以下の点について確認します。
演算を定義する項目を確認する
BREAKを定義する項目を確認する
組込みメディア項目のメディアデータの種類を確認する
文字列操作する項目を確認する
条件判定(CASEデータ出力)する項目を確認する
以下の“表9.1 演算子の種類”に、演算子の種類を示します。演算子の使用例については、以下を参照してください。
また、各演算子の指定方法、注意事項については、デザイナヘルプを参照してください。
分類 | 演算子 | 意味 | 帳票形式 | 入力データ | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
フリーフレーム形式 | カード形式 | 伝票形式 | 集計表形式レポート頭書き | 集計表形式レポート頭書き以外 | 矩形繰返し形式 | タックシール形式 | ||||
BREAK-nn | 制御切れ検出 | ○ | - | ○ | - | ○ | ○ | - | 必要 | |
MEDIA-x | メディアデータ出力 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 必要 | |
XMEDIA-x(y) | yをメディアデータとして出力 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | 不要 | |
HEADSTR(x) | xを項目の前に付加 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | 必要 | |
TAILSTR(x) | xを項目の後に付加 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ||
CONNECTSTR | xを連結 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | 不要 | |
LEFTSTR(x,y) | xの先頭から、y文字抽出 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | 不要 | |
LEFTBSTR(x,y) | xの先頭から、yバイト文字抽出 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | 不要 | |
MIDSTR(x,y,z) | xのyから、z文字抽出 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | 不要 | |
MIDBSTR(x,y,z) | xのyから、zバイト文字抽出 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | 不要 | |
RIGHTSTR(x,y) | xの末尾から、y文字抽出 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | 不要 | |
RIGHTBSTR(x,y) | xの末尾から、yバイト文字抽出 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | 不要 | |
LEN(x) | xに指定された文字数を取得 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | 不要 | |
LENB(x) | xに指定されたバイト数を取得 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | 不要 | |
文字列操作 | RPLSTR(x,y,z) | xに対する入力データから、yを検索し、zに置き換え | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | 不要 |
CASE(x1,y1) | 条件xが真となる場合、値yを出力 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | 不要 | |
ADD(x,y) | x+y | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | 不要 | |
SUB(x,y) | x-y | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ||
MUL(x,y) | x×y | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ||
DIV(x,y) | x÷yの商 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ||
CAL(演算式) | 四則演算式 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ||
SET(x) | xの転記 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ||
SUM(x) | xの総和 | ◎ | ○ | ○ | - | ◎ | ○ | ○ | ||
TSUM(x) | 全データを通してのxの総和(データ全部) | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ||
BSUM-nn(x) | BREAKごとのxの総和 | ◎ | - | ○ | - | ◎ | ○ | - | ||
SUM-ALL(x) | マルチフォーム出力、または組合せフォーム出力時の複数の帳票をとおしてのxの総和を出力 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ||
ALL(x) | xの総和 | - | ○ | - | - | - | - | - | ||
MAX(x) | xの最大 | ◎ | ○ | ○ | - | ◎ | ○ | ○ | ||
MIN(x) | xの最小 | ◎ | ○ | ○ | - | ◎ | ○ | ○ | ||
MEAN(x) | xの平均 | ◎ | ○ | ○ | - | ◎ | ○ | ○ | ||
CNT | 処理件数 | ◎ | ○ | ○ | - | ◎ | ○ | ○ | 不要 | |
