本コマンドは、自システムおよび下位システムの接続構成を上位システムに通知し、情報を保存します。下位システムで接続構成登録/削除コマンドを実行すると、接続している上位システムは、その接続構成をファイルに保存します。また、接続情報を表示します。
機能説明
必要時接続では、データ発生がない限り接続を行わないため、システム監視エージェントが起動するまでは、上位システムに対して接続構成を通知する手段がありません。そのため、上位システムのシステム監視エージェントは、下位システムの接続構成をあらかじめファイルに保存し、起動時にそのファイルを読み込むことで下位システムの接続構成を獲得しています。
必要時接続の下位システムを新規に接続する(ファイルに登録されていないシステムの接続)と、接続構成保存ファイルに保存します。一度、何らかの理由で接続すれば、上位システムはその接続構成を覚えることができます。
接続構成の変更や運用中止のとき、保存していた接続構成情報を削除するコマンドも同時に提供します。下位システムで実行して上位システムに削除させることもできますし、上位システムで実行して特定の下位システムに関する情報を削除することもできます。接続構成の登録、削除、表示は、同一のコマンドでオプションを変更して行います。
不当なオプションや複数のオプションを指定したり、オプションの指定がない場合には、以下のエラーメッセージを表示し、コマンドは終了します。
【Windows版】
Usage : opaconstat -a [hostname]| -d | -D [hostname] | -o
【UNIX版】
UX:opaconstat: エラー: 404: オプションが不適当です UX:opaconstat: 情報: 590: 形式: opaconstat -a [hostname]|-d|-D [hostname]|-o
記述形式
opaconstat | -a [hostname]|-d|-D [hostname]|-o |
オプション
自システムの接続構成を、上位システムの接続構成保存ファイルに登録します。自システムに接続しているシステムがある場合には、それらのシステムも同時に登録します。
構成情報へのノード登録、または、ノード情報の更新に失敗した場合に、そのノードhostnameを指定して、再度登録・更新を行います。
本オプションは運用管理サーバ上だけで有効です。
自システムの接続構成を、上位システムの接続構成保存ファイルから削除します。自システムに接続しているシステムも同時に削除します。
自システムに登録されている接続構成をすべて削除します。上位システムがある場合には、上位システムの接続構成保存ファイルからも削除します。
指定したシステムを自システムの接続構成保存ファイルから削除します。指定したシステムに接続しているシステムも同時に削除します。上位システムがある場合は、上位システムの接続構成保存ファイルからも削除します。
自システムに登録されている接続システムを表示します。
各システム名の間に接続向きを示す矢印と、必要時接続であることを示す文字列「PART」、または、常時接続であることを示す文字列「FULL」が表示されます。
システム名の前には、必要時接続であることを示す文字列「PART」が表示されます。
復帰値
正常終了
異常終了
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker.dm\bin |
UNIX | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバでは、Administrator権限/DmAdmin権限が必要です。
運用管理クライアント/クライアントでは、Administrator権限が必要です。
本コマンドは、[管理者として実行]を選択して起動したコマンドプロンプト上で実行してください。
運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバで実行可能です。
運用管理クライアント/クライアントでは、[システム監視]を選択インストールしたとき実行可能です。
【UNIX】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理クライアント/クライアントでは、Administrator権限が必要です。
運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバで実行可能です。
運用管理クライアント/クライアントでは、[システム監視]を選択インストールしたとき実行可能です。
注意事項
本コマンドは、Systemwalker Centric Managerの動作中に実行してください。停止中に実行した場合は、エラーとなります。
常時接続の下位システムおよびその配下のシステムは、接続構成を保存しません。したがって、上位システムへの接続方法が常時接続の場合は、接続構成登録コマンド(-a オプション)を実行しても、上位システムへは何も通知されません。
使用例1
自システムが必要時接続で運用を開始するので、監視システム(上位システム)の接続構成に自システムの追加を通知します。
【Windows版】
c:\>opaconstat -a Processed
【UNIX版】
# /opt/systemwalker/bin/opaconstat -a
実行結果確認方法
監視システム(上位システム)で以下のようにコマンドを実行し、監視システムに接続情報が登録されたことを確認します。自システムのホスト名が「systemC」である場合、以下のように「systemC」が出力結果に表示されたら、コマンドは成功しています。
