本製品が使用するポート番号は、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいてそれぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。万が一、同じポート番号を設定してサービスを運用した場合、クライアントからのアクセスができないなど、正常に動作することができません。以下に示すポート番号がすでに使用されている場合は、別の番号に再設定してください。
注意
本製品が使用するポートが、エフェメラルポートと競合する場合があります。
エフェメラルポートとは、オペレーティングシステムが通信を行うために、一時的に割り当てるポートです。オペレーティングシステムのデフォルトの設定では、以下の範囲のポート番号が自動的に割り当てられます。
| |||
エフェメラルポートの範囲 | 49152~65535 | 32768~65535 | 32768~61000 |
エフェメラルポートの範囲で本製品のポート番号を設定している場合、以下のどちらかの対処を行ってください。
エフェメラルポートの範囲を、本製品が使用するポート番号の範囲外に変更します。エフェメラルポートの範囲の変更方法についは、オペレーティングシステムのエフェメラルポートに対する変更方法に従ってください。
本製品が使用するポート番号を、エフェメラルポートの範囲外に設定します。
ポート番号を設定する場合は、Well Knownポート(0から1023)と競合しないように注意して設定してください。
Jakarta EEにおいて、運用ユーザーにシステム管理者(root)以外を設定した場合、DASが使用するポート番号にWell Knownポート(0から1023)の範囲を設定できません。
設定した場合、ポートを使用できず、DASが正常に動作しません。
IPv6アドレスにバインドされるポート番号の利用について説明します。
IPv6/IPv4デュアルスタック環境での運用のみをサポートします。IPv4を無効にした場合の運用はサポートしません。
グローバルアドレスおよびユニークローカルアドレスを使用した運用が可能です。リンクローカルアドレスについては、サポートしません。
ホスト名指定によりIPv6運用をする場合、そのホスト名をIPv6アドレスで名前解決できる必要があります。pingコマンドなどを使用して、対象ホスト名に対して正しくIPv6通信できることを事前に確認してください。
一時アドレス対応(プライバシー拡張)を有効にした環境での動作はサポートしません。一時アドレス対応(プライバシー拡張)の詳細については、各OSのマニュアルを参照してください。
IPv6アドレスをログ・メッセージに出力する場合、設定ファイルなどに指定した値(入力値)の形式と異なる形式で出力される場合があります。
本製品が使用するポート番号を以下に示します。
サービス名/機能名 | 用途 | ポート番号/ |
---|---|---|
運用管理HTTPリスナーのポート番号 | 24878/tcp(任意に変更可能) | |
HTTPリスナーのポート番号 | 28797/tcp(任意に変更可能) | |
HTTPSリスナーのポート番号 | 28898/tcp(任意に変更可能) | |
IIOPリスナーのポート番号 | 30700/tcp(任意に変更可能) | |
SSL通信用のIIOPリスナーのポート番号 | 30820/tcp(任意に変更可能) | |
SSL通信クライアント認証用のIIOPリスナーのポート番号 | 30920/tcp(任意に変更可能) | |
JMXコネクタが使用するRMIレジストリの接続ポート | 28756/tcp(任意に変更可能) | |
Java Platform Debugger Architecture(JPDA)の接続ポート番号 | 29009/tcp(任意に変更可能) | |
運用管理用HTTPリスナーのポート | 12041/tcp(任意に変更可能) | |
HTTPリスナーのポート番号 | 28787/tcp(任意に変更可能) | |
HTTPSリスナーのポート番号 | 28888/tcp(任意に変更可能) | |
IIOPリスナーのポート番号 | 23630/tcp(任意に変更可能) | |
SSL通信用のIIOPリスナーのポート番号 | 23631/tcp(任意に変更可能) | |
SSL通信クライアント認証用のIIOPリスナーのポート番号 | 23632/tcp(任意に変更可能) | |
JMXコネクタが使用するRMIレジストリの接続ポート | 18746/tcp(任意に変更可能) | |
Java Platform Debugger Architecture(JPDA)の接続ポート番号 | 9009/tcp(任意に変更可能) | |
メッセージブローカのポート番号 | 17696/tcp(任意に変更可能) | |
admin接続サービスのポート番号 | 不定/tcp(任意に変更可能) | |
jms接続サービスのポート番号 | 不定/tcp(任意に変更可能) | |
JMXコネクタのポート番号 | 不定/tcp(任意に変更可能) | |
クラスター接続サービスのポート番号 | 不定/tcp(任意に変更可能) |
GlassFish Serverクラスター
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 24878/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | |
備考 | ポート番号はシステムプロパティとして定義されており、GlassFish Serverクラスター作成時またはGlassFish Serverインスタンス追加時に自動採番されます。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 28797/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | asadmin create-system-propertiesサブコマンドで以下のシステムプロパティを更新します。 |
備考 | ポート番号はシステムプロパティとして定義されており、GlassFish Serverクラスター作成時またはGlassFish Serverインスタンス追加時に自動採番されます。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 28898/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | asadmin create-system-propertiesサブコマンドで以下のシステムプロパティを更新します。 |
備考 | ポート番号はシステムプロパティとして定義されており、GlassFish Serverクラスター作成時またはGlassFish Serverインスタンス追加時に自動採番されます。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 30700/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | asadmin setサブコマンドで以下のシステムプロパティを更新します。 |
