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ETERNUS SF Express 16.9 / Storage Cruiser 16.9 / AdvancedCopy Manager 16.9 導入ガイド
FUJITSU Storage

2.2.5 運用に必要な資源(Storage Cruiserマネージャー運用時)

2.2.5.1 動的ディスク容量

ETERNUS SF Managerを運用するには、インストール対象のサーバのディスクに、「2.2.3.1 静的ディスク容量」のほかに以下の空き容量が必要です。

Windows環境の場合

ディレクトリ名称

必要量
(単位: MB)

説明

環境設定ディレクトリ

5 + 1(注1) + 1.2(注2) + 65(注3) + a

a: 共通制御用リポジトリ容量です。詳細は「共通制御用リポジトリの見積り式」を参照してください。
注1: 環境定義ファイル
注2: データベース(ミドルウェア連携)
注3: リポジトリ用データベースの容量
※最大100製品として計算

作業用ディレクトリ

55(注4) + 20(注5) + a + b + c

a: 共通制御用リポジトリ容量です。詳細は「共通制御用リポジトリの見積り式」を参照してください。
b: Storage Cruiser用リポジトリ
c: ストレージ自動階層制御実施時に必要です。詳細は「ストレージ自動階層制御実施時に必要な容量」を参照してください。
注4: ログ
注5: ライセンス管理機能に必要な容量です。

Solaris/Linux環境の場合

ディレクトリ名称

必要量
(単位: MB)

説明

/etc/opt/FJSVssmgr

5 + 1(注1) + 1.2(注2) + 65(注3)

注1: 環境定義ファイル
注2: データベース(ミドルウェア連携)
注3: リポジトリ用データベースの容量
※最大100製品として計算

/var/opt/FJSVssmgr

55(注4) + a

a: Storage Cruiser用リポジトリ
注4: ログ

/var/opt/FJSVesfcm

b

b: 共通制御用リポジトリ容量です。詳細は「共通制御用リポジトリの見積り式」を参照してください。

/var/opt/FJSVesflm

20

ライセンス管理機能に必要な容量です。

/var/opt/FJSVssast

c

c: ストレージ自動階層制御実施時に必要です。詳細は「ストレージ自動階層制御実施時に必要な容量」を参照してください。

Storage Cruiser用リポジトリ

管理対象のストレージ装置台数に応じて、以下の容量の合計を追加してください。

装置

容量(MB)

ETERNUS DX60 S5
ETERNUS DX100 S5
ETERNUS DX200 S5

管理対象台数 × 140

ETERNUS DX500 S5
ETERNUS DX600 S5

管理対象台数 × 394

ETERNUS DX60 S4/S3
ETERNUS DX100 S4/S3
ETERNUS DX200 S4/S3
ETERNUS DX80 S2 (ファームウェア版数がV10L40以降)
ETERNUS DX90 S2 (ファームウェア版数がV10L40以降)

管理対象台数 × 135

ETERNUS DX500 S4/S3
ETERNUS DX600 S4/S3
ETERNUS DX400 S2 series (ファームウェア版数がV10L40以降)

管理対象台数 × 389

ETERNUS DX900 S5
ETERNUS DX8900 S4

管理対象台数 × 13774

ETERNUS DX8000 S3 series

管理対象台数 × 13772

ETERNUS DX8000 S2 series (ファームウェア版数がV10L40以降)

管理対象台数 × 406

ETERNUS AF150 S3
ETERNUS AF250 S3

管理対象台数 × 140

ETERNUS AF650 S3

管理対象台数 × 394

ETERNUS AF250 S2
ETERNUS AF250
ETERNUS DX200F

管理対象台数 × 135

ETERNUS AF650 S2
ETERNUS AF650

管理対象台数 × 389

上記以外

0

また、性能管理を実施する場合は、性能情報採取対象の装置および性能情報の確保日数に応じた容量が必要です。詳細は「付録B 性能管理実施時に必要な容量」を参照してください。

共通制御用リポジトリの見積り式
容量(MB) = 400 + (サーバ数 + スイッチ数 + 装置数 + ディスク数 + RAIDグループ数 + ボリューム数) / 100 + (サーバ数 + スイッチ数 + 装置数) × ユーザー数 / 500
  • サーバ数: 管理対象サーバの台数