NUM-ALL | マルチフォーム出力、または組合せフォーム出力時の複数の帳票をとおしての項番を出力 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ||
データ変換 | TOSTR(x[,y[,z]]) | xに対する入力データを文字データに変換 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | 不要 |
TONUM(x) | xに対する入力データを数値データに変換 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ||
PAGE | ページ番号 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 不要 | |
TPAGE | 総ページ数 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
PAGE-ALL | マルチフォーム出力時の全帳票を通してのページ番号 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
TPAGE-ALL | マルチフォーム出力時の全帳票を通しての総ページ数 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
BPAGE-nn | BREAK単位でのページ番号 | ○ | - | ○ | - | ○ | ○ | - | ||
BTPAGE-nn | BREAK単位での総ページ数 | ○ | - | ○ | - | ○ | ○ | - | ||
BODY | 帳票1ページ内での明細番号 | - | - | ○ | - | - | ○ | - | ||
BODYT | BODYの通番(複数ページになった場合) | - | - | ○ | - | - | ○ | - | ||
SHARED | レコード域共用 | - | - | - | ○ | ○ | - | - | ||
USERID | ユーザID | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
その他 | -(ハイフン) | 入力データをとらない | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 不要 |
◎:指定可能(演算するタイミングを[拡張定義]タブでCOMPUTE文で指定してください)
○:指定可能([データ定義]タブのデータ項目名を演算する順序で並べてください)
-:指定不可または指定無効
*1:繰返しが指定されたデータ項目には指定できません。
特定の項目に対するデータが変わるタイミングで、合計などの演算を行ったり、改ページしたりする必要があるかを確認します。必要がある場合は、どの項目に対する入力データの値が変わるタイミングでどのような動作をさせたいかを整理します。
BREAKが指定できる帳票形式および領域は、以下のとおりです。
フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報のパーティション
集計表形式の帳票レイアウト情報のRH(レポート頭書き)以外のパーティション
伝票形式の帳票レイアウト情報のヘッダ部およびテイル部
矩形繰返し形式の帳票レイアウト情報のヘッダ部およびテイル部
伝票形式・矩形繰返し形式の帳票レイアウト情報は、BREAKを1つだけ指定できます。
集計表形式およびフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報は、BREAKを16個まで指定できるので、BREAKの優先順序(制御レベル)も考えます。例えば、「売上集計表」で、月ごとに小計、年ごとに合計を計算するためには、月に2、年に1の制御レベルを指定します。
注意
帳票の出力時、BREAK対象データは、項目長までで判断されます。BREAKを指定する項目には、BREAKを判断することも考慮して項目長を指定してください。
ポイント
BREAKが発生しても、集団印刷の優先順位にしたがって集団印刷するように設定できます。詳細については、以下を参照してください。
帳票レイアウト情報に組込みメディア項目を定義している場合は、メディアデータの種類を決めます。
出力方法によって使用できるメディアデータは異なります。
注意
分散出力時、メディアデータファイルをアプリケーションサーバから帳票出力サーバに転送する場合は、必ず転送するメディアデータファイル名を帳票の出力時に指定してください。
ポイント
Windowsで帳票を印刷する場合でOLE2オブジェクトを出力したいときは、OLE2オブジェクトに対応するアプリケーションを帳票出力サーバにインストールする必要があります。これにより、例えば、Microsoft Excelで作成したグラフを帳票に組み込むことができます。
いつも同じビットマップデータを出力するのであれば、ビットマップデータをあらかじめ帳票レイアウト情報に取り込むこともできます(オーバレイイメージ)。
帳票出力サーバのオペレーティングシステムごとの、メディアデータのサポート可否については、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”を参照してください。
入力データの値(文字列)を編集する必要があるかを確認します。必要がある場合は、どの項目に対する入力データの値(文字列)にどんな文字列を付加/抽出するかを整理します。
注意
文字列操作を行う場合、文字列を出力する項目には、文字列が付加されることを考慮した項目長/領域長を指定しておいてください。項目長/領域長が短い場合、データは正しく出力されません。
帳票出力時に、条件によって出力する内容を変更する必要がある項目を確認します。内容を変更する必要がある項目が存在する場合、入力データの判定方法と、出力したい値を整理します。
入力データを元に演算した結果を帳票に出力する必要があるかを確認します。例えば、「売上集計表」の日計、月計、および年計を、入力データ中の個々の売上から計算するか、あらかじめ計算しておき入力データ中に用意しておくかを確認します。
入力データを、数値データや文字データに変換したい項目があるかを確認します。
ページ数や明細番号などの内部的な情報を出力したい項目があるかを確認します。