ページの先頭行へ戻る
ETERNUS SF XL-DATA/MV 13 使用手引書
FUJITSU Storage

6.1.2 データ転送状態表示機能

データ転送状態表示機能には以下の2つの機能があります。

以下にデータ転送状態表示機能のコマンド構文を示します。

入力形式

MSP、OS/390の場合

オペレーション欄

オペランド欄

MODIFY|F

{ プロシジャ名 | 識別名 } , { DISPLAY | D }
,EX
[ , { VOL=ボリューム通し番号 | DEV=装置番号 | ALL } ]

XSPの場合

オペレーション欄

オペランド欄

JALT

{ [ JN= ] ジョブ名 | JC=MFT } , { DISPLAY | D }
,EX
[ , { VOL=ボリューム通し番号 | DEV=装置名 | ALL } ]

オペランドの説明

プロシジャ名

MSPシステムまたはOS/390システムの場合に指定できます。

XLデータムーバのサブシステムを起動したときのプロシジャ名を指定します。

識別名

MSPシステムまたはOS/390システムの場合に指定できます。

STARTコマンドで入力した識別名を指定します。

{ [ JN= ] ジョブ名 | JC=MFT }

XSPシステムの場合だけ指定できます。

ジョブ名またはジョブコードを指定します。

{ DISPLAY | D }

状態表示機能であることを示します。

EX

データ転送状態表示機能の場合に指定します。

VOL=ボリューム通し番号

データ転送用ボリュームがETERNUS ディスクアレイ、F6494/F6495/F6496/F6497の場合はボリューム通し番号を指定します。

PRIMEFORCEの共用ディスクの場合、VOLオペランドは指定できません。

DEV=装置番号または装置名

データ転送用ボリュームがPRIMEFORCEの共用ディスクの場合は装置番号(MSPの場合)または装置名(XSPの場合)を指定します。

OS/390の場合はDEVオペランドは指定できません。

ALL

初期化パラメタのKJUVOL文(MSPの場合:2.6.2.2XSPの場合:2.6.3.2OS/390の場合:2.6.4.2)で指定した全データ転送用ボリュームのボリューム情報を表示したい場合にはALLオペランドを指定します。

VOLオペランド、DEVオペランドおよびALLオペランドの指定が省略された場合は、ALLオペランドが指定されたものと見なします。

データ転送用ボリューム名一覧の表示形式

KJU5300I DISPLAY BEGINS : 12.10.30 
HOST NAME : GSSERVER  (1) 
 VOL/DEV : XLMV00 XLMV01 XLMV02 XLMV03 XLMV04 XLMV05 XLMV06 XLMV07  (2)
KJU5301I DISPLAY ENDS 

表示内容の説明

No.

表示内容

(1)

サーバ名

初期化パラメタのKJUHOST文(MSPの場合:2.6.2.2XSPの場合:2.6.3.2OS/390の場合:2.6.4.2)で指定したサーバ名を表示します。

(2)

装置情報

初期化パラメタのKJUVOL文(MSPの場合:2.6.2.2XSPの場合:2.6.3.2OS/390の場合:2.6.4.2)で指定したデータ転送用ボリュームのボリューム通し番号または装置番号/装置名を表示します。

データ転送用ボリューム名指定時の転送状態の表示形式

KJU5300I DISPLAY BEGINS : 12.15.18 
 VOL/DEV : MSPVOL  (1) 
 CLIENT NAME : MSP1  (2) 
(3) (4)     (5)  (6) (7)      (8)  (9)    (10) 
 NO STATS    SYSID OW KIND     M-BYTE TIME   CLUID 
 00 ALLOC ******** ** **** ********** ****** *************** 
 01 ALLOC ******** ** **** ********** ****** *************** 
 02 ALLOC ******** ** **** ********** ****** *************** 
 03 ALLOC ******** ** **** ********** ****** *************** 
 04 ALLOC ******** ** **** ********** ****** *************** 
 05 TRANS       51 01 SEND       2352 121338 GSUSER1 
 IN FILE  : PSFILE.DATA  (11) 
 OUT FILE : /WORK/MFTF_DATA/MFTF  (12) 
 06 ALLOC ******** ** **** ********** ****** *************** 
 07 ALLOC ******** ** **** ********** ****** *************** 
 08 ALLOC ******** ** **** ********** ****** *************** 
 09 ALLOC ******** ** **** ********** ****** *************** 
 10 ALLOC ******** ** **** ********** ****** *************** 
 11 TRANS       57 01 SEND       2352 121338 GSUSER1 
 IN FILE  : PSFILE.DATA  (11) 
 OUT FILE : /WORK/MFTF_DATA/MFTF  (12) 
 12 ALLOC ******** ** **** ********** ****** *************** 
 KJU5301I DISPLAY ENDS 

表示内容の説明

No.

