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Symfoware Server V12.7.0 データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

A.3.5 RERUNログ取得時の見積り

RERUNログを取得する際に使用する以下の資源について、見積り方法を説明します。

A.3.5.1 Symfoware/RDBのAIログ量の見積り

DBミラーリングシステムを運用する場合のSymfoware/RDBのAIログ量の見積りを説明します。
DBミラーリングシステムを運用すると、データベース二重化がSymfoware/RDBのAIログデータに二重化するための情報を付加します。このため、DBミラーリングシステムを運用する場合には、Symfoware/RDBのテンポラリログファイルやアーカイブログファイルの見積りに、データベース二重化が付加するログ量を考慮する必要があります。
Symfoware/RDBのテンポラリログファイルおよびアーカイブログファイルの見積もりを行う際は、トランザクション単位のAIログ量の見積もり式における表更新のAIログ量に、以下の追加ログ量を加えてください。

ポイント

AIログ量は、副系ノードでも同様に考慮する必要があります。

参照

Symfoware/RDBのテンポラリログファイルとアーカイブログファイルの見積り、および、表更新のAIログ量の見積りについては、“セットアップガイド”を参照してください。

DELETE文の場合

追加ログ量 = 基本情報部(16バイト)
             + 列情報基本部(4バイト)
             + 列情報部(6バイト) × 一意キー構成列数
             + 一意キー長
             + 暗号化情報部(16バイト)(注)

注) 格納データを暗号化する場合に加算します。

INSERT文の場合

追加ログ量 = 基本情報部(16バイト)
             + 暗号化情報部(16バイト)(注)

注) 格納データを暗号化する場合に加算します。

UPDATE文の場合

追加ログ量 = 基本情報部(16バイト)
             + 列情報基本部(4バイト)
             + 列情報部(6バイト) × 一意キー構成列数
             + 一意キー長
             + 更新列情報基本部(4バイト)
             + 更新列情報(4バイト) × SQL更新列数
             + 暗号化情報部(16バイト)(注)

注) 格納データを暗号化する場合に加算します。

A.3.5.2 RERUNログバッファ枚数の見積り

RERUNログバッファ枚数は、特に見積りを行う必要はありません。
通常、RERUNログバッファ枚数は、BC構成パラメタファイルのRLC_BUFFパラメタの省略値である128枚で運用を行います。運用テストなど最大負荷状態(ログ量が最も多い状態など)でrdbsarコマンドのuオプションで表示内容を確認し、AlarmやDryUpがカウントされた場合に、RERUNログバッファ枚数をチューニングしてください。

ポイント

  • RERUNログバッファの性能情報は、rdbsarコマンドで確認することができます。

  • RERUNログバッファの1枚のサイズは、以下の式で求めます。
    RERUNログバッファサイズ = テンポラリログファイルのブロック長(注) × 4
    注) テンポラリログファイルのブロック長は、rdblogコマンドのioオプションで指定します。

  • RERUNログバッファ枚数は、BC構成パラメタファイルのRLC_BUFFパラメタに指定します。

参照

  • rdbsarコマンドの詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください。

  • rdblogコマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

  • RERUNログバッファ枚数のチューニングの詳細については“9.5.1.1 RERUNログ取得の性能情報”を参照してください。

  • BC構成パラメタファイルの詳細は、“5.2.8.3 BC構成パラメタファイルの編集”を参照してください。