ETERNUS SF Managerを運用するには、インストール対象のサーバのディスクに、「2.2.3.1 静的ディスク容量」のほかに以下の空き容量が必要です。
ディレクトリ名称 | 必要量 | 説明 |
---|---|---|
環境設定ディレクトリ | 5 + 1(注1) + 1.2(注2) + 65(注3) + a | a: 共通制御用リポジトリ容量です。詳細は「共通制御用リポジトリの見積り式」を参照してください。 |
作業用ディレクトリ | 55(注4) + 20(注5) + a + b + c | a: 共通制御用リポジトリ容量です。詳細は「共通制御用リポジトリの見積り式」を参照してください。 |
ディレクトリ名称 | 必要量 | 説明 |
---|---|---|
/etc/opt/FJSVssmgr | 5 + 1(注1) + 1.2(注2) + 65(注3) | 注1: 環境定義ファイル |
/var/opt/FJSVssmgr | 55(注4) + a | a: Storage Cruiser用リポジトリ |
/var/opt/FJSVesfcm | b | b: 共通制御用リポジトリ容量です。詳細は「共通制御用リポジトリの見積り式」を参照してください。 |
/var/opt/FJSVesflm | 20 | ライセンス管理機能に必要な容量です。 |
/var/opt/FJSVssast | c | c: ストレージ自動階層制御実施時に必要です。詳細は「ストレージ自動階層制御実施時に必要な容量」を参照してください。 |
管理対象のストレージ装置台数に応じて、以下の容量の合計を追加してください。
装置 | 容量(MB) |
---|---|
ETERNUS DX60 S5 | 管理対象台数 × 140 |
ETERNUS DX500 S5 | 管理対象台数 × 394 |
ETERNUS DX60 S4/S3 | 管理対象台数 × 135 |
ETERNUS DX500 S4/S3 | 管理対象台数 × 389 |
ETERNUS DX900 S5 | 管理対象台数 × 13774 |
ETERNUS DX8000 S3 series | 管理対象台数 × 13772 |
ETERNUS DX8000 S2 series (ファームウェア版数がV10L40以降) | 管理対象台数 × 406 |
ETERNUS AF150 S3 | 管理対象台数 × 140 |
ETERNUS AF650 S3 | 管理対象台数 × 394 |
ETERNUS AF250 S2 | 管理対象台数 × 135 |
ETERNUS AF650 S2 | 管理対象台数 × 389 |
上記以外 | 0 |
また、性能管理を実施する場合は、性能情報採取対象の装置および性能情報の確保日数に応じた容量が必要です。詳細は「付録B 性能管理実施時に必要な容量」を参照してください。
容量(MB) = 400 + (サーバ数 + スイッチ数 + 装置数 + ディスク数 + RAIDグループ数 + ボリューム数) / 100 + (サーバ数 + スイッチ数 + 装置数) × ユーザー数 / 500
サーバ数: 管理対象サーバの台数
スイッチ数: 管理対象のスイッチの台数(注)
装置数: 管理対象のETERNUS ディスクアレイの台数
ディスク数: 管理対象のディスク総数(管理対象の各ETERNUS ディスクアレイに搭載されているディスク台数の総和)
RAIDグループ数: 管理対象のRAIDグループ総数(管理対象の各ETERNUS ディスクアレイに作成するRAIDグループ数の総和)
ボリューム数: 管理対象のボリューム総数(管理対象の各ETERNUS ディスクアレイに作成するボリューム数の総和)
ユーザー数: Webコンソールを使用するユーザー数(ユーザーアカウント数)
注: 管理対象のスイッチがCFX2000 seriesまたはPRIMERGYコンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8 + 2)の場合、コンバージドファブリックを構成するスイッチの数
ストレージ自動階層制御を実施する場合は、対象のTierプールの総容量に応じて、以下の容量を追加してください。
容量(MB) = 27 × Tierプールの総容量(TB単位の数値)
本機能を使用するうえで必要となる資源について、容量やチューニング内容などの条件を以下に説明します。
資源 | 条件 |
---|---|
情報蓄積ファイル | 蓄積データサイズの上限はありません(ディスク容量に依存します)。 保存期間はポリシーファイルで設定できます。最長10年の保存が可能です。ポリシーファイルに設定した保存期間を過ぎた場合は、レポート作成時に削除されます。 |
レポートファイル | ファイルサイズの上限はありません。 |
以下のファイル容量の見積りが必要です。
情報蓄積ファイル: レポート情報収集コマンドがレポート情報を蓄積するファイル
レポートファイル: レポート作成コマンドが出力するファイル
ファイル容量は、概算として以下の見積り式のように、1か月当たりのデータ量と保存期間から求めることができます。
1か月当たりのデータ量は、月初め時点のボリュームの構成情報サイズのボリュームごとの合計と、1か月間の更新/追加を行ったボリュームの構成情報サイズのボリュームごとの合計を加算することで求めることができます。以下の見積り式では、ボリュームごとの合計を“Σ”で表しています。
また、ボリュームの構成情報サイズは、以下の計算式で求めることができます。
情報蓄積ファイルの容量 = (1か月当たりのデータ量) ×保存期間[月] (単位はバイト) 1か月当たりのデータ量 = Σ(月初め時点のボリュームの構成情報サイズ) + Σ(1か月間の更新/追加(注)を行ったボリュームの構成情報サイズ) 注: ボリュームを途中で削除した場合でも、当月分の当該ボリューム情報は削除されません。 ボリュームの構成情報サイズ = 1862 + (32 × シン・プロビジョニングプール数) + (80 × Tierプール数) + (115 × Tierサブプール数) + (100 × RAIDグループ数) + (306 × ディスク数)
