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Systemwalker Centric Manager V17.0.2 リファレンスマニュアル

1.2.240 mpscsctl(スクリプト管理コマンド)

<通常モード>

本コマンドは、運用管理サーバでローカルのスクリプト登録、削除、および登録内容を一覧表示します。

スクリプトの管理は、監視ポリシーで行っているため、このコマンドでの変更は、監視ポリシーに反映されません。

スクリプトの登録・削除は運用管理サーバ以外では使用できません。

登録内容の一覧表示は、運用管理サーバ以外でも使用できます。

運用管理サーバのクラスタ環境の待機系では使用できません。

<互換モード>

本コマンドは、運用管理サーバで管理しているスクリプトの登録、削除、および登録内容を一覧表示します。

スクリプトの管理は運用管理サーバで行っているため、スクリプトの登録・削除は運用管理サーバ以外では使用できません。

登録内容の一覧表示は、運用管理サーバ以外でも使用できます。

運用管理サーバのクラスタ環境の待機系では使用できません。

機能説明

以下の機能を提供します。

スクリプトファイル格納先

登録できるスクリプトファイルは、以下の共通管理用ディレクトリ配下に格納されたファイルだけです。その配下であれば、サブディレクトリのファイルでも登録可能です。

ただし、共通管理ディレクトリのサブディレクトリ @SwReserve はSystemwalkerで予約されているため、ユーザスクリプトをここに置いて登録することはできません。

【Windows】

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpsc\script\common

ただし、クラスタ運用している運用管理サーバの場合は、Systemwalkerで利用する共有ディスク上の同名ディレクトリになります。

【UNIX】

/var/opt/FJSVssc/script/common

記述形式

mpscsctl

-a {scfile [execname] | scdir}

mpscsctl

-d {scfile|scdir|all}

mpscsctl

-r

mpscsctl

オプション

省略時は登録内容を標準出力に一覧表示します。

-a scfile [execname]

scfileに指定したスクリプトファイル(拡張子が「swt」)を共通管理に登録します。scfileは共通管理用ディレクトリ配下のスクリプトファイルを共通管理用ディレクトリからの相対パスで指定してください。最大長は127バイトです。

スクリプトはその内容に応じ、以下に示す登録形態のどれかで登録されます。

  • メッセージ監視アクション

  • 単体起動

  • ライブラリ

execnameは、単体起動のスクリプトに対してだけが有効で、実行名を指定することができます。execnameを省略するとscfileのファイル名が実行名として採用されます。指定したスクリプトファイルが単体起動のスクリプトでない場合は、execnameは無視されます。

「Rsv」で始まる実行名はSystemwalkerで予約されているため、ユーザスクリプトに指定することはできません。execnameには先頭3文字が「Rsv」以外の名前を指定してください。

実行名には下記の特殊記号(すべて半角文字)は使用できません。また、マルチバイト文字(日本語、全角文字)は使用しないでください。

= [ ] $ : , ; * ? " < > | / \

-a scdir

scdirに指定したディレクトリ直下のスクリプトファイル(拡張子が「swt」)を共通管理に登録します。scdirは共通管理用ディレクトリ配下のサブディレクトリを共通管理用ディレクトリからの相対パスで指定してください。

スクリプトはその内容に応じ、以下に示す登録形態のどれかで登録されます。

  • メッセージ監視アクション

  • 単体起動

  • ライブラリ

単体起動型のスクリプトファイルが指定したディレクトリ内に存在した場合、登録されるスクリプトはファイル名が実行名として採用されます。

-d scfile|scdir|all

scfileとして登録済みスクリプトファイル名を指定した場合、該当スクリプトの登録情報を削除します。scdirとして登録済みスクリプトの格納されているディレクトリ名を指定した場合、該当ディレクトリ直下にある全登録済みスクリプトの登録情報を削除します。文字列「all」を指定した場合、すべての登録情報を削除します。scfile、scdirは共通管理用ディレクトリからの相対パスで指定してください。

