項目ごとのデータの形式は、項目種別や分類などによって異なります。データファイルを使用する場合は、項目種別や分類などに応じた形式にしたがって、データを作成します。
入力データ仕様に出力される項目名は、入力データが必要な項目です。データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]タブのデータ項目のうち、入力データが不要な演算子をオペランドに指定した項目は、入力データ仕様に出力されません。
入力データが不要な演算子については、デザイナヘルプを参照してください。
ポイント
帳票レイアウト情報の作成時にその項目の意味を表す項目名を付けておくと、データを作成するときにどのような内容を作成するのかがすぐに分かります。
項目種別が「数字」または「テキスト」の場合に、より詳細なデータの種類が分かります。
年を西暦で指定します。
01~12(月)の範囲で指定します。
01~31(日)の範囲で指定します。
バーコードの種別が分かります。バーコード項目は種別によって、データに使用できる値が異なります。
バーコードの種別が「EAN-128」の場合に使用するファンクションキャラクタ「FNC1」には、「ファンクションキャラクタ「FNC1」」のコードを指定します。
ラジオボタン、チェックボックスを選択状態にするときの選択時情報となる文字列が分かります。
項目種別 | 分類 バーコード種別 選択時情報 | 入力データ(*1) | 使用できる文字種(*2) | 補足 | |
---|---|---|---|---|---|
固定リテラル項目 | - | - | |||
数字項目(*3) | 数値、通貨、区切り | ○ | \ + - , . |
| |
日付 | ○ | 0~9 | YYYYMMDDの形式で指定します。 YYYY:西暦年 MM :01~12月 DD :01~31日 | ||
テキスト項目 | 標準 | ○ | 文字列 | ||
郵便 | ○ | 0~9 | 「ハイフン(-)」を除く7桁で指定します。 | ||
矩形テキスト項目 | ○ | 文字列 | 領域内の任意の位置で改行を行う場合は、改行コードとして使用する文字コードを指定する必要があります。改行コードには、01~7F(入力データ形式によっては指定できない文字コードがあります)が指定できます。(*4) | ||
OCR-B項目 | ○ | 0~9 | |||
ラジオボタン項目 | ○ | 文字列 | 選択時情報または非選択時情報となる文字列を指定します。 | ||
チェックボックス項目 | ○ | 文字列 | 選択時情報または非選択時情報となる文字列を指定します。 | ||
バーコード項目 | JAN標準 | ○ | 0~9 | 12桁で指定します。 | |
JAN短縮 | ○ | 0~9 | 7桁で指定します。 | ||
Code 3 of 9 | ○ | 0~9 | 項目に指定した桁数以内(1~999)で指定します。(*5) (*6) | ||
Code 3 of 9(EIAJ準拠) | ○ | 0~9 。「」、・(*) | 入力データの先頭には、以下のいずれかを指定します。
項目に指定した桁数以内(1~999)で指定します。 (*6) 「使用できる文字種」欄に記載している(*)の記号またはカタカナは、いずれも半角です。 | ||
Industrial 2 of 5 | ○ | 0~9 | 項目に指定した桁数(1~999)で指定します。 | ||
Interleaved 2 of 5(ITF) | ○ | 0~9 | 項目に指定した桁数(1~999)で指定します。 | ||
NW-7 | ○ | 0~9 | 3~34桁で指定します。 | ||
カスタマバーコード | ○ | 0~9 - | 郵便番号7桁と住所表示番号13桁で指定します。郵便番号7桁は必ず指定してください。なお、20桁に満たない部分には、CC4に該当するバーコードが出力されます。 | ||
CODE128 | ○ | ASCIIコード(*7) | 項目に指定した桁数以内(1~999)で指定します。(*5) | ||
EAN-128 | ○ | ASCIIコード(*7) | 項目に指定した桁数以内(1~999)で指定します。(*5) | ||
EAN-128(コンビニエンスストア向け) | ○ | ASCIIコード(*7) | 44桁で指定します。(*9) | ||
UPCバージョンA | ○ | 0~9 | 11桁で指定します。 | ||
UPCバージョンE | ○ | 0~9 | 6桁で指定します。 | ||
EAN-13 | ○ | 0~9 | 12桁で指定します。 | ||
U.S. POSTNET | ○ | 0~9 | 11桁で指定します。 | ||
U.S. POSTNET | ○ | 0~9 | 9桁で指定します。 | ||
U.S. POSTNET | ○ | 0~9 | 5桁で指定します。 | ||
QR Code | ○ | (*11) | 項目に指定した桁数以内(1~9999)で指定します。(*5)(*12) | ||
QR Code | ○ | (*11) | 項目に指定した桁数以内(1~9999)で指定します。(*5)(*12) | ||
QR Code | ○ | ASCIIコード、8ビットバイナリデータ、日本語(*13) | 項目に指定した桁数以内(1~999)で指定します。(*5)(*12) | ||