備考 | ポート番号はシステムプロパティとして定義されており、GlassFish Serverクラスター作成時またはGlassFish Serverインスタンス追加時に自動採番されます。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 30820/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | asadmin setサブコマンドで以下のシステムプロパティを更新します。 |
備考 | ポート番号はシステムプロパティとして定義されており、GlassFish Serverクラスター作成時またはGlassFish Serverインスタンス追加時に自動採番されます。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 30920/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | asadmin setサブコマンドで以下のシステムプロパティを更新します。 |
備考 | ポート番号はシステムプロパティとして定義されており、GlassFish Serverクラスター作成時またはGlassFish Serverインスタンス追加時に自動採番されます。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 28756/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | asadmin create-system-propertiesサブコマンドで以下のシステムプロパティを更新します。 |
備考 | ポート番号はシステムプロパティとして定義されており、GlassFish Serverクラスター作成時またはGlassFish Serverインスタンス追加時に自動採番されます。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 29009/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | asadmin create-system-propertiesサブコマンドで以下のシステムプロパティを更新します。 |
備考 | ポート番号はシステムプロパティとして定義されており、GlassFish Serverクラスター作成時またはGlassFish Serverインスタンス追加時に自動採番されます。 |
DAS
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 12041/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | |
備考 | ポート番号は、初期値を記載しています。ポート番号の値はインストール時にも指定できます。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 28787/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。 |
備考 | ポート番号は、初期値を記載しています。ポート番号の値はインストール時にも指定できます。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 28888/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。 |
備考 | ポート番号は、初期値を記載しています。ポート番号の値はインストール時にも指定できます。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 23630/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。 |
備考 | ポート番号は、初期値を記載しています。ポート番号の値はインストール時にも指定できます。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 23631/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。 |
備考 | ポート番号は、初期値を記載しています。ポート番号の値はインストール時にも指定できます。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 23632/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。 |
備考 | ポート番号は、初期値を記載しています。ポート番号の値はインストール時にも指定できます。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 18746/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。 |
備考 | ポート番号は、初期値を記載しています。ポート番号の値はインストール時にも指定できます。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 9009/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。 |
備考 | ポート番号は、初期値を記載しています。 |
メッセージブローカ
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 17696/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | REMOTE運用の場合 以下のいずれかで設定します。
EMBEDDED運用の場合 asadmin setサブコマンドで、以下の定義項目を変更します。 |
備考 | なし |
固定/不定 | 不定 |
ポート番号/プロトコル | 不定/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | imqbrokerdコマンドで、以下の接続サービスに関するプロパティを変更します。 |
備考 | ポート番号を設定しない場合は、メッセージブローカの起動時にエフェメラルポートが自動的に割り振られます。 |
固定/不定 | 不定 |
ポート番号/プロトコル | 不定/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | imqbrokerdコマンドで、以下の接続サービスに関するプロパティを変更します。 |
備考 | ポート番号を設定しない場合は、メッセージブローカの起動時にエフェメラルポートが自動的に割り振られます。 |
固定/不定 | 不定 |
ポート番号/プロトコル | 不定/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | imqbrokerdコマンドで、以下の接続サービスに関するプロパティを変更します。 |
備考 | ポート番号を設定しない場合は、メッセージブローカの起動時にエフェメラルポートが自動的に割り振られます。 |
固定/不定 | 不定 |
ポート番号/プロトコル | 不定/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | imqbrokerdコマンドで、以下の接続サービスに関するプロパティを変更します。 |
備考 | ポート番号を設定しない場合は、メッセージブローカの起動時にエフェメラルポートが自動的に割り振られます。 |