帳票を仕分けするときの仕分け条件を指定するレコードです。
記述形式
富士通ホスト帳票を仕分ける場合
仕分け条件を文字列で指定する場合
CC,STRG,検索識別子,検索行,検索開始桁,検索終了桁,仕分け演算子,
仕分け条件をオーバレイ名で指定する場合
CC,OVLN,検索識別子,仕分け演算子,
仕分け条件をページで指定する場合
CC,PAGE,検索開始ページ,検索終了ページ,仕分け演算子,
オープン帳票を仕分ける場合
仕分け条件を文字列(行位置指定)で指定する場合
CC,STRL,検索識別子,検索行,仕分け演算子,
仕分け条件を文字列(座標指定)で指定する場合
CC,STRC,検索識別子,検索左上X座標,検索左上Y座標,検索右下X座標,検索右下Y座標,仕分け演算子,
仕分け条件をオーバレイ名で指定する場合
CC,OVLN,検索識別子,仕分け演算子,
定義位置
個別仕分け定義レコード(CMレコード)の後に指定します。
定義数
1つの個別仕分け定義レコード(CMレコード)に対して最大255個の条件を組み合わせることができます。
注意
仕分け条件情報定義レコード(CCレコード)の条件数は、個別仕分け定義レコード(CMレコード)の検索条件定義数に指定します。
定義項目
富士通ホスト帳票を仕分ける場合
仕分け条件を文字列で指定する場合
項目名 | バイト数 | 必須 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2 | ○ | 仕分け条件定義(CC)レコードを示します。 | 「CC」は「Character sort Condition」の略です。 | |
4 | ○ | 「STRG」を指定します。 | ||
32 | ○ | 帳票の仕分け基準とする「印刷データ内の文字列」を任意の32バイト以内(制御文字を含む)で指定します。 | 検索文字列が含まれる場合に、条件が成立したものとみなされます。 | |
3以内 | 帳票の仕分け基準とする文字列が存在する行を指定します。 | 行の位置づけは、データ内の改行やFCB/LPCIのチャネルスキップなど、ユーザが設計した改行指示に従います。設計した改行指示が不明な場合は、印刷した帳票の行を空行も含めてカウントしてください。 | ||
3以内 | 帳票の仕分け基準とする文字列が存在する位置の始点を桁数で指定します。 | 桁数には、行頭から制御文字(2バイト文字の前後に付加されるシフトコードおよびJEFデバイス制御コードを含む)を含めてください。 | ||
3以内 | 帳票の仕分け基準とする文字列が存在する位置の終点を桁数で指定します。 | 桁数には、行頭から制御文字(2バイト文字の前後に付加されるシフトコードおよびJEFデバイス制御コードを含む)を含めてください。 | ||
1 | ○ | 複数のCCレコードを定義する場合、直前のCCレコードとの関係を指定します。 「&」:直前のCCレコード との論理積をとる 「!」:直前のCCレコードとの論理和をとる | 複数CCレコード定義時で、2番目以降は必須です。 |
○:必須オペランド
-:指定内容によりバイト数が異なるオペランド
仕分け条件をオーバレイ名で指定する場合
項目名 | バイト数 | 必須 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|---|
CC | 2 | ○ | 仕分け条件定義(CC)レコードを示します。 | 「CC」は「Character sort Condition」の略です。 |
検索種別 | 4 | ○ | 「OVLN」を指定します。 | |
検索識別子 | 4以内 | ○ | 帳票の仕分け基準とする「帳票に適用されているオーバレイ名」を任意の英字で始まる4文字以内の英大文字または数字で指定します。 | 完全一致の場合に、条件が成立したものとみなされます。 |
仕分け演算子 | 1 | ○ | 複数のCCレコードを定義する場合、直前のCCレコードとの関係を指定します。 | 複数CCレコード定義時で、2番目以降は必須です。 |
○:必須オペランド
-:指定内容によりバイト数が異なるオペランド
仕分け条件をページで指定する場合
項目名 | バイト数 | 必須 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|---|
CC | 2 | ○ | 仕分け条件定義(CC)レコードを示します。 | 「CC」は「Character sort Condition」の略です。 |
検索種別 | 4 | ○ | 「PAGE」を指定します。 | |
7以内 | 検索対象の開始ページ番号を指定します。 「1」~「9999999」 (省略時は「1」) | |||
7以内 | 検索対象の終了ページ番号を指定します。 「1」~「9999999」 (省略時は「9999999」) | 「検索開始ページ番号>検索終了ページ」ならエラーとします。 | ||
仕分け演算子 | 1 | 複数のCCレコードを定義する場合、直前のCCレコードとの関係を指定します。 | 複数CCレコード定義時で、2番目以降は必須です。 |
○:必須オペランド
-:指定内容によりバイト数が異なるオペランド
オープン帳票を仕分ける場合
仕分け条件を文字列(行位置指定)で指定する場合
