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Systemwalker Centric Manager V17.0.2 リファレンスマニュアル

1.2.145 MpBcmConvMap([システム監視]画面からSystemwalkerコンソールへのマップ情報変換コマンド)

機能説明

本コマンドは、[システム監視]画面のマップ情報の形式をSystemwalkerコンソールのマップ情報の形式に変換します。つまり、本コマンドを使用すると、Systemwalker CentricMGR V10.0L21/10.1以前の[システム監視]画面で見ていたマップをSystemwalkerコンソールで同じように見ることができます。

また、変換したマップ情報について、独自に追加したイメージファイルがある場合、コマンドの実行後に運用管理サーバにコピーする必要があります。

コピーが必要な場合には、その旨のメッセージが表示されます。

コマンドを実行した端末の以下の場所にコピー手順、およびコピーが必要なファイルの一覧を出力します。

【Windows】

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpbcmgui\log\c_imglst.txt

なお、本コマンドは、MpBcmConvAll([システム監視]画面からSystemwalkerコンソールへの定義移行コマンド)から自動的に呼び出されます。マップ情報だけ移行する場合は、本コマンドを実行してください。

重要

本コマンドの実行前には、必ず“注意事項”をよく理解した上で実行してください。注意事項をよく理解せずに実行すると、ユーザの大切な資産である監視マップの情報が消えて(削除されて)しまう可能性があります。

補足

本コマンドで移行できる情報、および移行できない情報は以下の通りです。

【コマンドで移行できる情報】

【コマンドで移行できない情報】

移行方法:

コマンド実行時に出力されるコピー手順などが記載されたファイルに従って移行してください。

移行方法:

Systemwalkerコンソールでは飾り文字の改行ができないため、飾り文字の表示サイズを大きくしてすべての文字が見えるようにするか、複数の飾り文字に分け、複数行で配置してください。

移行方法:

Systemwalkerコンソールの監視マップで、アイコンのサイズや位置を変更してください。

移行方法:

荒く表示されている画像について、png形式(拡張子「png」)で新たに画像を作成してください。

移行方法:

アイコンの移動に追随して移動する線に変更する場合には、Systemwalkerコンソールの図形編集モードで線を削除し、アイコンを選択後、右クリックメニューから[線でつなぐ]を選択して、もう一方のアイコンとつないでください。

記述形式

MpBcmConvMap

{/t ユーザ | /c} [/o 接続先運用管理サーバのホスト名] [/h | /?]

オプション

/t ユーザ:

移行先のユーザを指定します。

備考1)

本オプション指定時は、移行元の任意に変更したツリーのフォルダ階層の表示順番および個別に設定したノードアイコンは反映されません。

備考2)

半角で32文字、全角の16文字以内で指定してください。

/c:

移行先を「共通マップ」にします。

備考)

本オプション指定時は、移行元の任意に変更したツリーのフォルダ階層の表示順番および個別に設定したノードアイコンを反映します。このとき認証を行うプロンプトが表示されます。運用管理サーバのシステム管理者またはAdministrator権限を持ったユーザおよびパスワードを入力してください。

/o 接続先運用管理サーバのホスト名:

本コマンドの接続対象の運用管理サーバのホスト名を指定します。

本オプションは運用管理クライアントで実行する場合のみ指定可能です。省略した場合は、[Systemwalkerコンソールセットアップ]画面で設定している運用管理サーバに対して本コマンドを実行します。

[Systemwalkerコンソールセットアップ]画面に運用管理サーバを複数設定している場合は、[以下の運用管理サーバに自動で接続する]に設定している運用管理サーバに接続します。

/h:

ヘルプを表示します。

/?:

ヘルプを表示します。

備考)

「移行元」は、いずれもコマンドを実行する端末に存在する[システム監視]画面のマップ情報であり、「移行先」は、いずれもSystemwalkerコンソールのマップ情報です。

復帰値

0:

正常。

1:

異常。エラーメッセージに従って対処してください。

10:

コマンドが中断されました。(実行中に出力される対話メッセージ「コマンドを実行してもよろしいですか?(y/n)」に対し、「y」以外を入力した場合、または、認証に失敗した場合)

参照

MpBcmConvAll([システム監視]画面からSystemwalkerコンソールへの定義移行コマンド)

MpBcmConvReply([システム監視]画面からSystemwalkerコンソールへの返答定義移行コマンド)【UNIX版】

コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\Mpwalker.dm\bin

実行に必要な権限/実行環境

注意事項

使用例1

マップ情報をユーザ「suzuki」のマップ情報として移行する場合

移行元の端末Aにて以下のコマンドを実行します。

MpBcmConvMap /t suzuki

使用例2

マップ情報をすべてのユーザで共通のマップ情報として移行する場合

移行元の端末にて以下のコマンドを実行します。

MpBcmConvMap /c

実行結果/出力形式

正常の場合:

C:\WIN32APP\MPWALKER.DM\bin>mpbcmconvmap /c
ユーザ名:manager
パスワード:**********

(’/t’ オプションを指定した場合、上記の認証を行うプロンプトは表示されません)

本コマンド実行前に、運用管理サーバ上でSystemwalkerのバックアップを採取することをお勧めします。

コマンドを実行してもよろしいですか?(y/n)

(’y’ を入力した場合、継続。 ‘n’ を入力した場合は処理を行わず終了)

処理中...(マップ情報が多い場合、時間がかかる場合があります。)

コマンドは正常終了しました。
------------------------------------------------------------
運用管理サーバへコピーが必要なファイルがあります。
C:\win32app\mpwalker.dm\mpbcmgui\log\c_imglst.txt 
に従ってファイルをコピーしてください。

(運用管理サーバにコピーが必要なファイルがない場合は、上記メッセージは出力されません)

C:\WIN32APP\MPWALKER.DM\bin>

異常の場合

C:\WIN32APP\MPWALKER.DM\bin>mpbcmconvmap /c
ユーザ名:manager
パスワード:**********

(’/t’ オプションを指定した場合、上記の認証を行うプロンプトは表示されません)

本コマンド実行前に、運用管理サーバ上でSystemwalkerのバックアップを採取することをお勧めします。

コマンドを実行してもよろしいですか?(y/n) (’y’ を入力した場合、継続。 ‘n’ を入力した場合は処理を行わず終了) 処理中...(マップ情報が多い場合、時間がかかる場合があります。) エラーメッセージ コマンドは異常終了しました。
C:\WIN32APP\MPWALKER.DM\bin>