機能説明
本コマンドは、新しいユーザーID(SystemwalkerコンソールにログインするユーザーID)を追加した場合など、SystemwalkerコンソールのユーザーIDごとに保存しているマップ情報、デザインの設定情報などを任意のユーザーIDにコピーできます。
補足
本コマンドでコピーできる情報、およびコピーできない情報は以下の通りです。
【コマンドでコピーできる情報】
SystemwalkerコンソールのユーザーIDごとに保存している以下の情報
監視リスト表示時の[表示の設定]で設定する情報
監視リストのカラム位置、カラム幅
個々の監視マップの情報(整列型、背景色、壁紙、アイコン位置、アイコンサイズ、図形情報)
監視マップ表示時の[表示の設定]で設定する情報
監視ツリーの状態(表示している監視ツリー、選択フォルダ、[指定フォルダ配下の監視]の状態)
各画面のフォント情報(メイン画面、[リモートコマンド結果]画面、[リモートコマンド検索]画面、[メッセージ一覧]画面、[メッセージ検索]画面)
メイン画面のスプリッターの位置(縦、横)
[オブジェクト検索]画面の検索履歴
[リモートコマンド実行]画面の実行履歴
[リモートコマンド]-[リモートコマンドグループの定義]画面で設定した情報
[リモートコマンド実行]画面の実行確認ダイアログの表示/非表示
[返答定義]画面で設定した情報
[デザインの設定]画面で設定した情報
[絞り込み条件]画面で設定した情報
前回の絞り込んだ状態
[表示]-[監視イベントの表示設定]メニューから呼ばれる[監視イベントの表示設定]画面内の以下の設定情報
[イベント発生時の点滅]のチェック状態
[イベント発生時にBEEPを鳴らす]のチェック状態
[対処済イベントの削除]のチェック状態
[終了時の状態保存]メニューのチェック状態
[ツール バーの表示]メニューのチェック状態
[ステータス バー]メニューのチェック状態
[マップの表示]または[リストの表示]メニューのチェック状態
[操作]ウィンドウ、[監視イベント種別]ウィンドウの表示状態
[表示]-[表示の設定]メニューから呼ばれる[マップ表示の設定]画面内の以下の設定情報
[ナビゲーションパネルの表示]のチェック状態
メイン画面のサイズと位置(注)
前回終了時に起動していた機能(「監視」または「編集」)(注)
コピー後に、コピー前と同じ端末でSystemwalkerコンソールを起動した場合だけ復元されます。
【コマンドでコピーできない情報】
ユーザの権限(DmAdmin/DmOperation/DmReference権限、および個々の監視ツリーに設定されたアクセス権)
[デザインの設定]画面の[全体]タブで設定した[全体の色設定]
記述形式
【Windows版】
mpbcmcopyuserinfo.bat | {/f 入力ユーザーID /t 出力ユーザーID | /h | /?} |
【Solaris版/Linux版】
mpbcmcopyuserinfo.sh | {-f 入力ユーザーID -t 出力ユーザーID | -h} |
オプション
【Windows版】
コピー元のユーザーIDを指定します。
SystemwalkerコンソールにログインするユーザーIDです。
コピー先のユーザーIDを指定します。
SystemwalkerコンソールにログインするユーザーIDです。
ヘルプを表示します。
ヘルプを表示します。
【Solaris版/Linux版】
コピー元のユーザーIDを指定します。
SystemwalkerコンソールにログインするユーザーIDです。
コピー先のユーザーIDを指定します。
SystemwalkerコンソールにログインするユーザーIDです。
ヘルプを表示します。
復帰値
正常
異常
出力されるメッセージおよび内容と処置は以下の通りです。
項番 | メッセージ | 内容と処置 |
---|---|---|
1 | コマンドは正常終了しました。 | 本メッセージは、異常ではありません。 コマンドは正常終了しました。 対処する必要はありません。 |
2 | コマンドは異常終了しました。 | コマンドは異常終了しました。 本メッセージの直前のエラーメッセージに従って対処してください。 |
3 | 起動オプションが不正です。 | オプションが不正の場合に出力します。直後に表示される使用方法に従って引数を指定し直してください。 |
4 | コマンドはすでに起動しています。しばらく待って、再操作してください。 | コマンドを多重起動した場合に出力します。しばらく待って、再操作してください。 |
5 | メモリの獲得に失敗しました。しばらく待って、再操作してください。 | メモリの獲得に失敗しました。しばらく待って、再操作しても正常終了しない場合は、コマンドを投入する端末の不要なサービス・アプリケーション等を終了し、メモリを増やしてから再操作してください。 |
6 | データファイルパスの獲得に失敗しました。 | Systemwalkerコンソールサービスのデータファイルパス獲得に失敗しました。Systemwalkerコンソールが起動することを確認してください。Systemwalkerコンソールが起動するにもかかわらず本メッセージが表示される場合は、技術員に連絡してください。 Systemwalkerコンソールが起動しない場合は、起動失敗時のエラーを取り除いてください。 |