項目名 | バイト数 | 必須 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|---|
CC | 2 | ○ | 仕分け条件情報定義レコードを示します。 | 「CC」は「Character sort Condition」の略です。 |
検索種別 | 4 | ○ | 「STRL」を指定します。 | 行位置による検索 |
検索識別子 | 32 | ○ | 検索文字列を指定します。 | |
検索行 | 3以内 | 検索文字列が存在する行を指定します。 | 省略時は「1」 | |
仕分け演算子 | 1 | ○ | 複数のCCレコードを定義する場合、直前のCCレコードとの関係を指定します。 「&」:直前のCCとの論理積(かつ)をとる | 複数CCレコード定義時で、2番目以降は必須です。 |
○:必須オペランド
仕分け条件を文字列(座標指定)で指定する場合
項目名 | バイト数 | 必須 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|---|
CC | 2 | ○ | 仕分け条件情報定義レコードを示します。 | 「CC」は「Character sort Condition」の略です。 |
検索種別 | 4 | ○ | 「STRC」を指定します。 | 文字列範囲による検索 |
検索識別子 | 32 | ○ | 検索文字列を指定します。 | |
5以内 | ○ | 検索文字列が存在する範囲の左上X座標を指定します。 | 参照 指定する座標値については、注意事項の“抜き出し文字列の位置に関する注意事項”を参照してください。 | |
5以内 | ○ | 検索文字列が存在する範囲の左上Y座標を指定します。 | 参照 指定する座標値については、注意事項の“抜き出し文字列の位置に関する注意事項”を参照してください。 | |
5以内 | ○ | 検索文字列が存在する範囲の右下X座標を指定します。 | 参照 指定する座標値については、注意事項の“抜き出し文字列の位置に関する注意事項”を参照してください。 | |
5以内 | ○ | 検索文字列が存在する範囲の右下Y座標を指定します。 | 参照 指定する座標値については、注意事項の“抜き出し文字列の位置に関する注意事項”を参照してください。 | |
1 | ○ | 複数のCCレコードを定義する場合、直前のCCレコードとの関係を指定します。 | 複数CCレコード定義時で、2番目以降は必須です。 |
○:必須オペランド
仕分け条件をオーバレイ名で指定する場合
項目名 | バイト数 | 必須 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|---|
CC | 2 (文字) | ○ | 仕分け条件情報定義レコードを示します。 | 「CC」は「Character sort Condition」の略です。 |
検索種別 | 4 | ○ | 「OVLN」を指定します。 | オーバレイ名による検索 |
検索識別子 | 32 (文字) | ○ | オーバレイ名を指定します。 | |
仕分け演算子 | 1 (文字) | ○ | 複数のCCレコードを定義する場合、直前のCCレコードとの関係を指定します。 | 複数CCレコード定義時で、2番目以降は必須です。 |
○:必須オペランド
注意事項
抜き出し文字列の位置に関する注意事項
富士通ホスト帳票を仕分ける場合
CCレコードで指定する文字の行桁位置については、帳票ダンプ出力機能により、知ることができます。
参照
帳票ダンプ出力機能については、“4.4 帳票ダンプ出力機能”を参照してください。
オープン帳票を仕分ける場合
CCレコードで指定する座標値は、用紙の左上を原点として、X軸右方向が正、Y軸下方向が正です。指定した座標値が複数行にわたっている場合は、1番上の行が有効になります。
単位系は、1/1440インチ単位となります。座標値については、帳票ダンプ出力機能により、知ることができます。
参照
帳票ダンプ出力機能については、“4.4 帳票ダンプ出力機能”を参照してください。
また、リスト管理サーバに帳票を一旦登録し、List Worksクライアントで表示し、範囲選択機能を利用することでも座標値を確認することができます。この場合、現在マウスでポイントしている位置が、ウィンドウ左下部分に表示されます。この時に表示されている値は、そのまま座標値として使用できます。
定義例
富士通ホスト帳票を仕分ける場合
仕分け演算子を使った定義例を定義例1から定義例4に示します。
定義例1
以下は、「A&B」形式の個別情報の定義例です。
CM,EIGYOU1,PRINTER,2, CC,STRG,0001,2,100,103,, ・・・ 条件A CC,OVLN,TK0V,&, ・・・ 条件B
定義例2
以下は、「A|B」形式の個別情報の定義例です。
CM,EIGYOU1,PRINTER,2, CC,STRG,0001,2,100,103,, ・・・ 条件A CC,OVLN,TK0V,!, ・・・ 条件B
定義例3
以下は、「(A&B)|C」形式の個別情報の定義例です。
CM,EIGYOU1,PRINTER,3, CC,STRG,0001,2,100,103,, ・・・ 条件A CC,OVLN,TK0V,&, ・・・ 条件B CC,OVLN,OSOV,!, ・・・ 条件C