【Windows版】
c:\>opaconstat -o <--( )—systemA systemA <--(PART)—systemB systemA <--(PART)-- systemC
【UNIX版】
# /opt/systemwalker/bin/opaconstat -o PART systemB PART systemC
使用例2
自システムが運用を中止するので、監視システム(上位システム)の接続構成に自システムの削除を通知します。
【Windows版】
c:\>opaconstat -d Processed
【UNIX版】
# /opt/systemwalker/bin/opaconstat -d
実行結果確認方法
監視システム(上位システム)で以下のようにコマンドを実行し、監視システム上の接続情報が削除されたことを確認します。自システムのホスト名が「systemC」である場合、以下のように「systemC」が出力結果に表示されなかったら、コマンドは成功しています。
【Windows版】
c:\>opaconstat -o <--( )—systemA systemA <--( )-- systemB
【UNIX版】
# /opt/systemwalker/bin/opaconstat -o PART systemA PART systemB
使用例3
被監視システム(例えば、「systemC」)の運用を中止しましたが、監視システム(上位システム)に接続構成の削除を通知しなかったので、監視システム上でsystemCの接続構成の削除を実行します。
【Windows版】
c:\>opaconstat -D systemC Processed
【UNIX版】
# /opt/systemwalker/bin/opaconstat -D systemC
実行結果確認方法
自システム、監視システム(上位システム)で以下のようにコマンドを実行し「systemC」が削除されたことを確認します。
【Windows版】
c:\>opaconstat -o <--( )—systemA systemA <--( )-- systemB
【UNIX版】
# /opt/systemwalker/bin/opaconstat -o PART systemA PART systemB
使用例4
すべての接続構成を大幅に変更したので、監視システム上でこれまでの接続構成の情報を一掃します。
【Windows版】
c:\>opaconstat -D Processed
【UNIX版】
# /opt/systemwalker/bin/opaconstat -D
実行結果確認方法
監視システム(上位システム)で以下のようにコマンドを実行し、接続情報が削除されたことを確認します。自システムが「SystemB」であり、「SystemB1」、「SystemB2」、「SystemB3」の接続情報を保持していた場合、以下のように「SystemB1」、「SystemB2」、「SystemB3」が出力結果に表示されなかったら、コマンドは成功しています。
【Windows版】
opaconstat -D実施前
c:\>opaconstat -o <--( )—systemA systemA <--( )—systemB systemB <--( )-- systemB1 systemB <--( )-- systemB2 systemB <--( )-- systemB3
opaconstat -D実施後
c:\>opaconstat -o <--( )—systemA systemA <--( )-- systemB
【UNIX版】
opaconstat -D実施前
# /opt/systemwalker/bin/opaconstat -o PART systemA PART systemB PART systemB1 PART systemB2 PART systemB3
opaconstat -D実施後
# /opt/systemwalker/bin/opaconstat -o PART systemA PART systemB
また、自システム上で以下のようにコマンドを実行し、接続情報が削除されたことを確認します。
【Windows版】
opaconstat -D実施前
c:\>opaconstat -o <--( )—systemB systemB <--( )-- systemB1 systemB <--( )-- systemB2 systemB <--( )-- systemB3
opaconstat -D実施後
c:\>opaconstat -o <--( )-- systemB
【UNIX版】
opaconstat -D実施前
# /opt/systemwalker/bin/opaconstat -o PART systemB1 PART systemB2 PART systemB3
opaconstat -D実施後
# /opt/systemwalker/bin/opaconstat -o
使用例5
接続情報を表示します。
自システムが「SystemA」であり、「SystemB」が被監視システムとして接続されている場合、以下のように結果が表示されたら、コマンドは成功しています。
【Windows版】
c:\>opaconstat -o <--( )—systemA systemA <--( )-- systemB
【UNIX版】
# /opt/systemwalker/bin/opaconstat -o PART systemB