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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能セットアップガイド

3.9.3 帳票情報の設定

帳票を配信・出力するには、以下の帳票情報を必ず設定しなければなりません。

ただし、ホスト帳票連携型で運用する場合は定義する必要はありません。

以下に、他の設定情報に関連する定義項目を四角で囲み、それぞれの帳票が帳票属性と用紙コードの情報を持ち、帳票属性情報として、帳票名と用紙コードを定義することを示します。

3.9.3.1 用紙コード(必須)

用紙コードとは、帳票によって用紙の種類が異なる場合に、用紙を識別・管理するためのコードで、指定は必須です。帳票を配信・出力する用紙を識別するために作成します。以下に、帳票の用途と使用する用紙に応じて用紙コードを設定する例を示します。

帳票の用途

配信・出力する用紙の種類

設定する用紙コードの例

名刺カード

片面光沢の名刺用紙

CARD

請求書

オフィス用紙

OFFICE

保険証書

保険証書用のプレプリント用紙

PREPRINT1

給与明細書

給与明細書用のプレプリント用紙

PREPRINT2

用紙コードとあわせてプリンタ構成や帳票属性を定義することで、以下の運用が実現できます。

用紙交換メッセージを制御する

用紙コードと合わせて帳票属性の用紙交換メッセージ表示指定を定義することで、帳票属性に定義された用紙の種類が出力先のプリンタと異なる場合に用紙交換を促すメッセージを出すことができます。用紙交換メッセージでは、用紙コードとして指定したコード名が表示されます。
⇒“9.2.6.2 lmedtformatrコマンド

プリンタ装置にかかわらず、適切な用紙が給紙されているホッパを自動的に選択する

用紙コードと合わせて各種情報を定義することで、帳票出力を行う場合に、給紙口や用紙サイズに関する情報を意識することなく、アプリケーション側での指定が簡略化できます。また、出力するプリンタ装置が変わっても、適切な用紙が入っているホッパから出力できます。
⇒“3.9.6.7 用紙情報に合わせて給紙口を選択するための設定

用紙コードを定義するには、用紙コードの編集コマンド(lmedtpaperコマンド)を実行します。

定義した用紙コードを変更/削除/一覧表示する場合にも、このコマンドを実行します。

このコマンドについては、以下を参照してください。
⇒“9.2.6.1 lmedtpaperコマンド

以下に、用紙コードを定義するときに設定する項目について示します。

用紙コードの設定項目

設定項目

説明

用紙コード

帳票によって用紙の種類が異なる場合に、用紙を識別・管理するためのコードです。

コメント

用紙コードに対するコメント(説明)です。

3.9.3.2 帳票属性(必須)

帳票属性とは、配信する帳票の情報です。

帳票属性の設定項目のうち、以下の設定は必須です。

List Manager管理データベースに、帳票属性を定義しておく必要があります。

帳票属性を定義するには、帳票属性の編集コマンド(lmedtformatrコマンド)を実行します。

定義した帳票属性を変更/削除/一覧表示する場合にも、このコマンドを実行します。

このコマンドについては、以下を参照してください。
⇒“9.2.6.2 lmedtformatrコマンド

以下に、帳票属性を定義するときに設定する項目について示します。

帳票属性の設定項目

設定項目

説明

帳票名

帳票の名称です。

コメント

帳票に対するコメントです。

帳票作成後の出力指定

帳票作成後に続けて、帳票を出力するかどうかを指定します。

帳票出力後の保存指定

帳票出力後、List Managerで帳票を保存するかどうかを指定します。この項目は、帳票配信用の論理あて先に配信・出力した帳票に対してのみ有効となります。

保存日数の指定

List Managerで帳票を保存する日数を指定します。この項目は、帳票出力後の保存指定で「保存する」と指定している場合のみ有効となります。

帳票出力後の保存指定は、以下のいずれかの方法で指定します。

  • 帳票登録時に指定した帳票出力後の保存指定

  • 帳票属性の編集コマンド(lmedtformatrコマンド)

  • 論理あて先の編集コマンド(lmedtldコマンド)

ただし、Web手元印刷型の場合は必ず保存日数の指定は有効になります(帳票出力後の保存指定では必ず「保存する」が指定されたものとみなされるため)。

用紙コード

帳票によって用紙サイズや用紙種別が異なる場合に、用紙を識別・管理するためのコードです。

用紙交換メッセージ表示指定

用紙交換メッセージの表示方法を指定します。

用紙交換メッセージの表示方法には、以下の種類があります。

  • 表示しない

  • 用紙変更時に表示する

  • 必ず表示する

出力ファイル名

PDFファイルまたはOWFファイルを出力するときのファイル名です。

用紙種別
(COBOLアプリケーション連携機能を利用して帳票を出力する場合)

帳票の用紙種別を指定します。

帳票の用紙種別には、以下の種類があります。

  • 単票

  • 連帳

プリンタ情報ファイル
(COBOLアプリケーション連携機能を利用して帳票を出力する場合)

COBOLアプリケーション連携機能を利用して、帳票を出力する場合に使用するプリンタ情報ファイルを指定します。

印刷属性ファイル
(COBOLアプリケーション連携機能を利用して帳票を出力する場合)

COBOLアプリケーション連携機能を利用して、帳票を印刷する場合に使用する印刷属性ファイルを指定します。

電子帳票情報ファイル
(COBOLアプリケーション連携機能を利用して帳票を出力する場合)

COBOL アプリケーション連携機能を利用して、帳票を電子保存する場合に使用する電子帳票情報ファイルを指定します。

なお、電子保存は、Interstage List Manager互換のための機能です。

PDF文書情報ファイル
(COBOLアプリケーション連携機能を利用して帳票を出力する場合)

COBOLアプリケーション連携機能を利用して、帳票をPDFファイル保存する場合に使用するPDF文書情報ファイルを指定します。

なお、帳票配信の設定例については、以下を参照してください。