定義例4
以下は、「(A|B)&C」形式の個別情報の定義例です。
CM,EIGYOU1,PRINTER,4, CC,STRG,0001,2,100,103,, ・・・ 条件A CC,OVLN,OSOV,&, ・・・ 条件C CC,OVLN,TK0V,!, ・・・ 条件B CC,OVLN,OSOV,&, ・・・ 条件C
オープン帳票を仕分ける場合
仕分け演算子を使った定義例を定義例1から定義例2に示します。
定義例1
以下は、「A&B」形式の個別情報の場合の定義例です。
条件は、各ページの2行目に文字列「0001」が存在する。かつ、3行目に文字列が「9999」が存在する。
CM,*,TOKYO,2, CC,STRL,0001,2,, CC,STRL,9999,3,&,
定義例2
以下は、「A|B」形式の個別情報の場合の定義例です。
条件は、各ページの2行目に文字列「0001」が存在する。または、「0002」が存在する。
CM,*,TOKYO,2, CC,STRL,0001,2,, CC,STRL,0002,2,!,
複数条件
以下に、複数条件時の成立結果を示します。
成立条件
条件が2つの場合
条件が3つの場合
条件が4つの場合
成立結果1
以下は、条件が2つの場合の場合の結果です。
CC,STRG,条件A,, CC,STRG,条件B,仕分け演算子,
演算子 | 条件A | 条件B | 結果 | |
---|---|---|---|---|
1 | 条件A & 条件B | ○ | ○ | ○ |
2 | 条件A & 条件B | ○ | × | × |
3 | 条件A & 条件B | × | ○ | × |
4 | 条件A & 条件B | × | × | × |
5 | 条件A ! 条件B | ○ | ○ | ○ |
6 | 条件A ! 条件B | ○ | × | ○ |
7 | 条件A ! 条件B | × | ○ | ○ |
8 | 条件A ! 条件B | × | × | × |
○:真
×:偽
成立結果2
以下は、条件が3つの場合の結果です。
CC,STRG,条件A,, CC,STRG,条件B,仕分け演算子, CC,STRG,条件C,仕分け演算子,
演算子 | 条件A | 条件B | 条件C | 結果 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 条件A ! 条件B & 条件C | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | 条件A ! 条件B ! 条件C | ○ | ○ | ○ | ○ |
3 | 条件A & 条件B & 条件C | ○ | ○ | ○ | ○ |
4 | 条件A & 条件B ! 条件C | ○ | ○ | ○ | ○ |
5 | 条件A ! 条件B & 条件C | ○ | ○ | × | × |
6 | 条件A ! 条件B ! 条件C | ○ | ○ | × | ○ |
7 | 条件A & 条件B & 条件C | ○ | ○ | × | × |
8 | 条件A & 条件B ! 条件C | ○ | ○ | × | ○ |
9 | 条件A ! 条件B & 条件C | ○ | × | ○ | ○ |
10 | 条件A ! 条件B ! 条件C | ○ | × | ○ | ○ |
11 | 条件A & 条件B & 条件C | ○ | × | ○ | × |
12 | 条件A & 条件B ! 条件C | ○ | × | ○ | ○ |
13 | 条件A ! 条件B & 条件C | ○ | × | × | × |
14 | 条件A ! 条件B ! 条件C | ○ | × | × | ○ |
15 | 条件A & 条件B & 条件C | ○ | × | × | × |
16 | 条件A & 条件B ! 条件C | ○ | × | × | × |
17 | 条件A ! 条件B & 条件C | × | ○ | ○ | ○ |
18 | 条件A ! 条件B ! 条件C | × | ○ | ○ | ○ |
19 | 条件A & 条件B & 条件C | × | ○ | ○ | × |
20 | 条件A & 条件B ! 条件C | × | ○ | ○ | ○ |
21 | 条件A ! 条件B & 条件C | × | ○ | × | × |
22 | 条件A ! 条件B ! 条件C | × | ○ | × | ○ |
23 | 条件A & 条件B & 条件C | × | ○ | × | × |
24 | 条件A & 条件B ! 条件C | × | ○ | × | × |
25 | 条件A ! 条件B & 条件C | × | × | ○ | × |
26 | 条件A ! 条件B ! 条件C | × | × | ○ | ○ |
27 | 条件A & 条件B & 条件C | × | × | ○ | × |
28 | 条件A & 条件B ! 条件C | × | × | ○ | ○ |
29 | 条件A ! 条件B & 条件C | × | × | × | × |
30 | 条件A ! 条件B ! 条件C | × | × | × | × |
31 | 条件A & 条件B & 条件C | × | × | × | × |
32 | 条件A & 条件B ! 条件C | × | × | × | × |
○:真
×:偽