ボリュームの構成情報サイズの内訳は、以下のとおりです。
項目 | サイズ(Byte) | レコード数 |
---|---|---|
基本情報 | 1862 | 固定 |
シン・プロビジョニングプール情報 | 32 | 作成されているシン・プロビジョニングプールの数 |
Tierプール情報 | 80 | 作成されているTierプールの数 |
Tierサブプール情報 | 115 | 作成されているTierサブプールの数 |
RAID情報 | 100 | 作成されているRAIDグループの数 |
ディスク情報 | 306 | RAIDグループに割り当てたディスク数 |
月初めにa、bのボリュームを作成済みで、途中でcのボリュームを追加した場合の1か月間のファイル容量を示します。
RAIDグループ数を1、ディスク数を2としたstandardボリュームを100個
(1862 + (32×0) + (80×0) + (115×0) + (100×1) + (306×2))×100
シン・プロビジョニングプール数を1、RAIDグループ数を2、ディスク数を4としたTPVボリュームを100個
(1862 + (32×1) + (80×0) + (115×0) + (100×2) + (306×4))×100
RAIDグループ数を1、ディスク数を1としたstandardボリュームを10個
(1862 + (32×0) + (80×0) + (115×0) + (100×1) + (306×1))×10
a + b + c = 257400Byte + 331800Byte + 22680Byte = 611880Byte≒ 598KB
ファイル容量は、ストレージの構成(RAIDの割当てディスク数やボリューム数)に依存します。レポートファイルの容量は、概算として以下に示すように、基本情報とボリュームの構成資源サイズのボリュームごとの合計で求めることができます。以下の見積り式では、ボリュームごとの合計を“Σ”で表しています。
レポートファイルの容量 = 基本情報 + Σ(ボリュームの構成資源サイズ) (単位はバイト) ・基本情報 = ヘッダー情報 + (サーバ情報 × ボリュームを接続しているサーバの数) + (ディスクアレイ情報 × ディスクアレイの数(注)) 注: 1つのディスクアレイから複数のサーバにボリュームを割り当てている場合は、サーバの数だけディスクアレイ を重複して数えます。 ・ボリュームの構成資源サイズ = (ディスク情報 × ボリュームが割り当てられているRAIDグループのディスク数 + ボリューム種別情報 + ボリューム情報) × サーバと接続されているボリューム数
レコードのサイズとレコード数の概算は、以下のとおりです。
分類 | レコード名 | サイズ(Byte) | レコード数 |
---|---|---|---|
基本情報 | ヘッダー情報 | 10499 | 1(固定) |
サーバ情報 | 630 | ボリュームを接続しているサーバの数 | |
ディスクアレイ情報 | 646 | サーバが利用するボリュームを含むディスクアレイの数 | |
ボリューム構成資源 | ディスク情報 | 383 | RAIDグループに割り当てたディスク数 |
ボリューム種別情報 | 234 (Standard/SDV/WSVの場合) | 作成されているRAIDグループ/シン・プロビジョニングプール/Tierプールの数 | |
ボリューム情報 | 895 | サーバと接続されているボリュームの数 |
以下の条件でボリュームを作成した場合のレポートファイルのファイル容量を示します。
ボリュームを接続しているサーバ数は1
ディスクアレイ数は1
「ボリューム構成資源1」
ディスクを2本使用したRAIDグループに、standardボリュームを4個作成
「ボリューム構成資源2」
シン・プロビジョニングプールにディスクを4本使用したRAIDグループを作成し、TPVボリュームを10個作成
作成したボリュームをサーバと接続
基本情報 = 10499 + (630×1) + (646×1) = 11775 ボリュームの構成資源1 = (383×2 + 234 + 895)×4 = 7580 ボリュームの構成資源2 = (383×4 + 356 + 895)×10 = 27830 レポートファイルの容量 = 11775 + 7580 + 27830 = 47185Byte ≒ 46.1KB
ETERNUS SF Managerを運用するために、インストール対象のサーバに以下のメモリー追加が必要です。
ストレージ自動階層制御、QoS自動化機能、VMware vSphere Virtual Volumes機能のどれも使用しない場合
4.1GB
上記以外の場合
6.2GB
ETERNUS SF Managerの管理可能な環境は、「付録E 管理可能な環境の上限」を参照してください。
装置1台のボリューム数が18000を超えるETERNUS DX900 S5, DX8900 S4, DX8000 S3/S2 seriesを管理する場合は、インストール対象のサーバに、上記のメモリー容量に、さらに、メモリー容量の追加が必要です。メモリーの見積り方法および設定方法は、「付録I 大量ボリューム利用時のETERNUS SF Managerのメモリー追加」を参照してください。
ストレージ自動階層制御運用を行う場合は、Tierプールの総容量の合計値に応じて、インストール対象のサーバに、上記のメモリー容量に、さらに、メモリー容量の追加が必要です。メモリーの見積り方法および設定方法は、「E.2 ストレージ自動階層制御の上限」を参照してください。
注意
ストレージ自動階層制御を使用する場合には、1階層構成のTierプールを使用する場合も含みます。
スワップを設定してください。容量は、オペレーティングシステムの推奨する値を設定してください。