以下に、目的別のList Manager運用環境の設定例について示します。
分類 | 目的 | 参照先 |
---|---|---|
ユーザを追加する場合の設定 | List Managerのユーザを登録したい | |
運用形態別の設定 | 帳票配信型で帳票配信したい | |
Web手元印刷型で帳票配信したい | ||
運用変更時の設定 | 同報配信したい | |
優先順序を付けて帳票を配信したい | ||
配信する帳票を追加したい | ||
用紙情報に合わせて給紙口を選択したい | ||
バーコードの読み取り率が低い場合に、バーコードを正しく読み取れるように補正したい | オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 アプリケーション作成ガイド 帳票出力編” | |
帳票ブラウザを利用する場合の設定 | 帳票ブラウザを利用したい | オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 運用ガイド 帳票ブラウザ編” |
List Managerのユーザ登録は、権限の定義と同時に行います。
定義できる権限には、以下の種類があります。
List Managerのユーザ権限
論理あて先の権限
ここでは、以下のユーザ名と権限を設定する方法について示します。
ユーザ名 | ユーザ権限 | 論理あて先の権限 |
---|---|---|
user1 | List Managerの管理者権限あり | 論理あて先「ld1」に対する権限 RWX 論理あて先「ld2」に対する権限 RWX |
user2 | List Managerの管理者権限あり | 論理あて先「ld2」に対する権限 R |
user3 | List Managerの管理者権限なし | 論理あて先「ld2」に対する権限 RWX |
●ユーザ/ユーザグループの定義と権限の関係
List Managerのユーザ/ユーザグループと権限の関係について示します。
List Managerのユーザ情報は、ユーザグループの定義、ユーザグループの権限の設定、ユーザの定義の順で定義します。
ここでは、営業所A/Bに配信する帳票配信システムを利用するユーザを定義する場合を例にして説明します。なお、各営業所に配信するための論理あて先はそれぞれ定義されているものとします。
ユーザグループ情報の編集コマンド(lmedtusrgrpコマンド)を使用して、以下のユーザグループを定義します。
営業所A用のユーザグループ(List Managerの管理者権限を「なし」とします)
営業所B用のユーザグループ(List Managerの管理者権限を「なし」とします)
管理者用のユーザグループ(List Managerの管理者権限を「あり」とします)
論理あて先の権限の編集コマンド(lmedtldrightコマンド)を使用して、1.で定義したユーザグループに対して、論理あて先の権限を設定します。
⇒営業所A用と営業所B用のユーザグループに対して論理あて先の操作権限を設定(operateオプションに「1」を設定)することにより、それぞれの営業所に配信された帳票に対する操作権限が与えられます。
なお、管理者用のユーザグループの「論理あて先に対する権限」は、設定しないものとします。
ユーザ情報の編集コマンド(lmedtusrコマンド)を使用して、ユーザの定義と所属グループを以下のように設定します。
ユーザAを、営業所A用と管理者用のユーザグループに所属させる
ユーザBを、営業所A用のユーザグループに所属させる
ユーザCを、営業所A用と営業所B用のユーザグループに所属させる
ユーザDを、営業所B用と管理者用のユーザグループに所属させる
ユーザEを、営業所B用のユーザグループに所属させる
上記の1.~3.の定義と設定により、ユーザCは、営業所Aおよび営業所Bへ配信する論理あて先に対する操作権限を持つことになります。
また、ユーザAとユーザDには、以下の操作権限が与えられることになります。
論理あて先に対する権限の種別 | 許可される操作 |
---|---|
(lmedtldrightコマンドの-dispオプション) | 論理あて先の一覧表示 帳票の一覧表示 帳票の詳細表示 |
(lmedtldrightコマンドの-operateオプション) | 帳票の出力 帳票のプレビュー 帳票の複写 帳票の移動 帳票の出力中止 帳票の出力の強制中止 帳票の削除 帳票の出力の保留解除 帳票の応答待ちへの応答 帳票の出力状況の照会 |
(lmedtldrightコマンドの-manageオプション) | 論理あて先の起動 論理あて先の停止 論理あて先の出力先切り替え |
List Managerのユーザ権限は、List Managerのユーザグループごとに環境設定および運用系操作を行う管理者権限のあり/なしを定義します。
ユーザにList Managerの管理者権限を設定するには、以下の手順で行います。
ユーザグループを定義します。
このとき、ユーザグループにList Manager のユーザ権限の設定を定義します。
例として、以下のようにユーザグループを定義します。
ユーザグループ名 | List Managerの管理者権限(権限あり/権限なし) |
---|---|
usergrp1 | 権限あり |
usergrp2 | 権限なし |
