通番機能は、帳票の生成や配信のタイミングで、帳票を識別する番号(通番)を採番し、帳票に設定する機能です。
プリンタのエラーなどによって出力されなかった帳票の確認を行う場合に、検索や識別のキーとして使用します。帳票に出力された通番を確認することで、帳票の出力抜けがないかを確認できます。
List Managerでは、以下の通番を出力することができます。
配信通番は、帳票出力サーバへの配信時に、論理あて先単位にList Managerで採番される番号です。採番された通番は、帳票管理サーバで管理されます。配信通番は、論理あて先単位に設定し、論理あて先内で連番として採番されます。
配信通番の採番形式は、以下のとおりです。
論理あて先の編集コマンド(lmedtldコマンド)で配信通番IDを設定した場合
「論理あて先の配信通番ID+シーケンス番号(8バイト)」となります。
論理あて先の編集コマンド(lmedtldコマンド)で配信通番IDの設定を省略した場合
「論理あて先+シーケンス番号(8バイト)」となります。
論理あて先の編集コマンド(lmedtldコマンド)については、以下を参照してください。
⇒“9.2.8.1 lmedtldコマンド”
配信通番を運用するには、以下の設定が必要です。
論理あて先に「配信通番の運用をする」設定を行う
帳票定義情報に通番項目を定義する
以下に、それぞれの設定について説明します。
注意
配信通番を運用する設定を行うには、List Managerの管理者権限が必要です。
「配信通番の運用をする」設定は、論理あて先の編集コマンド(lmedtldコマンド)の-printseqオプションで「1(配信通番を運用する)」を設定します。帳票定義情報に通番項目が定義されていれば、「1(配信通番を運用する)」を設定しなくても通番は出力されますが、連番であることは保証されません。「1(配信通番を運用する)」の設定を行うことで、異常が発生した場合でも、通番が連番で採番されることが保証されます。ただし、複数の論理あて先でデバイスやプリンタを共有している場合は、連番であることは保証されません。
論理あて先の編集コマンド(lmedtldコマンド)については、以下を参照してください。
⇒“9.2.8.1 lmedtldコマンド”
注意
すでに運用中の論理あて先に対して、配信通番の運用をする設定(論理あて先の定義コマンド(lmedtldコマンド)の-printseqオプション)を変更しないでください。変更した場合、List Managerの動作が異常となる可能性があります。変更する場合は、いったん論理あて先を削除して再定義してください。
以下の場合は、帳票に通番を出力することはできません。
Web手元印刷型で運用する場合
帳票をプレビューする場合
通番項目の定義は、帳票設計時に、以下の帳票設計ツールで「通番を出力する」ための設定を行います。
List Creatorデザイナで作成した帳票定義情報を使用する場合
List Creator デザイナV6.0L10 以降
COBOLアプリケーション連携機能を利用する場合
FORM V8.0L10以降に付属されているPowerFORM
また、帳票管理サーバがSolarisの場合、通番項目を定義している帳票を出力するためのCOBOLアプリケーションを実行するには、Solaris版 NetCOBOL V10.5.0が必要です。
以下に、帳票設計ツールで「通番を出力する」ための設定について説明します。
帳票設計ツールで、通番を出力する帳票定義情報を開きます。
通番を表示する領域に固定リテラル項目を配置します。
固定リテラル項目のプロパティの[プロパティ]タブを開きます。
「通番指定」で「通番を出力する」チェックボックスをチェックして、通番の「種類」と「桁数」を設定します。
配信通番の場合、「種類」に「通番1」を選択します。
・論理あて先の編集コマンド(lmedtldコマンド)で配信通番IDを設定した場合、
「論理あて先の配信通番IDの長さ+8」桁を設定します。
・論理あて先の編集コマンド(lmedtldコマンド)で配信通番IDの設定を省略した場合、
「論理あて先名の長さ+8」桁を設定します。
「桁数」に通番の桁数を1~999までの範囲で設定します。
注意
「桁数」は出力する文字が領域長内に収まっているかどうかを確認するために使用します。通番は、領域長の範囲に収まる分だけ出力されます。通番が桁数より大きい場合、桁数を超えて領域長に収まる範囲で出力され、通番が領域長より大きい場合、領域長を超えた部分は出力されません。
List Creatorコネクタ連携機能を利用する場合、「種類」に「通番1」を指定して、配信通番を使用してください。
[OK]ボタンをクリックします。
注意
帳票に通番を出力する場合、通番を出力したい帳票の帳票定義情報すべてに、「通番指定」の設定を行ってください。
通番は、帳票の削除/一覧表示/複写/移動コマンド(lmoprformコマンド)で帳票を一覧表示すると確認できます。このコマンドについては、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 運用ガイド”を参照してください。