  • スイッチ数: 管理対象のスイッチの台数(注)

  • 装置数: 管理対象のETERNUS ディスクアレイの台数

  • ディスク数: 管理対象のディスク総数(管理対象の各ETERNUS ディスクアレイに搭載されているディスク台数の総和)

  • RAIDグループ数: 管理対象のRAIDグループ総数(管理対象の各ETERNUS ディスクアレイに作成するRAIDグループ数の総和)

  • ボリューム数: 管理対象のボリューム総数(管理対象の各ETERNUS ディスクアレイに作成するボリューム数の総和)

  • ユーザー数: Webコンソールを使用するユーザー数(ユーザーアカウント数)

注: 管理対象のスイッチがCFX2000 seriesまたはPRIMERGYコンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8 + 2)の場合、コンバージドファブリックを構成するスイッチの数

ストレージ自動階層制御実施時に必要な容量

ストレージ自動階層制御を実施する場合は、対象のTierプールの総容量に応じて、以下の容量を追加してください。

容量(MB) = 27 × Tierプールの総容量(TB単位の数値)
レポーティング機能を使用する場合の資源情報

本機能を使用するうえで必要となる資源について、容量やチューニング内容などの条件を以下に説明します。

資源

条件

情報蓄積ファイル

蓄積データサイズの上限はありません(ディスク容量に依存します)。

保存期間はポリシーファイルで設定できます。最長10年の保存が可能です。ポリシーファイルに設定した保存期間を過ぎた場合は、レポート作成時に削除されます。

レポートファイル

ファイルサイズの上限はありません。

資源の見積り

以下のファイル容量の見積りが必要です。

  • 情報蓄積ファイル: レポート情報収集コマンドがレポート情報を蓄積するファイル

  • レポートファイル: レポート作成コマンドが出力するファイル

情報蓄積ファイルの見積り

ファイル容量は、概算として以下の見積り式のように、1か月当たりのデータ量と保存期間から求めることができます。
1か月当たりのデータ量は、月初め時点のボリュームの構成情報サイズのボリュームごとの合計と、1か月間の更新/追加を行ったボリュームの構成情報サイズのボリュームごとの合計を加算することで求めることができます。以下の見積り式では、ボリュームごとの合計を“Σ”で表しています。
また、ボリュームの構成情報サイズは、以下の計算式で求めることができます。

見積り式
情報蓄積ファイルの容量 = (1か月当たりのデータ量) ×保存期間[月]
  (単位はバイト)

1か月当たりのデータ量 = Σ(月初め時点のボリュームの構成情報サイズ) +
                        Σ(1か月間の更新/追加(注)を行ったボリュームの構成情報サイズ)
  注: ボリュームを途中で削除した場合でも、当月分の当該ボリューム情報は削除されません。

ボリュームの構成情報サイズ = 1862 + (32 × シン・プロビジョニングプール数) + (80 × Tierプール数) +
                           (115 × Tierサブプール数) + (100 × RAIDグループ数) + (306 × ディスク数)

ボリュームの構成情報サイズの内訳は、以下のとおりです。

項目

サイズ(Byte)

レコード数

基本情報

1862

固定

シン・プロビジョニングプール情報

32

作成されているシン・プロビジョニングプールの数

Tierプール情報

80

作成されているTierプールの数

Tierサブプール情報

115

作成されているTierサブプールの数

RAID情報

100

作成されているRAIDグループの数

ディスク情報

306

RAIDグループに割り当てたディスク数

見積り例

月初めにa、bのボリュームを作成済みで、途中でcのボリュームを追加した場合の1か月間のファイル容量を示します。

  1. RAIDグループ数を1、ディスク数を2としたstandardボリュームを100個
    (1862 + (32×0) + (80×0) + (115×0) + (100×1) + (306×2))×100

  2. シン・プロビジョニングプール数を1、RAIDグループ数を2、ディスク数を4としたTPVボリュームを100個
    (1862 + (32×1) + (80×0) + (115×0) + (100×2) + (306×4))×100