7 | 構成ファイルパスの獲得に失敗しました。 | Systemwalkerコンソールサービスの設定ファイルパス情報の獲得に失敗しました。 Systemwalkerコンソールが起動するにもかかわらず本メッセージが表示される場合は、技術員に連絡してください。 Systemwalkerコンソールが起動しない場合は、起動失敗時のエラーを取り除いてください。 |
8 | 構成ファイルの読み込みに失敗しました。 | Systemwalkerコンソールサービスの設定ファイルについて、読み込みに失敗した場合に出力します。 Systemwalkerコンソールが起動するにもかかわらず本メッセージが表示される場合は、技術員に連絡してください。 Systemwalkerコンソールが起動しない場合は、起動失敗時のエラーを取り除いてください。 |
9 | CORBAのシステム例外が発生しました。(%1) | Systemwalkerコンソールサービスとの通信で例外が発生しました。 [スタート]-[Systemwalker Centric Manager]-[保守情報の収集 (Systemwalker Centric Manager)]メニューにより起動される画面にて資料を採取し、技術員に連絡してください。 |
10 | CORBAの例外が発生しました。(%1) | Systemwalkerコンソールサービスとの通信で例外が発生しました。 [スタート]-[Systemwalker Centric Manager]-[保守情報の収集 (Systemwalker Centric Manager)]メニューにより起動される画面にて資料を採取し、技術員に連絡してください。 |
11 | CORBAの初期化に失敗しました。(%1が異常値で復帰しました。) | 運用管理サーバ上のSystemwalkerコンソールサービスとの通信で初期化処理に発生しました。 [スタート]-[Systemwalker Centric Manager]-[保守情報の収集 (Systemwalker Centric Manager)]メニューにより起動される画面にて資料を採取し、技術員に連絡してください。 |
12 | ホスト名の取得に失敗しました。 | 運用管理サーバのホスト名の取得に失敗しました。 [スタート]-[Systemwalker Centric Manager]-[保守情報の収集 (Systemwalker Centric Manager)]メニューにより起動される画面にて資料を採取し、技術員に連絡してください。 |
13 | Systemwalkerコンソールのサービスへの接続に失敗しました。(コード=%1、詳細コード=%2) | Systemwalkerコンソールサービスへのログインに失敗した場合に出力します。 [スタート]-[Systemwalker Centric Manager]-[保守情報の収集 (Systemwalker Centric Manager)]メニューにより起動される画面にて資料を採取し、技術員に連絡してください。 |
14 | コピー元ユーザーIDの情報が存在しません | 指定されたコピー元ユーザーIDの情報が存在しません。コピー元のユーザーIDは一度でもSystemwalkerコンソールにログインしたことのあるユーザーIDを指定してください。 |
15 | コピー元ユーザーIDの情報の読み込みに失敗しました。 | 指定されたコピー元ユーザーIDの情報の読み込みに失敗しました。 [スタート]-[Systemwalker Centric Manager]-[保守情報の収集 (Systemwalker Centric Manager)]メニューにより起動される画面にて資料を採取し、技術員に連絡してください。 |
16 | Systemwalkerコンソールのサービスで例外が発生しました。 | Systemwalkerコンソールサービス の API で例外が発生した場合に出力します。 [スタート]-[Systemwalker Centric Manager]-[保守情報の収集 (Systemwalker Centric Manager)]メニューにより起動される画面にて資料を採取し、技術員に連絡してください。 |
17 | コピー先ユーザーIDが存在しません。 | コピー先ユーザーIDが運用管理サーバに存在しません。運用管理サーバにコピー先ユーザーIDを作成し、必要な権限を付加した後、再実行してください。 |
18 | セキュリティ基盤へのアクセスに失敗しました。(コード=%1、詳細コード=%2) | 運用管理サーバのSystemwalkerが停止している可能性があります。運用管理サーバでSystemwalkerが起動していることを確認してください。 |
19 | 現在ログインしているユーザーIDは、本コマンドを実行する権限がありません。 | 実行権限のあるユーザーID(DmAdminに属しているユーザーID)で実行してください。 |