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtusrgrp -a usergrp1 -name usergrp1 -envright 1 lmedtusrgrp -a usergrp2 -name usergrp2 -envright 0
操作手順1.で定義したユーザグループに、ユーザを所属させます。
1ユーザを複数のユーザグループに所属させることもできます。
例として、以下のようにユーザグループにユーザを所属させます。
ユーザグループ名 | ユーザ名 |
---|---|
usergrp1 | user1 user2 |
usergrp2 | user1 user3 |
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtusr -a user1 -password ***** -fullname "TAROU YAMADA" -surname YAMADA -belonggrp usergrp1:usergrp2 lmedtusr -a user2 -password ***** -fullname "JIROU YAMADA" -surname YAMADA -belonggrp usergrp1 lmedtusr -a user3 -password ***** -fullname "HANAKO YAMADA" -surname YAMADA -belonggrp usergrp2
ユーザの所属するユーザグループに定義された権限にしたがって、List Managerの管理者権限が決定されます。複数のユーザグループに所属するユーザは、それぞれのユーザグループに定義された権限の和を持つことになります。
上記の例の場合、各ユーザのList Managerの管理者権限は、以下のようになります。
ユーザ名 | List Managerの管理者権限(権限あり/権限なし) |
---|---|
user1 | 権限あり |
user2 | 権限あり |
user3 | 権限なし |
論理あて先の権限は、ユーザグループごとに論理あて先に対する権限(表示権限/操作権限/管理権限)を定義できます。
ユーザに論理あて先の権限を設定するには、以下の手順で行います。
“List Managerのユーザ権限の設定”で、ユーザグループおよびユーザを定義します。
ユーザグループごとに、論理あて先の権限の設定を定義します。
ここでは、以下のように論理あて先の権限を定義します。
ユーザグループ名 | 論理あて先の権限 |
---|---|
usergrp1 | 論理あて先「ld1」に対するRWX 論理あて先「ld2」に対するR |
usergrp2 | 論理あて先「ld2」に対するRWX |
論理あて先「ld1」、「ld2」は、あらかじめ定義しておきます。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtldright -a ld1 -grp usergrp1 -disp 1 -operate 1 -manage 1 lmedtldright -a ld2 -grp usergrp1 -disp 1 -operate 0 -manage 0 lmedtldright -a ld2 -grp usergrp2 -disp 1 -operate 1 -manage 1
ユーザの所属するユーザグループに定義された権限にしたがって、論理あて先の権限が決定されます。複数のユーザグループに所属するユーザは、それぞれのユーザグループに定義された権限の和を持つことになります。
上記の例の場合、それぞれのユーザグループに“List Managerのユーザ権限の設定”で以下のユーザを設定しています。
ユーザグループ名 | ユーザ名 |
---|---|
usergrp1 | user1 user2 |
usergrp2 | user1 user3 |
そのため、それぞれのユーザが持つ権限は、以下のようになります。
ユーザ名 | 論理あて先の権限 |
---|---|
user1 | usergrp1とusergrp2に定義された権限の和 論理あて先「ld1」に対するRWX |
user2 | usergrp1に定義された権限 論理あて先「ld2」に対するR |
user3 | usergrp2に定義された権限 論理あて先「ld2」に対するRWX |
帳票配信型で帳票を配信するために必須となっているList Manager運用環境の設定について示します。
ここでは、帳票名「shukei」という帳票を、帳票出力サーバ「outputsrv」のプリンタ「lmprt」から印刷するように、List Manager運用環境を設定します。
帳票配信型で帳票配信するための設定を、以下の手順で行います。
用紙コードを定義します。
例として、用紙コード「OFFICE」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtpaper -a OFFICE
帳票属性を定義します。
例として、帳票名「shukei」、用紙コード「OFFICE」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtformatr -a shukei -papercode OFFICE
論理デバイスを定義します。
例として、論理デバイス「ldev1」、出力方法「帳票配信型の場合のプリンタ(印刷)」、通信対象コンピュータ名「outputsrv」、印刷プリンタ名「lmprt」を定義します。