-r

スクリプトの登録/削除/更新の結果をSystemwalkerへ反映します。

また、自動起動設定しているスクリプトはすべて再起動します。

本機能を使用しなかった場合、スクリプトの登録情報および更新内容の反映は、次回のSystemwalker起動時から有効になります。

復帰値

0

正常終了

0以外:

異常終了

参照

stpswctcl(スクリプト停止コマンド)

swctclsh(スクリプト実行コマンド)

スクリプト制御用コマンド

コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpsc\bin

UNIX

/opt/FJSVssc/bin

実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【UNIX】

注意事項

[スクリプト管理]ダイアログまたは、[スクリプト(動作設定)]/[スクリプト動作設定]ダイアログ起動中は、本コマンドによるスクリプト管理情報の操作は行えません。

【UNIX】
コマンドを実行する環境とシステムのコード系を同一のものにしてください。

使用例1

【Windows】

スクリプトファイルC:\Systemwalker\mpwalker.dm\mpsc\script\common\user1.swt(単体起動)を実行名 USR1 として共通管理に登録します。

C:\Systemwalker\mpwalker.dm\mpsc\bin\mpscsctl -a \user1.swt USR1

【UNIX】

スクリプトファイル/var/opt/FJSVssc/script/common/user1.swt(単体起動)を実行名 USR1 として共通管理に登録します。

/opt/FJSVssc/bin/mpscsctl -a /user1.swt USR1

使用例2

【Windows】

ディレクトリ C:\Systemwalker\mpwalker.dm\mpsc\script\common\act\txtchg配下のスクリプトファイルを一括登録します。

C:\Systemwalker\mpwalker.dm\mpsc\bin\mpscsctl -a act\txtchg

【UNIX】

ディレクトリ /var/opt/FJSVssc/script/common/act/txtchg 配下のスクリプトファイルを一括登録します。

/opt/FJSVssc/bin/mpscsctl -a /act/txtchg

使用例3

【Windows】

使用例1で登録したスクリプトの登録情報を削除します。

C:\Systemwalker\mpwalker.dm\mpsc\bin\mpscsctl -d \user1.swt

【UNIX】

使用例1で登録したスクリプトの登録情報を削除します。

/opt/FJSVssc/bin/mpscsctl -d /user1.swt

実行結果/出力形式

オプションを省略した場合、その時点での全登録内容が一覧表示されます。また、スクリプトの登録(-aオプション指定)をした場合、そのときに登録した内容を一覧表示と同形式で表示します。

表示形式を以下に示します。

【Windows】

ACTION            C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpsc\script\common\textchg\UserFixed01.swt
ACTION            C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpsc\script\common\textchg\UserFixed02.swt
ACTION            C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpsc\script\common\textchg\UserFixed03.swt
ACTION            C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpsc\script\common\textchg\UsrMulti01.swt
EXEC   RCMD01     C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpsc\script\common\UsrGlobalRmtCmd1.swt
EXEC   RCMD01     C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpsc\script\common\UsrGlobalRmtCmd2.swt
LIB               C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpsc\script\common\textchg\UsrMultiTbl.swt

【UNIX】

ACTION            /var/opt/FJSVssc/script/common/textchg/UsrFixed01.swt
ACTION            /var/opt/FJSVssc/script/common/textchg/UsrFixed02.swt
ACTION            /var/opt/FJSVssc/script/common/textchg/UsrFixed03.swt
ACTION            /var/opt/FJSVssc/script/common/textchg/UsrMulti01.swt
EXEC   RCMD01     /var/opt/FJSVssc/script/common/UsrGlobalRmtCmd1.swt
EXEC   RCMD01     /var/opt/FJSVssc/script/common/UsrGlobalRmtCmd2.swt
LIB               /var/opt/FJSVssc/script/common/textchg/UsrMultiTbl.swt

各項目について、以下に説明します。

1項目

スクリプトの登録形態を表します。以下のどれかが表示されます。

  • ACTION:メッセージ監視アクションを表す

  • EXEC:単体起動を表す

  • LIB:ライブラリを表す

2項目

実行名。第2項目が「EXEC」(単体起動)の場合だけ表示されます。

3項目

スクリプトファイル名。共通管理ディレクトリ名も含めたフルパスで表示されます。