本コマンドは、DRMS管理ファイルに登録されている資源をオフライン配付用資源として移出するコマンドです。
機能説明
DRMS管理ファイルに登録されているメンテナンス版数をオフライン配付用資源として移出します。
本コマンドは、オプションの指定(-eおよび-Oオプション)により、任意のメンテナンス版数の世代を指定して移出することができます。また、業務名を指定(-jオプション)することにより、メンテナンス版数内で必要な業務だけで構成されたメンテナンス版数を移出することができます。
記述形式
drmsexp | -a rms [-v メンテナンス版数名] [-e メンテナンス版数の世代] -f 移出先パス名 [-w 作業用ディレクトリ] [-j 業務名|-M 業務情報ファイル] [-O 移出最古メンテナンス版数] [-k date|ipl|man] [-t YYYYMMDDhhmm|unfix] [-y YYYYMMDDhhmm|unfix|rmsdate] [-G quick|apply] |
オプション
本コマンドの機能を定義します。本オプションは「rms」と指定します。
移出するメンテナンス版数名を指定します。メンテナンス版数名は、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。本オプションを指定した場合は個別メンテナンス版数とみなし、本オプションを省略した場合は共通メンテナンス版数とみなします。ワイルドカード指定および複数指定はできません。
移出するメンテナンス版数の世代を指定します。メンテナンス版数の世代はASCII(8文字以内)の英数字で指定します。
本オプションを省略した場合は、-Oオプションで指定した世代から最新世代までが移出されます。
移出先のパス名(ディレクトリ名)を指定します。ただし、マルチボリュームには対応していません。例えば、CD媒体で運ぶ場合には、本コマンドの実行時にいったん作業ファイルに移出した後、CD-Rに書き込みます。drmsimpコマンドの実行時には、そのCD-Rから直接移入することは可能です。テープ媒体の場合には、本コマンドの実行時もdrmsimpコマンドの実行時もいったん作業ファイルを経由する必要があります。直接ファイル/ディレクトリとして見える状態でないと使えません。
Windows版の場合は、本オプションにネットワークドライブを指定することができます。ただし、UNC名は指定できません。
なお、本オプションは、-rオプションを指定する場合は指定できません。
移出する場合に必要となる作業用ファイルのディレクトリを指定します。
本オプションを省略した場合は、作業用ファイルのディレクトリはカレントディレクトリとなります。
メンテナンス版数内の業務で、本オプションで指定した業務だけを移出する場合に指定します。-Mオプションを同時に指定することはできません。
なお、本オプションに複数の業務を指定することはできません。
本オプションを省略した場合は全業務が対象になります。
メンテナンス版数内の複数の業務を移出する場合に、それらの業務を記述したファイルをフルパス名で指定します。ファイルの作成方法を以下に示します。
なお、-jオプションを同時に指定することはできません。
本オプションを省略した場合は全業務が対象になります。
OA業務 人事業務 : 経理業務
備考)
各行は必ず改行します。
1行に1業務を左詰めで設定します。
本オプションで指定した世代から-eオプションで指定した世代までが移出されます。本オプションを省略した場合は、-eオプションで指定した1世代だけが移出されます。
-eオプションを省略した場合は、本オプションで指定した世代から最新世代までが移出されます。
移出するメンテナンス版数の適用種別を指定します。省略した場合は、メンテナンス版数登録時の値を採用します。本オプションに「date」を指定した場合には、-tオプションを省略することはできません。
後刻適用
ipl適用
手動適用
-kオプションに「date」を指定した場合に、その適用予定日時を必ず指定します。
西暦年を指定します。
01~12で月を指定します。
01~31で日付を指定します。
00~23で時間を指定します。
00~59で分を指定します。
なお、適用予定日時を未定にしたい場合は、以下のように指定します。
適用予定日時を未定にします。
移出するメンテナンス版数のクライアント適用予定日時を指定します。省略した場合は、メンテナンス版数登録時の値を採用します。
西暦年を指定します。
01~12で月を指定します。
01~31で日付を指定します。
00~23で時間を指定します。
00~59で分を指定します。
メンテナンス版数の適用日時と同じにする場合に指定します。
なお、適用予定日時を未定にしたい場合は、以下のように指定します。
適用予定日時を未定にします。
クライアント資源のダウンロード種別を指定します。ダウンロード種別を以下に示します。
指定された世代の資源グループを事前配付する場合に指定します。
指定された世代の資源グループを通常配付する場合に指定します。
なお、本オプションを省略した場合は、登録時の値を使用します。
復帰値
移出処理が正常に終了しました。
オプション指定に誤りがあります。移出処理ができません。
指定されたメンテナンス版数が存在しません。移出処理ができません。
ファイルアクセスの異常が発生しました。移出処理ができません。
システムエラーが発生しました。移出処理ができません。
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin |
UNIX | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
DistributionOperation権限が必要です。
サーバ用コマンドです。
【UNIX】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
サーバ用コマンドです。
注意事項
前回移出した移出先パス名と同一のパス名を使用する場合は、配下のディレクトリおよびファイルを削除してください。削除しないで使用するとエラーになります。
作業用ディレクトリは、「.」の1文字または「..」の2文字だけを使用しないでください。
