複写元および複写先で必要となるメモリ量の見積りについて説明します。スケーラブルログ運用の場合は、ロググループごとにメモリ量を算出したあと、総和を算出します。
複写元RLPで必要なメモリ量は、以下の式で見積ります。
メモリ使用量 = 800000バイト + 400 × 表のDSI数 + RERUNログバッファサイズ × RERUNログバッファ枚数 + 16バイト × RERUNログバッファ枚数 + 3 × RERUNログバッファサイズ
複写元RLPの総メモリ量は、以下の式で見積ります。
複写元RLPの総メモリ量 = 複写元RLPの見積り式で算出したメモリ量(ロググループ1個目) +複写元RLPの見積り式で算出したメモリ量(ロググループ2個目) : : +複写元RLPの見積り式で算出したメモリ量(ロググループn個目)
当該RLPに属するロググループ配下の表のDSI数です。
RERUNログバッファサイズは以下の式で見積ります。
RERUNログバッファサイズ =テンポラリログファイルのブロック長(注) × 4
注) テンポラリログファイルのブロック長は、rdblogコマンドのioオプションで指定します。
“RERUNログバッファ枚数の見積り”で求めたRERUNログバッファ枚数です。
複写先RLPでデータベース二重化が使用するメモリ量は、以下の式で見積ります。
メモリ使用量 = 2バイト × 1024 × 1024 + 1400000バイト + 528 ×表のDSI数 + 450000バイト × 反映常駐スレッド数 + RERUNログ抽出処理で使用するメモリ量 + RERUNログ反映処理で使用するメモリ量
複写先RLPの総メモリ量は、以下の式で見積ります。
複写先RLPの総メモリ量 = 複写先RLPの見積り式で算出したメモリ量(ロググループ1個目) +複写先RLPの見積り式で算出したメモリ量(ロググループ2個目) : : +複写先RLPの見積り式で算出したメモリ量(ロググループn個目)
当該RLPに属するロググループ配下の表のDSI数です。
RLP動作環境ファイルのREF_APPLY_MODEパラメタで指定した、反映常駐スレッド数です。
ポイント
上記の複写元RLPおよび複写先RLPは、DCUを構成するRLPのうち、現在使用しているRLP(主系RLP)で必要なメモリ量を表しています。従系RLPはメモリを使用しません。
参照
rdblogコマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
反映常駐スレッド数の見積り方法は、“12.2.3 反映常駐スレッドの多重度数のチューニング”を参照してください。
RERUNログ抽出処理で使用するメモリ量については、“A.4.4 RERUNログ抽出処理で使用するメモリ量”を参照してください。
RERUNログ反映処理で使用するメモリ量については、“A.4.5 RERUNログ反映処理で使用するメモリ量”を参照してください。