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ETERNUS SF XL-DATA/MV 13 使用手引書
FUJITSU Storage

D.1.1 XLデータムーバが出力する統計情報

SMFレコード106の構造

共通部

エントリ情報部
(情報部の長さ、個数、当レコード内でのオフセット位置を示す)

情報部

SMFレコード106のフィールド構成

ポイント

SMFレコードの各フィールドを以下の項目で記述しています。

フィールド表記

d(h) - 長さ - タイプ
フィールド名 / No.
(フィールド値)

フィールドの項目説明

d

レコードの先頭からの位置(10進数表記)

h

レコードの先頭からの位置(16進数表記)

長さ

各フィールドの長さ(10進数)

タイプ

レコードのデータ形式
B :Binary(2進数)
E :EBCDIC(文字列)
PD:Packed Decimal(パック10進数値)

フィールド名

フィールドの概要

No.

フィールドの説明の項番

フィールド値

フィールド固定値・形式

共通部およびエントリ情報部の内容
MSPシステムの場合

XSPシステムの場合

情報部の内容
MSP、XSPシステム共通

フィールドの説明

No.

フィールド名

形式

意味

1

サブレコードタイプ

Binary

レコード種別として以下のコードを通知します。

  • X'0000' : XLデータムーバサブシステム

  • X'0001' : 転送バッチユーティリティ

2

ジョブ名

EBCDIC

XLデータムーバサブシステム/転送バッチユーティリティのジョブ名を通知します。
ジョブ名は左詰めで格納し余りは空白を詰めます。

3

データ転送開始時刻

Binary

データ転送を開始した時刻を以下の形式で通知します。データ転送開始時刻は4バイトの16進数で通知します。

HH:時(24時間時計)

MM:分

SS:秒

T :1/10秒

H :1/100秒

4

データ転送開始日付

Packed
Decimal

データ転送を開始した日付を以下の形式で通知します。データ転送開始日付は4バイトの16進数で通知します。

MSPの場合

01:2000年代を表す

YY:西暦年号の下2桁

DDD:通し日付

F :符号桁、4ビットとも1

XSPの場合

1 :2000年代を表す

YY:西暦年号の下2桁

MM:月

DD:日

F :符号桁、4ビットとも1

5

データ転送終了時刻

Binary

データ転送が終了した時刻です。形式はデータ転送開始時刻と同じです。

6

データ転送終了日付

Packed
Decimal

データ転送が終了した日付です。形式はデータ転送開始日付と同じです。

7

完了コード

Binary

データ転送処理の完了コードを通知します。完了コードは2バイトの16進数で通知します。

8

転送処理種別

Binary

データ転送処理の処理種別を以下のコードで通知します。

  • X'0001' : データ送信

  • X'0002' : データ受信

自システムを基準とした転送方向であり、クライアントシステム側が「データ送信」の場合、サーバシステム側では「データ受信」となります。

9

データ転送量

Binary

転送が完了したデータ量です。単位はバイトです。データ転送量は8バイトの16進数で通知します。

10

装置種別

Binary

データ転送用ボリュームの装置情報の種別を以下のコードで通知します。

MSPの場合
  • X'00' : ボリューム通し番号

  • X'01' : 装置番号

XSPの場合
  • X'00' : ボリューム通し番号

  • X'02' : 装置名

11

区画番号

Binary

データ転送に使用した区画の番号です。区画番号は1バイトの16進数で00~0Fの値を通知します。

12

装置情報

EBCDIC

データ転送用ボリュームのボリューム通し番号、装置番号、装置名のどれかを通知します。
装置情報は左詰めで格納し余りは空白を詰めます。

13

利用者識別子

EBCDIC

XLデータムーバサブシステムでは転送コマンド実行時に指定したサーバ側のユーザ名(MFTF_USERの指定値)、転送バッチユーティリティではジョブ実行時のユーザ名(例えば、JOB文のUSERパラメタの指定値)を通知します。
利用者識別子は左詰めで格納し余りは空白を詰めます。

14

クライアント側ファイル名

EBCDIC

以下のファイル名を通知します。クライアント側ファイル名は左詰めで格納し余りは空白を詰めます。なお、クライアント側ファイル名は、最大256文字で257文字以上の場合はファイル名の先頭120文字の次にピリオドを3文字(...)付加した後、ファイル名の後ろ133文字を通知します。

XLデータムーバサブシステムの場合

データ転送時に使用したクライアント側のファイル名。

クライアント側が転送コマンド mftfsend(データ送信依頼)で、標準入力を使用する(-fオプション未指定)場合には、本項目には「stdin」を通知します。

また、転送コマンド mftfrecv(データ受信依頼)で、標準出力を使用する(-tオプション未指定)場合には、本項目には「stdout」を通知します。

転送バッチユーティリティの場合

ジョブ制御文(SENDIN/RCVOUT)に指定したファイル名

15

サーバ側ファイル名

EBCDIC

以下のファイル名を通知します。サーバ側ファイル名は左詰めで格納し余りは空白を詰めます。なお、サーバ側ファイル名は、最大256文字で257文字以上の場合はファイル名の先頭120文字の次にピリオドを3文字(...)付加した後、ファイル名の後ろ133文字を通知します。

XLデータムーバサブシステムの場合

データ転送時に使用したサーバ側のファイル名

転送バッチユーティリティの場合

SYSIN制御文に指定したファイル名