PDF417 | ○ | ASCIIコード、拡張ASCIIコード、8ビットバイナリデータ | 項目に指定した桁数以内(1~9999)で指定します。(*5)(*18) | ||
MaxiCode | ○ | ASCIIコード、拡張ASCIIコード、8ビットバイナリデータ | 項目に指定した桁数以内(1~999)で指定します。(*5)(*18)(*19) | ||
Intelligent Mail Barcode | ○ | 0~9 | 項目に指定した桁数(20、25、29、または31)で指定します。 | ||
GS1 DataBar Omnidirectional | ○ | 0~9 | 13桁で指定します。 | ||
GS1 DataBar Truncated | ○ | 0~9 | 13桁で指定します。 | ||
GS1 DataBar Stacked | ○ | 0~9 | 13桁で指定します。 | ||
GS1 DataBar Stacked Omnidirectional | ○ | 0~9 | 13桁で指定します。 | ||
GS1 DataBar Limited | ○ | 0~9 | 13桁で指定します。(*20) | ||
GS1 DataBar Expanded | ○ | 0~9 | 項目に指定した桁数以内(16~74)で指定します。(*22) | ||
GS1 DataBar Expanded Stacked | ○ | 0~9 | 項目に指定した桁数以内(16~74)で指定します。(*22) | ||
バーコード項目 | FIM A | - | - | ||
FIM B | - | - | |||
FIM C | - | - | |||
組込みメディア項目 | ○ | ファイル名 | 出力するメディアデータのファイル名(ファイル名のみ)を指定します。ディレクトリ名は、帳票の出力時に指定します。 | ||
日付項目 | - | - | - | ||
時刻項目 | - | - | - | ||
郵便番号項目 | ○ | 0~9 | 「ハイフン(-)」を除く7桁で指定します。 | ||
非出力項目(レコードのみ項目)(*3) | ○ | (*14) | |||
集団項目 | ○ | (*15) | データ定義画面の[集団項目の扱い]に「集団項目名を使用」を指定した場合は、入力データ形式にかかわらず、区切り文字のない固定長の形式で構成項目のデータを指定します。(*16) |
*1:
○:入力データが必要です。ただし、指定されている演算子により不要な場合があります。
-:入力データは不要です。
演算子については以下を参照してください。
⇒“表9.1 演算子の種類”
*2:
文字コードは、Shift-JISで記載しています。Shift-JIS以外の文字コードを使用する場合は、対応する文字を指定してください。
*3:
ADD、SUB、MUL、DIV、およびCAL演算子を指定した項目(非出力項目(レコードのみ項目)は項目形式(レコード項目形式)が「数字」の場合のみ)に対しては、必ず1桁以上のデータを指定してください。
*4:
入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV形式」の場合は、以下の文字コードは使用できません。
0A 0D 1A 1F 20
また、入力データ形式が「XML形式」の場合は、以下の文字コードは使用できません。
0D 1A 1F 20
*5:
データが項目長に満たない場合は、空白が挿入されます。
*6:
スタート・ストップコードはList Creatorで自動的に付加されるため、データには指定しないでください。
*7:
帳票出力時にバーコードの入力データをエンコードして指定する場合は、以下のように指定してください。
‐対象となるバーコード項目の項目長
エンコードする前の入力データの項目長+2の長さ
‐データ定義画面でのバイト数(入力データ形式が「固定長」の場合のみ)
エンコードした後のバイト数
以下の場合、エンコードした入力データは使用できません。
‐データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブ、[データ定義]タブで、該当するデータ項目にオペランドを指定し
た場合
‐データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブ、[データ定義]タブで、オペランドに該当するデータ項目名を指定
した場合
‐データ定義画面の[拡張定義]タブで、該当するデータ項目名を指定した場合
帳票出力時にバーコードの入力データをエンコードせずに指定する場合は、以下の文字コードは使用できません。
00 0A 0D 1A 1F
*8:
EAN-128とCODE128を区別するためにファンクションキャラクタ「FNC1」を付加する場合は、データの先頭にファンクションキャラクタ「FNC1」のコードを指定してください。
*9:
データが43桁の場合、全体チェックキャラクタを自動的に付加します。
*10:
アドオンデータは、以下では使用できません。
・伝票形式の帳票のボディ部
・矩形繰返し形式の帳票のボディ部
・タックシール形式の帳票
・集団項目の扱いに「集団項目名を使用」を指定した場合の集団項目の構成項目の場合
・繰返しが指定されている場合
*11:
使用できる文字種は以下のとおりです。Shift-JIS以外の文字コードを使用する場合は、対応する文字を指定してください。