-eおよび-Oオプションの両オプションを省略した場合は、メンテナンス版数の最新世代を指定したものとみなします。
本コマンドで移出したメンテナンス版数は従来のdrmsaddコマンドでの移入用として使用する場合、世代名ごとのファイル名までを指定すれば登録可能となります。
使用例
【Windows版】
メンテナンス版数の世代「RMS00000」を「a:\exprms」ディレクトリ配下に移出します。
drmsexp -a rms -e RMS00000 -f a:\exprms
【UNIX版】
メンテナンス版数の世代「RMS00000」を「/exprms」ディレクトリ配下に移出します。
drmsexp -a rms -e RMS00000 -f /exprms
実行結果/出力形式
復帰値を参照してください。
機能説明
DRMS管理ファイルに登録されているユーザ資源の資源グループをオフライン配付用資源として移出します。
本コマンドは、オプションの指定(-eおよび-Oオプション)により、任意の資源グループの世代を指定して移出することができます。
記述形式
drmsexp | -a rsc -g 資源グループ名 [-v バージョン・レベル] [-e 世代識別名] -f 移出先パス名 [-w 作業用ディレクトリ] [-O 移出最古世代識別名] [-k date|ipl|man][-t YYYYMMDDhhmm|unfix] [-G quick|apply] |
オプション
本コマンドの機能を定義します。本オプションは「rsc」と指定します。
移出するユーザ資源の所属する資源グループ名を指定します。資源グループ名は、ASCII(12文字以内)の英数字で指定します。
移出するユーザ資源の所属する資源グループ名のバージョン・レベルを指定します。バージョン・レベルは、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。
本オプションを省略した場合は、空白のバージョン・レベルを指定したものとみなします。
また、ワイルドカード指定および複数指定はできません。
移出するユーザ資源の所属する資源グループの世代識別名を指定します。世代識別名はASCII(8文字以内)の英数字で指定します。
本オプションを省略した場合は、-Oオプションで指定した世代から最新世代までが移出されます。
移出先のパス名(ディレクトリ名)を指定します。ただし、マルチボリュームには対応していません。例えば、CD媒体で運ぶ場合には、本コマンドの実行時にいったん作業ファイルに移出した後、CD-Rに書き込みます。drmsimpコマンドの実行時には、そのCD-Rから直接移入することは可能です。テープ媒体の場合には、本コマンドの実行時もdrmsimpコマンドの実行時もいったん作業ファイルを経由する必要があります。直接ファイル/ディレクトリとして見える状態でないと使えません。
Windows版の場合、本オプションにネットワークドライブを指定することができます。ただし、UNC名は指定できません。
なお、本オプションは、-rオプションを指定する場合は指定できません。
移出する場合に必要となる作業用ファイルのディレクトリを指定します。本オプションを省略した場合は、作業用ファイルのディレクトリはカレントディレクトリとなります。
本オプションで指定した世代から-eオプションで指定した世代までが移出されます。本オプションを省略した場合は、-eオプションで指定した1世代だけが移出されます。
-eオプションを省略した場合は、本オプションで指定した世代から最新世代までが移出されます。
移出する資源グループの適用種別を指定します。省略した場合は、資源グループ登録時の値を採用します。本オプションに「date」を指定した場合には、-tオプションを省略することはできません。
後刻適用
ipl適用
手動適用
適用種別に「date」を指定した場合にその適用予定日時を必ず指定します。
西暦年を指定します。
01~12で月を指定します。
01~31で日付を指定します。
00~23で時間を指定します。
00~59で分を指定します。
なお、適用予定日時を未定にしたい場合は、以下のように指定します。
適用予定日時を未定にします。
クライアント資源のダウンロード種別を指定します。ダウンロード種別を以下に示します。
指定された世代の資源グループを事前配付する場合に指定します。
指定された世代の資源グループを通常配付する場合に指定します。
なお、本オプションを省略した場合は、登録時の値を使用します。
復帰値
処理が正常に終了しました。
オプション指定に誤りがあります。移出処理ができません。
指定された資源グループ/世代が存在しません。移出処理ができません。
ファイルアクセスの異常が発生しました。移出処理ができません。
システムエラーが発生しました。移出処理ができません。
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin |
UNIX | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
DistributionOperation権限が必要です。
サーバ用コマンドです。
【UNIX】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
サーバ用コマンドです。
注意事項
前回移出した移出先パス名と同一のパス名を使用する場合は、配下のディレクトリおよびファイルを削除してください。削除しないで使用するとエラーになります。
作業用ディレクトリは、「.」の1文字または「..」の2文字だけを使用しないでください。
-eおよび-Oオプションの両オプションを省略した場合は、最新の世代を移出します。
使用例
【Windows版】
資源グループ名「TEST」、世代識別名「e00」を「a:\exprsc」ディレクトリ配下に移出します。
drmsexp -a rsc -g TEST -e e00 -f a:\exprsc
【UNIX版】
資源グループ名「TEST」、世代識別名「e00」を「/exprsc」ディレクトリ配下に移出します。
drmsexp -a rsc -g TEST -e e00 -f a: /exprsc
実行結果/出力形式
復帰値を参照してください。