ここで定義する印刷プリンタ名は、帳票出力サーバ側でもWindowsのローカルプリンタとして定義しておかなければなりません。
帳票出力サーバ側での設定については、以下を参照してください。
List Works Print Agentの場合
⇒“4.6.2 Windowsのプリンタの定義(List Works Print Agentの場合)”
List Works Workstationの場合
⇒“5.5 Windowsのプリンタの定義(List Works Workstationの場合)”
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtdev -a ldev1 -outputmethod 0 -hostname outputsrv -devicename lmprt
以下に、出力方法が「帳票配信型の場合のプリンタ(印刷)」以外の場合について、出力方法別に設定する内容とコマンド実行例を示します。
電子保存(Interstage List Manager互換のための機能)の場合
例として、論理デバイス「ldev1」、通信対象コンピュータ名「outputsrv」、印刷プリンタ名「lmlw」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtdev -a ldev1 -outputmethod 2 -hostname outputsrv -devicename lmlw
PDFファイル保存の場合
例として、論理デバイス「ldev1」、通信対象コンピュータ名「outputsrv」、出力フォルダ「c:\tmp\pdf」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtdev -a ldev1 -outputmethod 3 -hostname outputsrv -outputfolder "c:\tmp\pdf"
論理あて先を定義します。
例として、論理あて先「ld1」、論理あて先タイプ「帳票配信用の論理あて先」、論理デバイス「ldev1」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtld -a ld1 -ldtype 0 -ldevice ldev1
Web手元印刷型で帳票を配信するために必須となっているList Manager運用環境の設定について示します。
ここでは、帳票名「shukei」という帳票を、WebクライアントのWebブラウザにPDFファイルで出力するように、List Managerの運用環境を設定します。
Web手元印刷型で帳票配信するための設定を、以下の手順で行います。
用紙コードを定義します。
例として、用紙コード「OFFICE」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtpaper -a OFFICE
帳票属性を定義します。
例として、帳票名「shukei」、用紙コード「OFFICE」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtformatr -a shukei -papercode OFFICE
論理デバイスを定義します。
以下に、出力方法「Web手元印刷型の場合のPDF(PDFファイル)」について、設定する内容とコマンド実行例を示します。
帳票管理サーバがWindowsの場合
論理デバイス「ldev1」、出力方法「Web 手元印刷型の場合のPDF(PDF ファイル)」、出力フォルダ「c:¥home¥pdf」を定義します。
lmedtdev -a ldev1 -outputmethod 4 -outputfolder "c:¥home¥pdf"
帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合
論理デバイス「ldev1」、出力方法「Web手元印刷型の場合のPDF(PDFファイル)」、出力フォルダ「/home/pdf」を定義します。
lmedtdev -a ldev1 -outputmethod 4 -outputfolder "/home/pdf"
以下に、出力方法が「Web手元印刷型の場合のOWF(OWFファイル)」について、設定する内容とコマンド実行例を示します。
帳票管理サーバがWindowsの場合
論理デバイス「ldev1」、出力方法「Web 手元印刷型の場合のOWF(OWF ファイル)」、出力フォルダ「c:¥home¥owf」を定義します。
lmedtdev -a ldev1 -outputmethod 5 -outputfolder "c:¥home¥owf"
帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合
論理デバイス「ldev1」、出力方法「Web手元印刷型の場合のOWF(OWFファイル)」、出力フォルダ「/home/owf」を定義します。
lmedtdev -a ldev1 -outputmethod 5 -outputfolder "/home/owf"
論理あて先を定義します。
例として、論理あて先「ld1」、論理あて先タイプ「Web手元印刷用の論理あて先」、論理デバイス「ldev1」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtld -a ld1 -ldtype 1 -ldevice ldev1