数字 :0~9 英文字:A~Z、a~z 記号 :* + - $ / : . % 半角空白 JIS8 :ASCIIコード(ただし、00、0A、0D、1A、および1Fは使用できません) 日本語:Shift-JISの0x8140~0x9FFC、0xE040~0xEBBFの文字
*12:
QRコードで出力できる最大文字数(分割した場合は、分割した1つのバーコードに出力できる最大文字数)は、以下を目安に計算してください。ただし、出力するデータの文字種が混在している場合、文字種が切り替わるごとに切り替えるためのデータが付加されるため、実際に出力できる文字数は計算した文字数よりも少なくなります。
バーコード | 誤り訂正比率(%) | 文字種ごとに出力できる最大文字数 | |||
---|---|---|---|---|---|
数字のみ | 英数字+記号 | JIS8のみ | 日本語のみ | ||
QRコード | 7 | 1167 | 707 | 486 | 299 |
15 | 877 | 531 | 365 | 225 | |
25 | 738 | 447 | 307 | 189 | |
30 | 498 | 302 | 207 | 127 | |
QRコード | 7 | 7089 | 4296 | 2953 | 1817 |
15 | 5596 | 3391 | 2331 | 1435 | |
25 | 3993 | 2420 | 1663 | 1024 | |
30 | 3057 | 1852 | 1273 | 784 | |
QRコード | 誤り検出のみ | 5 | - | - | - |
7 | 35 | 21 | 15 | 9 | |
15 | 30 | 18 | 13 | 8 | |
25 | 21 | 13 | 9 | 5 |
*13:
ASCIIコードの以下の文字コードは使用できません。
00 0A 0D 1A 1F
日本語は、Shift-JISの0x8140~0x9FFC、0xE040~0xEBBFの文字が使用できます。
*14:
項目形式(レコード項目形式)が「数字」の場合は数字を、「テキスト」の場合は文字列を指定します。
*15:
集団項目の構成項目の項目種別にしたがいます。
*16:
以下のように指定します。
XXXXXX999999XX9999
*17:
区切り文字が「カンマ(,)」の場合、以下のように指定します。
XXXXXX,999999,XX,9999
*18:
PDF417で出力できる最大文字数は、以下の表を目安に計算してください。
ただし、出力するデータの文字種が混在している場合、文字種が切り替わるごとに切り替えるためのデータが付加されるため、実際に出力できる文字数は計算した文字数よりも少なくなります。
バーコード種別 | 文字種ごとに出力できる最大文字数 | |||
---|---|---|---|---|
数字だけ | 英数字+記号 | JIS8だけ | 日本語だけ | |
PDF417 | 1215~2710(*) | 830~1850(*) | - | - |
*:
List Creatorでは、バーコードに指定したデータなどの条件に よって誤り訂正を自動設定しているため、最大文字数に幅 が
あります。
*19:
バーコード種別に MaxiCode を選択した場合、出力するプリンタの解像度、および出力できる最大文字数について注意が必要です。詳細は、デザイナヘルプの“MaxiCodeに関する注意事項”を参照してください。
*20:
データ先頭1バイトには“0”か“1”を指定してください。“0”か“1”以外のデータを指定した場合はエラーになります。
*21:
データには、アプリケーション識別子(AI)を含める必要があります。
なお、AIはGTINを指定することを前提としているため、項目長は最小16桁としています。
ただし、AIにはGTIN以外も指定できるため、16桁未満のデータを出力することができます。この場合は、以下の方法により、帳票様式定義およびデータ作成を行ってください。
1.帳票様式定義の[ファイル]-[帳票のプロパティ]の[バーコード]タブで、「入力データ長が項目長に満たない場合、空
白で埋める」のチェックを外します。
2.データファイルを開き、バーコードデータに16桁未満のデータを指定します。
*22:
GS1 DataBar Expanded/GS1 DataBar Expanded Stackedで出力できる最大文字数は、以下の表を目安に計算してください。
ただし、出力するデータの文字種が混在している場合、文字種が切り替わるごとに切り替えるためのデータが付加されるため、実際に出力できる文字数は計算した文字数よりも少なくなります。
バーコード種別 | 文字種ごとに出力できる最大文字数 | |||
---|---|---|---|---|
数字だけ | 英数字+記号 | JIS8だけ | 日本語だけ | |
GS1 DataBar Expanded/ | 74 | 41 | - | - |
データ先頭2バイトには“01”を指定することを推奨します。“01”の指定により、74文字まで入力可能です。
*23:
PDFファイル保存、Excelファイル出力、およびTIFF出力の場合、小文字(a~d)でも指定できます(自動的に大文字に変換します)。
*24:
データは項目長と同じ桁数で指定してください。