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Systemwalker Centric Manager V17.0.2 リファレンスマニュアル

1.2.283 opmtrget(監視イベント履歴表示コマンド)

本コマンドは、監視イベントログDBの内容を参照することができます。監視イベントログDBに格納されているメッセージを参照し、対処済メッセージおよび古いメッセージなども、監視イベント履歴として参照することができます。

機能説明

Systemwalkerコンソールの監視イベント一覧では、監視イベントログDBに格納されているメッセージのうち、最新の1000メッセージ(注)までしか見ることができません。また、監視イベントメッセージが、格納可能メッセージ数を超えて発生した場合、対処済のメッセージおよび古いメッセージは消去されてしまいます。

本コマンドでは、1000個以上のメッセージを参照でき、対処済メッセージおよび古いメッセージなども、監視イベント履歴として参照することができます。

注)

カスタマイズが可能です。詳細については“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”の“Systemwalkerコンソールサービスの定義ファイル”を参照してください。

記述形式

opmtrget

[-s sss] [-e eee] [-st YYMMDDhhmmss] [-et YYMMDDhhmmss] [-n ホスト名] [-a] [-j] [--] [検索文字列 …]

オプション

-s sss:

検索開始監視イベント番号。省略した場合、監視イベントログファイル内の最も古い監視イベントから検索されます。

-e eee:

検索終了監視イベント番号。省略した場合、監視イベントログファイル内の最新の監視イベントまでが検索されます。なお、現在監視イベントログファイルに、どの監視イベント番号のメッセージが格納されているかは、“opmtrinf(監視イベントログDB情報表示コマンド)”を参照してください。

-st YYMMDDhhmmss:

CSVファイルに出力する監視イベントの先頭の受信時間を指定します。指定形式は、年月日時分秒をそれぞれ2桁で指定してください(YYMMDDhhmmss)。省略した場合、監視イベントログに格納されている最も古い監視イベントから検索されます。

-et YYMMDDhhmmss:

CSVファイルに出力する監視イベントの最後の受信時間を指定します。指定形式は、年月日時分秒をそれぞれ2桁で指定してください(YYMMDDhhmmss)。省略した場合、監視イベントログファイルに格納されている最後の監視イベントまでが検索されます。

-s、-eパラメタと、-st、-etパラメタを同時に指定することができます。その場合、各指定のAND条件が取られます。

-s、-e、-st、-etパラメタをすべて省略した場合は、監視イベントログに格納されているすべての監視イベントが検索されます。

-n ホスト名:

ホスト名を指定し、そのホストが発生元の監視イベントだけが検索されます。

ホスト名には、前方一致「"host*"」、後方一致「"*host"」、中間一致「"*host*"」を指定してホスト名の検索ができます。

-a:

下に示す検索文字列パラメタの検索条件をAND条件で行うことを指定します。

このオプションを使用しない場合は、検索文字列の検索条件はOR条件となります。

-j:

ジョブ番号を出力します。

(ジョブ番号がある場合):ジョブ番号がメッセージテキストの前に出力されます。(△:半角空白1個)

Message△ジョブ番号△メッセージテキスト

ジョブ番号が空白文字である場合もあり、その場合ジョブ番号のところには空白文字が入ります。

(ジョブ番号がない場合):「Message」の行にはメッセージテキストだけ出力されます。

Message△メッセージテキスト 

「-j」オプションを指定しない場合は、ジョブ番号がない場合と同じ形式になります。

--:

オプション指定の終了を指定します。

これ以降のパラメタは、監視イベント内の文字列を検索するパラメタとして扱われます。

検索文字列 …

検索文字列パラメタは、5つまで指定できます。これを指定すると、監視イベントのうち、指定する検索文字列のどれかに合致する文字列を含む監視イベントだけが検索されます。

復帰値

0

正常終了

0以外:

異常終了

参照

opmtrinf(監視イベントログDB情報表示コマンド)

イベント監視用コマンド

コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker.dm\bin

Solaris
Linux

/opt/systemwalker/bin

実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【Solaris/Linux】

実行結果/出力形式

標準出力に、監視イベントメッセージ情報が以下の形式で出力されます。ここでは、コマンドを実行した時点で監視イベントログファイルに格納されている情報が、古い順に表示されます。

1        Number1
1        Attribute      NORMALMSG
1        Status  Dealt
1        Class   ネットワーク
1        Time    99/04/22 20:47:48
1        Stime   99/04/22 20:50:01
1        Etime   99/04/22 21:30:58
1        Group   Domain\ 自部門\10.10.10.0
1        System  運用管理サーバ
1        Host    sapporo
1        Dealer  鈴木
1        Message    AP:MpNwbase:エラー: ネットワークのエラーが発生しました。
1        Memo   システム構成変更のため、エラーが発生
2        Number2

監視イベントメッセージ情報は、プログラムによって解釈しやすいような形式で出力されます。つまり、1つの監視イベントメッセージについて、13種類の情報がそれぞれ1行ずつ(ただし、メッセージテキストの途中に改行コードがある場合は、Message行だけは複数行になります)表示されます。なお、各行の先頭は監視イベント番号を示します。各項目について、以下に説明します。

Number:

監視イベント番号。監視イベントログはサイクリックに利用され、データベースのすべての領域を使用すると古いものから順に上書きされます。このため必ずしも1番から出力されるわけではありません。最古の監視イベント番号は、opmtrinf(視イベントログDB情報表示コマンド)で確認可能です。

Attribute:

メッセージの属性

NORMALMSG:

一般メッセージ

REPLYMSG:

返答要求メッセージ

Status:

イベント対処状況

Trouble:

未対処 または 未確認

Deferred:

保留

Replied:

返答済

Dealt:

対処済

Investigate:

調査中

Class:

監視イベント種別

Time:

メッセージ発生日時

Stime(注):

対処開始時間。監視イベント発生後、最初に[監視イベントの状態変更]ウィンドウを開いたときの時間です。

Etime(注):

対処終了時間。[監視イベントの状態変更]ウィンドウで、最後に対処済にしたときの時間です。

Group:

グループ名。

ドメイン名\フォルダ名\サブフォルダ名

System:

システムの通称名。表示名。

Host:

システムのホスト名。

Dealer:

[監視イベントの状態変更]ウィンドウで入力された対応者。

Message:

メッセージテキスト。

AP:cccc:

NT、アプリケーションイベント

SE:cccc:

NT、セキュリティイベント

SY:cccc:

NT、システムイベント

UX:cccc:

UNIXのイベントメッセージ

SC:cccc:

ASP

SP:cccc:

ASP

UP:cccc:

ASP

UC:cccc:

ASP

Memo:

監視イベント情報。

[監視イベントの状態変更]ウィンドウで入力されたメモ、または[監視イベントの状態変更(返答)]ウィンドウから返答された返答文字列。

なお、Dealer、Stime、Etime、Memoについては、利用者が記録または対処していない場合は表示されません。

注)

Stime, Etimeは、evtutlnt(監視イベント状態変更コマンド)、および、サーバ間連携によっても設定されます。