同報配信するための設定について示します。同報配信するには、「論理あて先グループ」を定義します。
ここでは、帳票名「shukei」という帳票を、以下から印刷するように、List Manager運用環境を設定します。
帳票出力サーバ「outputsrv1」のプリンタ「lmprt1」
帳票出力サーバ「outputsrv2」のプリンタ「lmprt2」
帳票出力サーバ「outputsrv3」のプリンタ「lmprt3」
帳票出力サーバ「outputsrv4」のプリンタ「lmprt4」
以下に、帳票名「shukei」という帳票の同報配信について示します。
注意
ホスト帳票連携機能を利用する場合は、論理あて先グループは未サポートです。論理あて先グループを指定して帳票配信・出力を行っても、帳票登録時にエラーになります。
同報配信するための設定を、以下の手順で行います。
用紙コードを定義します。
例として、用紙コード「OFFICE」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtpaper -a OFFICE
帳票属性を定義します。
例として、帳票名「shukei」、用紙コード「OFFICE」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtformatr -a shukei -papercode OFFICE
論理デバイスを定義します。
例として、論理デバイス「ldev1」~「ldev4」を、以下のように定義します。
論理デバイス「ldev1」、出力方法「帳票配信型の場合のプリンタ(印刷)」、通信対象コンピュータ名「outputsrv1」、印刷プリンタ名「lmprt1」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtdev -a ldev1 -outputmethod 0 -hostname outputsrv1 -devicename lmprt1
論理デバイス「ldev2」、出力方法「帳票配信型の場合のプリンタ(印刷)」、通信対象コンピュータ名「outputsrv2」、印刷プリンタ名「lmprt2」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtdev -a ldev2 -outputmethod 0 -hostname outputsrv2 -devicename lmprt2
論理デバイス「ldev3」、出力方法「帳票配信型の場合のプリンタ(印刷)」、通信対象コンピュータ名「outputsrv3」、印刷プリンタ名「lmprt3」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtdev -a ldev3 -outputmethod 0 -hostname outputsrv3 -devicename lmprt3
論理デバイス「ldev4」、出力方法「帳票配信型の場合のプリンタ(印刷)」、通信対象コンピュータ名「outputsrv4」、印刷プリンタ名「lmprt4」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtdev -a ldev4 -outputmethod 0 -hostname outputsrv4 -devicename lmprt4
論理あて先を定義します。
例として、論理あて先「ld1」~「ld4」を、以下のように定義します。
論理あて先「ld1」、論理あて先タイプ「帳票配信用の論理あて先」、論理デバイス「ldev1」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtld -a ld1 -ldtype 0 -ldevice ldev1
論理あて先「ld2」、論理あて先タイプ「帳票配信用の論理あて先」、論理デバイス「ldev2」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtld -a ld2 -ldtype 0 -ldevice ldev2
論理あて先「ld3」、論理あて先タイプ「帳票配信用の論理あて先」、論理デバイス「ldev3」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtld -a ld3 -ldtype 0 -ldevice ldev3
論理あて先「ld4」、論理あて先タイプ「帳票配信用の論理あて先」、論理デバイス「ldev4」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtld -a ld4 -ldtype 0 -ldevice ldev4
論理あて先グループを定義します。
例として、論理あて先「ld1」、「ld2」、「ld3」、「ld4」をグループ化した、論理あて先グループ「ldgrp1」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtldgrp -a ldgrp1 -ld ld1:ld2:ld3:ld4
優先順序を付けて帳票配信するための設定について示します。