  3. RAIDグループ数を1、ディスク数を1としたstandardボリュームを10個
    (1862 + (32×0) + (80×0) + (115×0) + (100×1) + (306×1))×10

    a + b + c = 257400Byte + 331800Byte + 22680Byte = 611880Byte≒ 598KB

レポートファイルの見積り

ファイル容量は、ストレージの構成(RAIDの割当てディスク数やボリューム数)に依存します。レポートファイルの容量は、概算として以下に示すように、基本情報とボリュームの構成資源サイズのボリュームごとの合計で求めることができます。以下の見積り式では、ボリュームごとの合計を“Σ”で表しています。

見積り式
レポートファイルの容量 = 基本情報 + Σ(ボリュームの構成資源サイズ)
  (単位はバイト)

・基本情報 = ヘッダー情報 + (サーバ情報 × ボリュームを接続しているサーバの数) +
             (ディスクアレイ情報 × ディスクアレイの数(注))

    注: 1つのディスクアレイから複数のサーバにボリュームを割り当てている場合は、サーバの数だけディスクアレイ
        を重複して数えます。

・ボリュームの構成資源サイズ =
            (ディスク情報 × ボリュームが割り当てられているRAIDグループのディスク数 +
            ボリューム種別情報 + ボリューム情報) × サーバと接続されているボリューム数

レコードのサイズとレコード数の概算は、以下のとおりです。

分類

レコード名

サイズ(Byte)

レコード数

基本情報

ヘッダー情報

10499

1(固定)

サーバ情報

630

ボリュームを接続しているサーバの数

ディスクアレイ情報

646

サーバが利用するボリュームを含むディスクアレイの数

ボリューム構成資源

ディスク情報

383

RAIDグループに割り当てたディスク数

ボリューム種別情報

234 (Standard/SDV/WSVの場合)
356 (TPVの場合)
487 (1階層Tierプールの場合)
915 (2階層Tierプールの場合)
1343 (3階層Tierプールの場合)

作成されているRAIDグループ/シン・プロビジョニングプール/Tierプールの数

ボリューム情報

895

サーバと接続されているボリュームの数

見積り例

以下の条件でボリュームを作成した場合のレポートファイルのファイル容量を示します。

  • ボリュームを接続しているサーバ数は1

  • ディスクアレイ数は1

  • 「ボリューム構成資源1」
    ディスクを2本使用したRAIDグループに、standardボリュームを4個作成

  • 「ボリューム構成資源2」
    シン・プロビジョニングプールにディスクを4本使用したRAIDグループを作成し、TPVボリュームを10個作成

  • 作成したボリュームをサーバと接続

基本情報 = 10499 + (630×1) + (646×1) = 11775
ボリュームの構成資源1 = (383×2 + 234 + 895)×4 = 7580
ボリュームの構成資源2 = (383×4 + 356 + 895)×10 = 27830
レポートファイルの容量 = 11775 + 7580 + 27830 = 47185Byte ≒ 46.1KB

2.2.5.2 メモリー容量

ETERNUS SF Managerを運用するために、インストール対象のサーバに以下のメモリー追加が必要です。

ETERNUS SF Managerの管理可能な環境は、「付録E 管理可能な環境の上限」を参照してください。

装置1台のボリューム数が18000を超えるETERNUS DX900 S5, DX8900 S4, DX8000 S3/S2 seriesを管理する場合は、インストール対象のサーバに、上記のメモリー容量に、さらに、メモリー容量の追加が必要です。メモリーの見積り方法および設定方法は、「付録I 大量ボリューム利用時のETERNUS SF Managerのメモリー追加」を参照してください。

ストレージ自動階層制御運用を行う場合は、Tierプールの総容量の合計値に応じて、インストール対象のサーバに、上記のメモリー容量に、さらに、メモリー容量の追加が必要です。メモリーの見積り方法および設定方法は、「E.2 ストレージ自動階層制御の上限」を参照してください。

注意

  • ストレージ自動階層制御を使用する場合には、1階層構成のTierプールを使用する場合も含みます。

  • スワップを設定してください。容量は、オペレーティングシステムの推奨する値を設定してください。