is completed.」のメッセージが出力されることを確認します。

    「Interstage initialization is not completed. Refer to the error message.」のメッセージが出力された場合は、以下のことを確認してください。

    • Interstage Application Serverが正常にインストールされている

    • システムパラメーターに必要な値が設定されている

    • ログファイル(lminitIS.log)に出力されているエラーメッセージ
      (ログファイルは、スクリプトの実行カレントディレクトリに出力されます。)


9.1.4.3 Webアプリケーションサーバの環境構築

Webアプリケーションサーバの環境構築を行います。

Webアプリケーションサーバの環境構築については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”を参照してください。


9.1.4.4 GlassFish Serverクラスター自動機能の設定

GlassFish Serverクラスターの自動起動設定を行なう必要があります。

GlassFish Serverクラスターの自動起動設定については、以下を参照してください。

⇒“9.1.2.4 GlassFish Serverクラスター自動起動の設定