複数の論理あて先から1つの論理デバイスに帳票を配信するとき、どの論理あて先内にある帳票を優先して配信するかを指定できます。指定した論理あて先の優先度にしたがって、帳票が配信されます。優先的に配信したい帳票は、優先度の高い論理あて先の出力先を指定して配信します。
以下の図では、オンライン業務とバッチ業務の出力先が同じであるため、帳票登録時、論理あて先の優先度にしたがって帳票が配信されます。
ここでは、論理あて先「ld1」に存在する帳票を、論理あて先「ld2」に存在する帳票よりも優先的に配信するように、List Manager運用環境を設定します。なお、あらかじめ、論理あて先「ld1」、論理あて先「ld2」が定義されているものとします。
優先順序を付けて帳票配信するための設定を、以下の手順で行います。
論理あて先「ld1」で、優先度を「10」に変更します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtld -u ld1 -priority 10
論理あて先「ld2」で、優先度を「1」に変更します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtld -u ld2 -priority 1
配信する帳票を追加するための設定について示します。
ここでは、帳票名「shukei2」という帳票を配信するように、List Manager運用環境を設定します。
配信する帳票を追加するための設定を、以下の手順で行います。
用紙コードを定義します。
例として、用紙コード「OFFICE」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtpaper -a OFFICE
帳票属性を定義します。
例として、帳票名「shukei2」、用紙コード「OFFICE」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtformatr -a shukei2 -papercode OFFICE
出力する帳票の用紙情報に合わせてList Managerが給紙口を選択するための設定について示します。
List Managerでは、プリンタの給紙口と用紙情報を関連付けて、プリンタ構成として定義することができます。ここでは、論理あて先「ld」の論理デバイス「ldev」にプリンタ構成を定義することで、帳票の用紙情報に合わせて自動的に給紙口を選択します。
以下に、論理デバイスとプリンタ構成との関係を示します。
ユーザアプリケーションは、用紙コード「OFFICE」の帳票(1)を、仮想的な出力先「ld」に出力します。
仮想的な出力先である論理あて先「ld」に関連付けられている論理デバイス「ldev」のプリンタ構成より「A4」が設定されている給紙口「ホッパ1」から用紙を給紙するよう指示します。
帳票(1)を配信します。
プリンタのホッパ1より紙が給紙されて、帳票(1)が印刷されます。
用紙コードを定義します。
例として、用紙コード「OFFICE」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtpaper -a OFFICE
帳票属性を定義します。
例として、帳票名「shukei」、用紙コード「OFFICE」を定義します。
以下に、コマンド実行例を示します。
lmedtformatr -a shukei -papercode OFFICE
用紙コード「OFFICE」をキーに以下の帳票属性が関連付けられます。
プリンタモデルコードを定義します。
例として、プリンタモデルコード「001」を定義します。
以下にコマンド実行例を示します。
lmedtprmodel -a 001
プリンタ構成を定義します。
例として、プリンタモデルコード「001」、用紙コード「OFFICE」、給紙口名「H1(ホッパ1)」、用紙サイズ「A4」を定義します。
以下にコマンド実行例を示します。
lmedtprinfo -a 001 -papercode OFFICE -supply H1 -formsize A4
プリンタモデルコード「001」をキーに以下のプリンタ構成情報が関連付けられます。
用紙コード「OFFICE」をキーに帳票属性とプリンタ構成情報が関連付けられます。
論理デバイスを定義します。
例として、論理デバイス「ldev」、出力方法「帳票配信型の場合のプリンタ(印刷)」、通信対象コンピュータ名「com1」、印刷プリンタ名「pr0010000001」、プリンタモデルコード「001」を定義します。
以下にコマンド実行例を示します。
lmedtdev -a ldev -outputmethod 0 -hostname com1 -devicename pr0010000001 -prtmodelcode 001
プリンタモデルコード「001」をキーに論理デバイス「ldev」とプリンタ構成情報が以下のように関連付けられます。
論理あて先を定義します。
例として、論理あて先「ld」、論理あて先タイプ「帳票配信用の論理あて先」、論理デバイス「ldev」を定義します。
以下にコマンド実行例を示します。
lmedtld -a ld -ldtype 0 -ldevice ldev
論理デバイス名「ldev」をキーに以下の情報が関連付けられます。
ポイント
Web手元印刷用の論理あて先の場合、「プリンタモデルコード」の指定は無効になります。
プリンタ構成の定義を省略した場合、帳票の設定にしたがって動作します。