名前
swsrpvssrestore_exchange - ストレージグループまたはデータベースのリストア
形式
プログラムディレクトリ\bin\swsrpvssrestore_exchange (-point|-roll) -dbname databaseName
機能説明
VSSと連携してストレージグループまたはデータベースのリストアを行います。
VSSと連携する際に、バックアップサーバに保存されているライタメタデータドキュメントおよびバックアップコンポーネントドキュメントが使用されます。
オプションにより以下の2つのリストア方式を選択できます。
Point-in-timeリストア(バックアップ時点へのリストア)
バックアップボリュームからストレージグループまたはデータベースを構成する全ファイル(*.edb、*.stm、*.log、*.chk)をリストアすることで、ストレージグループをバックアップ時点へ復旧します。バックアップ後に作成されたデータは、リストア後のデータベースには反映されません。
ロールフォワードリストア(最新状態へのリストア)
バックアップボリュームからデータベースファイル(*.edb、*.stm)だけをリストアし、業務ボリューム上に存在するログファイルを使用してログを適用し、データベースを最新時点へ復旧します。
WSFCでクラスタ運用している場合、本コマンドは、前後処理でボリュームが属する物理ディスクリソースのメンテナンスモードの自動設定を行います。詳細は「15.1.8.1 WSFCでクラスタ運用している場合」を参照してください。
オプション
データベース名を指定します。
スペースを含むデータベース名は、ダブルクォーテーション(")で囲む必要があります。
Point-in-Time方式のリストアを行います。
ロールフォワード方式のリストアを行います。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
データベースMailbox1のロールフォワードリストアを実行します。
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpvssrestore_exchange -roll -dbname Mailbox1 swsrpvssrestore_exchange successfully completed C:\>
注意事項
次の場合は、リストアを実行できません。
指定したストレージグループまたはデータベースのデータベース情報がswsrpdbinfo_exchangeコマンドで登録されていなかったとき
コピーセット情報の取得に失敗したとき
データベースボリュームとバックアップボリュームが、それぞれ、複製元ボリューム、複製先ボリュームとして登録されていなかったとき
運用開始後に物理ボリューム情報(筐体識別子,OLU、EXTENT開始位置、EXTENTサイズ)が変更されているとき。このときは当該ボリュームに対する運用を継続できないため、当該ボリュームに対するレプリケーション運用を一旦停止してから、複製ボリューム情報を削除・設定してください
業務サーバが複製ボリュームの操作サーバでなかったとき
バックアップサーバとの通信に失敗したとき
データベースが不整合状態であるとき
-rollオプションを指定した場合、ログファイルがデータベースファイル(*.edb、*.stm)と同一ボリューム上に存在しているとき
-rollオプションを指定した場合、ロールフォワードを行うために必要なトランザクションログがログファイルに存在しなかったとき
指定したストレージグループまたはデータベース内に、QuickOPCのトラッキング処理が実行中のボリュームが存在しているとき
バックアップ(複写元)ボリュームをロックできなかったとき
複写元ボリュームロック動作指定ファイルの内容が不当なとき
業務ボリューム(複製元ボリューム)をロックできなかったとき
複写先ボリュームロック動作指定ファイルの内容が不当なとき
バックアップサーバ、にライタメタデータドキュメント、バックアップコンポーネントドキュメントが存在しないとき
バックアップボリュームにバックアップデータが存在しないとき
ドライブ番号とOLUの対応が崩れた場合で情報の再取得/device.iniの編集に失敗したとき
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
物理ディスクリソースのメンテナンスモードをONにできなかった場合、本コマンドはエラー終了します。