20 | ログインしているユーザーIDの取得に失敗しました。 | ログインしているユーザーIDの取得に失敗しました。 実行する端末のOSを再起動しても解決しない場合は、[スタート]-[Systemwalker Centric Manager]-[保守情報の収集 (Systemwalker Centric Manager)]メニューにより起動される画面にて資料を採取し、技術員に連絡してください。 |
21 | 排他ファイルの操作に失敗しました。(操作コード=%1、エラーコード=%2) | 内部処理でコマンド実行を排他する(多重起動を防止する)ためのファイルの操作に失敗しました。実行する端末のOSを再起動しても解決しない場合は、[スタート]-[Systemwalker Centric Manager]-[保守情報の収集 (Systemwalker Centric Manager)]メニューにより起動される画面にて資料を採取し、技術員に連絡してください。 |
22 | コピー元ユーザーIDが長過ぎます。 | /f オプションで指定したユーザーIDが長すぎます。Systemwalkerコンソールにログイン可能なユーザーIDを指定してください。 |
23 | コピー先ユーザーIDが長過ぎます。 | /t オプションで指定したユーザーIDが長すぎます。Systemwalkerコンソールにログイン可能なユーザーIDを指定してください。 |
24 | コピー元ユーザーIDとコピー先ユーザーIDが同じです。 | コピー元ユーザーIDとコピー先ユーザーIDは違うユーザーIDを指定してください。 |
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\Mpwalker.dm\bin |
Solaris | /opt/FJSVfwgui/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限またはDmAdmin権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
【Solaris/Linux】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
注意事項
Systemwalkerが起動している状態で実行してください。なお、コマンド実行中にSystemwalkerを停止しないでください。
Systemwalkerコンソールを使用中のユーザーIDは、コピー元/コピー先に指定しないでください。
コピー先ユーザーIDが存在しない場合、エラーとなります。運用管理サーバにコピー先ユーザーIDを作成し、必要な権限を付加してください。
本コマンドは二重起動できません。
冗長二重化環境で実行する場合は、主系の端末でSystemwalkerが起動している状態で実行してください。なお、コマンド実行後、構成情報/ポリシーの同期を実施してください。構成情報/ポリシーの同期については、“Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ二重化ガイド(連携型)”を参照してください。
UNIX版の場合、ユーザーIDについては、大文字/小文字を区別します。
使用例
ユーザーIDごとに保存しているマップ情報、カスタマイズ情報などの情報について、ユーザAからユーザBにコピーする場合
運用管理サーバで以下のコマンドを実行します。
【Windows版】
mpbcmcopyuserinfo.bat /f ユーザA /t ユーザB
【Solaris版/Linux版】
mpbcmcopyuserinfo.sh -f ユーザA -t ユーザB
実行結果/出力形式
正常の場合
【Windows版】
C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\bin>mpbcmcopyuserinfo.bat /f suzuki /t yamada コマンドは正常終了しました。 C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\bin>
【Solaris版/Linux版】
machine# cd /opt/FJSVfwgui/bin machine# ./mpbcmcopyuserinfo.sh -f suzuki -t yamada コマンドは正常終了しました。 machine#
異常の場合
【Windows版】
C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\bin>mpbcmcopyuserinfo.bat /f suzuki /t yamada コピー元ユーザが存在しません。 コマンドは異常終了しました。 C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\bin>
【Solaris版/Linux版】
machine# cd /opt/FJSVfwgui/bin machine# ./mpbcmcopyuserinfo.sh -f suzuki -t yamada コピー元ユーザが存在しません。 コマンドは異常終了しました。 machine#