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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能セットアップガイド

3.9.5 論理あて先情報の設定

論理あて先に関する情報には、以下のものがあります。

3.9.5.1 論理あて先(必須)

論理あて先とは、論理あて先タイプ(帳票配信用の論理あて先、またはWeb手元印刷用の論理あて先)、帳票を配信するときの論理あて先の優先度など、論理あて先に関する情報です。この情報にしたがって、帳票が出力先に配信されます。

論理あて先は必ず定義してください。

論理あて先を定義するには、論理あて先の編集コマンド(lmedtldコマンド)を実行します。

定義した論理あて先を変更/削除/一覧表示する場合にも、このコマンドを実行します。

このコマンドについては、以下を参照してください。
⇒“9.2.8.1 lmedtldコマンド

以下に、論理あて先を定義するときに設定する項目について、論理あて先タイプ別に示します。

論理あて先の定義項目

定義項目

論理あて先タイプ

説明

帳票配信用

Web手元印刷用

論理あて先

論理あて先の名称を指定します。

帳票登録時、ユーザアプリケーションで指定する論理あて先です。

コメント

論理あて先に対するコメントを指定します。

論理あて先タイプ

論理あて先のタイプを指定します。

論理あて先には、以下のタイプがあります。

帳票配信用

Web手元印刷用

配信通番ID

配信通番に使用する任意の文字列を指定します。

配信通番運用

配信通番の運用をする/しないを指定します。

優先度

論理あて先から配信される優先度を指定します。

優先度の高い論理あて先を優先して配信処理が行われます。

論理デバイス

論理あて先に関連付ける論理デバイスを指定します。

カスタマイズ項目1~5

拠点ごとに論理あて先の定義を分類する場合に設定する項目を指定します。

帳票作成後の出力指定

帳票作成後に続けて出力を行うかどうかを指定します。

帳票出力後の保存指定

(*1)

帳票出力後、List Managerで帳票を保存するかどうかを指定します。

保存日数の指定

List Managerで帳票を保存する日数を指定します。

◎:必須
○:有効
-:無効


*1:
必ず「保存する」が指定されたものとみなされます。

3.9.5.2 論理あて先の権限(選択)

List Managerのユーザグループ単位に、論理あて先に対して「権限」を定義することで、論理あて先ごとに利用できる機能範囲を設定します。

論理あて先の権限には、以下の種類があります。

これらの権限の詳細については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 スタートガイド”の“1.5.4.3  ユーザグループの権限”を参照してください。

以下に、List Managerのユーザグループと論理あて先の権限について示します。

ユーザグループ

表示権限

操作権限

管理権限

lmadmin

権限あり

権限あり

権限あり

論理あて先の権限を設定済みのユーザグループ

ユーザが設定した権限

ユーザが設定した権限

ユーザが設定した権限

論理あて先の権限は未設定のユーザグループ

(*1)

権限あり

権限なし

権限なし

*1:
論理あて先に権限を設定していないユーザグループには、通常、表示権限のみが設定されています。このユーザグループの権限は、論理あて先の権限の編集コマンド(lmedtldrightコマンド)でユーザグループ名に「@OTHER」を指定することで変更できます。

論理あて先の権限を定義するには、論理あて先の権限の編集コマンド(lmedtldrightコマンド)を実行します。

定義した論理あて先の権限を変更/削除/一覧表示する場合にも、このコマンドを実行します。

このコマンドについては、以下を参照してください。
⇒“9.2.8.2 lmedtldrightコマンド

論理あて先の権限の設定例については、以下を参照してください。
⇒“3.9.6.1 List Managerのユーザ登録と権限の設定例

以下に、論理あて先の権限を定義するときに設定する項目について示します。

論理あて先の権限の設定項目

設定項目

説明

論理あて先

権限を設定する論理あて先の名称です。

ユーザグループID

ユーザグループを識別するためのIDです。

ユーザグループごとに論理あて先に対する権限を設定します。

表示権限

論理あて先を表示する権限(表示権限)のあり/なしを指定します。

操作権限

論理あて先を操作する権限(操作権限)のあり/なしを指定します。

管理権限

論理あて先を管理する権限(管理権限)のあり/なしを指定します。

3.9.5.3 論理あて先グループ(選択)

論理あて先グループとは、複数の論理あて先をまとめてグループ化したものです。

複数の論理あて先をまとめて、論理あて先グループとして定義します。

1つの帳票を複数の出力先に同報配信する場合に定義が必要です。

なお、同報配信の設定例については、以下を参照してください。
⇒“3.9.6.4 同報配信するための設定

論理あて先グループを定義するには、論理あて先グループの編集コマンド(lmedtldgrpコマンド)を実行します。

定義した論理あて先グループを変更/削除/一覧表示する場合にも、このコマンドを実行します。

このコマンドについては、以下を参照してください。
⇒“9.2.8.3 lmedtldgrpコマンド

以下に、論理あて先グループを定義するときに設定する項目について示します。

論理あて先グループの設定項目

設定項目

説明

論理あて先グループ

論理あて先グループの名称です。

論理あて先

論理あて先の名称です。

論理あて先グループに所属させる複数の論理あて先を指定します。

ポイント

ホスト帳票連携機能を利用する場合は、論理あて先グループは未サポートです。論理あて先グループを指定して帳票配信・出力を行っても、帳票登録時にエラーになります。