UNIX/IAサーバでは、統計情報を出力するかどうかについては、データ転送環境設定ファイルの"PUTDIR"と"PUTLINE"が、両方共指定されていた場合だけ出力されます。両方共未指定の場合には統計情報は出力されません。
出力されるファイルは、データ転送統計情報ファイルと呼び、データ転送用ボリュームごとに3つのファイルに出力します。
出力される先は、データ転送環境設定ファイルの"PUTDIR"に指定したディレクトリ配下となります。
出力されるファイル名は以下のとおりです。
UNIXサーバ | ディスクファイル名-01.log | 例) /dev/rdsk/c2t0d0s2用の統計情報ファイルは、 |
ディスクファイル名-02.log | ||
ディスクファイル名-03.log | ||
IAサーバ | ディスク番号-01.log | 例) PHYSICALDRIVE2用の統計情報ファイルは、 |
ディスク番号-02.log | ||
ディスク番号-03.log |
統計情報は、データ転送でデータ転送用ボリュームを使用する度に、データ転送用ボリュームごと採取されます。
統計情報は、ローカルホスト内でデータ転送依頼した転送コマンドおよび、デーモンまたはサービスのすべての統計情報が出力されます。
データ転送統計情報ファイルの3つのファイルは、以下のようにサイクリックに使用されます。
1つ目のファイルに格納します。
1つ目のファイルに格納する転送件数が、データ転送環境設定ファイルで指定した件数に達した場合には、2つ目のファイルに格納します。
2つ目のファイルに格納する転送件数が、2. と同じようになった場合には、3つ目のファイルを上書きして格納します。
これを繰り返し行い、再度1つ目のファイルに格納する場合にはすべて上書きします。
1つ目のファイルに格納します。
データ転送統計情報内の転送終了日が、1つ目のファイル内の作成日を超えた場合には、2つ目のファイルに格納します。
データ転送統計情報内の転送終了日が、2つ目のファイル内の作成日を超えた場合には、3つ目のファイルに格納します。
これを繰り返し行い、再度1つ目のファイルに格納する場合にはすべて上書きします。
データ転送統計情報ファイルが切り替わったタイミングで、コンソールやイベントログにKJU6004のメッセージが表示されます。
その際には、データ転送統計情報ファイルの切り替わった元のファイルの退避を実施してください。
データ転送統計情報ファイル内には、以下の出力形式で出力されます。
行数 | 情報内容 |
---|---|
1行目 | 格納件数 |
2行目 | ファイル作成日 |
3行目 | 統計情報の各項目名(ヘッダ) |
4行目以降 | 統計情報の各情報 |
1つの転送が、上記表の4行目以降に出力される統計情報の各情報に1行で出力します。
出力される統計情報の各情報には、以下の項目が存在しタブ区切りで順に出力します。
No. | 項目 | 意味 |
---|---|---|
1 | データ転送開始日時 | データ転送を開始した日時です。 |
2 | データ転送終了日時 | データ転送が終了した日時です。 |
3 | 復帰コード | データ転送処理の復帰コードです。 |
4 | システム種別 | 出力情報がクライアント側(転送コマンド)、サーバ側(デーモンまたはサービス)なのかを示します。 |
5 | データ転送種別 | データ転送処理の処理種別です。 |
6 | データ転送量 | 転送が完了したデータ量です。 |
7 | 区画番号 | データ転送に使用した区画の番号です。 |
8 | ユーザ名 | クライアントシステム側は依頼者名、サーバシステム側はサーバ側のユーザ名(例えば、転送コマンド実行時のMFTF_USERの値) |
9 | クライアントシステム側のファイル名 | 以下のファイル名を出力します。 |
10 | サーバシステム側のファイル名 | 以下のファイル名を出力します。 |
このデータ転送統計情報ファイルを、PC(Windows)にダウンロードして、Excel等により表示/編集/印刷等を容易に行うことができます。
ただし、転送情報内(転送ファイルやフィルターコマンド等)にタブ文字が含まれている場合、項目の位置がずれてしまいますので、編集等行ってください。