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Site Recovery for Red Hat(R) OpenStack Platform V1.1 運用ガイド
FUJITSU Software

第4章 Red Hat(R) OpenStack Platformのアップグレードに伴う本製品のインストール

Red Hat(R) OpenStack Platform 10アップグレード前と本製品のインストール後に必要な作業について説明します。

アップグレードインストールの流れ

図:アップグレードインストールの流れ

Red Hat(R) OpenStack Platform 10のアップグレード前に必要な作業【サイト:本番サイト、災対サイト】

RECコピーペア情報を退避【サイト:本番サイト】本製品の設定ファイルの退避【サイト:本番サイト、災対サイト】の作業順は、入れ替わっても影響ありません。

Red Hat(R) OpenStack Platform 10で実施してください。

RECコピーペア情報を退避【サイト:本番サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト

  • 手順実施サーバ : メイン作業用コントロールノード

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : 1回

以下のファイルを任意の場所にコピーします。

  • ディレクトリ

    /var/opt/FJSVrcxsr/mnt/backup/<backup_name>/

  • ファイル

    • recinfo_copy_pair_<コピーグループ名>

    • recinfo_source_volumes

    • recinfo_destination_volumes

本製品の設定ファイルの退避【サイト:本番サイト、災対サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト、災対サイト

  • 手順実施サーバ : すべてのコントロールノード

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : コントロールノードごとに1回

以下のディレクトリ配下の設定ファイルをすべて任意の場所にコピーしてください。

  • ディレクトリ

    /etc/opt/FJSVrcxsr/

本製品のインストール【サイト:本番サイト、災対サイト】

本製品のインストールについては「本製品のインストール、アンインストール」を参照してください。

本製品のインストール後に必要な作業【サイト:本番サイト、災対サイト】

※作業順は変更しないでください

本製品の設定ファイルの再配置【サイト:本番サイト、災対サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト、災対サイト

  • 手順実施サーバ : すべてのコントロールノード

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : コントロールノードごとに1回

本製品の設定ファイルの退避【サイト:本番サイト、災対サイト】で任意の場所にコピーした本製品の設定ファイルを以下のディレクトリにコピーしてください。

  • ディレクトリ

    /etc/opt/FJSVrcxsr/

本製品の設定ファイルの編集【サイト:本番サイト、災対サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト、災対サイト

  • 手順実施サーバ : すべてのコントロールノード

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : コントロールノードごとに1回

設定ファイル(/etc/opt/FJSVrcxsr/rcxsr.conf)に以下の設定を追加してください。

[DEFAULT]
(略)
undercloud_auth_uri = <undercloudのkeystone V3のエンドポイント>
undercloud_admin_password = <undercloudのadminユーザーのパスワード>
undercloud_admin_username = <undercloudのadminユーザーのユーザー名>
undercloud_admin_project = <undercloudのadminユーザーのプロジェクト名>
undercloud_admin_domain = <undercloudのadminユーザーのドメイン名>

データベースの再バックアップの準備【サイト:本番サイト、災対サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト、災対サイト

  • 手順実施サーバ : すべてのコントロールノード

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : コントロールノードごとに1回

  1. 以下のコマンドを実行してmariadbパッケージをインストールしてください。

    dnf install mariadb
  2. 以下のコマンドを実行してシンボリックリンクを作成してください。

    ln -s /var/lib/config-data/puppet-generated/mysql/root/.my.cnf ~/.my.cnf

作業ディレクトリの設定【サイト:本番サイト、災対サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト、災対サイト

  • 手順実施サーバ : すべてのコントロールノード

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : コントロールノードごとに1回

本製品の作業ディレクトリの設定【サイト:本番サイト】」、および「本製品の作業ディレクトリの設定【サイト:災対サイト】」にある以下の操作を実施してください。

以下のディレクトリに、本製品の作業ディレクトリとして、NFS共有をマウントします。

  • ディレクトリ

    /var/opt/FJSVrcxsr/mnt

必須パッケージのインストール

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト、災対サイト

  • 手順実施サーバ : すべてのコントロールノード

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : コントロールノードごとに1回

以下のコマンドを実行してpython3-openstackclientとrhosp-releaseパッケージをインストールしてください。

dnf install python3-openstackclient rhosp-release

データベースの再バックアップの実施【サイト:本番サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト

  • 手順実施サーバ : メイン作業用コントロールノード

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : 1回

増分バックアップ手順【サイト:本番サイト、災対サイト】」にある以下の操作を実施してください。

  1. バックアップ開始【サイト:本番サイト】

    rcx_srosp_backup begin <backup_name> --incremental

    <backup_name>には、従来のRed Hat(R) OpenStack Platform 10用本製品でバックアップ時に指定したbackup_nameを指定してください。

    注意

    ModuleNotFoundErrorが表示される場合、「必須パッケージのインストール」を実施していない可能性があります。実施済か確認をしてください。

  2. RECコピーペア情報を退避で退避したコピーペア情報ファイルを再配置してください。

  3. データベースのバックアップ【サイト:本番サイト】

    rcx_srosp_backup system
  4. バックアップ完了【サイト:本番サイト】

    rcx_srosp_backup end

注意

Cinderボリュームのバックアップデータはそのまま使用できますので、以下のコマンドの再実施は不要です。

  • rcx_srosp_backup instance

  • rcx_srosp_backup volume