表示内容

転送依頼したアプリケーション/区画状態(*5)

(*1)

(*2)

(*3)

(*4)

(*3)

(*4)

(1)

装置情報

指定したデータ転送用ボリュームのボリューム通し番号または装置番号/装置名を表示します。

(2)

クライアントシステム名

区画を使用するクライアントシステム名を表示します。

(3)

区画番号

区画の番号を00~15の10進数で表示します。

(4)

区画状態

区画状態を表示します。

  • ALLOC:割当中(準備中/終了中)

  • TRANS:転送中

(5)

XLデータムーバが付与する転送ID

転送依頼を識別するIDを表示します。

×

×

(6)

アプリケーションID

データ転送用ボリュームを使用しているアプリケーションIDを表示します。

  • 00:HULFT-SAN

  • 01:XLデータムーバ

  • 02:XLジョブ連携

  • 03:Linkexpress SAN option

×

×

(7)

クライアントからの転送種別

データ転送の種別を表示します。
ただし、XLジョブ連携の場合は、データ送信とデータ受信を区別しないでSENDだけを表示します。

  • SEND:データ送信依頼

  • RECV:データ受信依頼

×

×

(8)

データ転送量(MB)

データ転送量をメガバイト単位(1024×1024バイト)で表示します。

×

×

(9)

クライアント転送依頼時刻

クライアント側でデータ転送を依頼した時刻を時分秒(hhmmss)で表示します。

×

×

(10)

クライアント側転送依頼ユーザ名

クライアント側でデータ転送を依頼したユーザ名を表示します。

×

×

×

(11)

入力ファイル名

入力ファイル名を表示します。

  • データ送信依頼:クライアント側ファイル名

  • データ受信依頼:サーバ側ファイル名

最大44文字で45文字以上の場合はファイル名の先頭25文字の次にピリオドを3文字(...)付加した後、ファイル名の後ろ16文字を表示します。

クライアント側が転送コマンドmftfsend(データ送信依頼)で、標準入力を使用する(-fオプション未指定)場合には、本項目には「STDIN」を表示します。

×

×

×

(12)

出力ファイル名

出力ファイル名を表示します。

  • データ送信依頼:サーバ側ファイル名

  • データ受信依頼:クライアント側ファイル名

最大44文字で45文字以上の場合はファイル名の先頭前25文字の次にピリオドを3文字(...)付加した後、ファイル名の後ろ16文字を表示します。

クライアント側が転送コマンドmftfrecv(データ受信依頼)で、標準出力を使用する(-tオプション未指定)場合には、本項目には「STDOUT」を表示します。

×

×

×

*1:転送依頼したアプリケーションが、XLデータムーバの場合

*2:転送依頼したアプリケーションが、SANデータ連携製品の場合

*3:区画状態が、割当中の場合

*4:区画状態が、転送中の場合

*5:記号の意味は以下のとおりです。

○:情報を表示します。

△:クライアント側(転送コマンド/転送バッチユーティリティ起動側)のXLデータムーバがV11L20/2.1以前の場合には、「 * 」(アスタリスク)を表示します。
上記以外の場合で、データ転送用ボリュームから読み込む側(クライアント側がsendした場合は、サーバ側。recvした場合は、クライアント側となります。)のXLデータムーバがV11L20/2.1以前の場合には、この項目には0を表示します。
XLジョブ連携を使用している場合は、この項目には0を表示します。

▲:クライアント側(転送コマンド/転送バッチユーティリティ起動側)のXLデータムーバがV11L20/2.1以前の場合には、この項目の行は表示しません。または「 * 」(アスタリスク)を表示します。

×:非表示、または「 * 」(アスタリスク)を表示します。

注意

  • 区画状態がデータ転送中以外の場合にはNO、STATSだけ表示し、残りのフィールドには「 * 」(アスタリスク)を表示します。

  • 1クライアント単位に割り当てられている区画がすべて空き状態の場合には、KJU5307Wのメッセージをクライアント名の直後に表示します。

  • 英小文字の名称を表示する場合は、英大文字に置換して表示します。

  • UNIX/IAサーバ側でのバックスラッシュ(ASCIIコード:0x5C)は、EBCDIC-ASCIIの\(EBCDIC-カナ/英小文字での$、EBCDICコード:0xE0)で表示します。

  • データ転送中にシステムダウンやサーバシステム側のサブシステム、デーモンまたはサービスで何らかの異常が発生したときや強制的に停止させた場合、データ転送用ボリュームの区画は使用中のままになります。

    この区画は、18分を経過しますと使用可能となりますが、データ転送状態表示は、次にその区画が使用されるまで割当中または転送中状態と表示されます。

    データ転送の区画割当ては、空き状態の区画を優先して選択します。このため、その区画の表示は割当中または転送中状態のままになる可能性があります。

    必要ならば、データ転送を行わない時間帯に、データ転送用ボリュームを初期化し直してください。