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Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

付録D ポート番号

本製品が使用するポート番号は、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいてそれぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。万が一、同じポート番号を設定してサービスを運用した場合、クライアントからのアクセスができないなど、正常に動作することができません。以下に示すポート番号がすでに使用されている場合は、別の番号に再設定してください。


注意

エフェメラルポートについて

本製品が使用するポートが、エフェメラルポートと競合する場合があります。

エフェメラルポートとは、オペレーティングシステムが通信を行うために、一時的に割り当てるポートです。オペレーティングシステムのデフォルトの設定では、以下の範囲のポート番号が自動的に割り当てられます。

  

エフェメラルポートの範囲

49152~65535

32768~65535

32768~61000

エフェメラルポートの範囲で本製品のポート番号を設定している場合、以下のどちらかの対処を行ってください。

  • エフェメラルポートの範囲を、本製品が使用するポート番号の範囲外に変更します。エフェメラルポートの範囲の変更方法についは、オペレーティングシステムのエフェメラルポートに対する変更方法に従ってください。

  • 本製品が使用するポート番号を、エフェメラルポートの範囲外に設定します。


Well Knownポート(0から1023)について

ポート番号を設定する場合は、Well Knownポート(0から1023)と競合しないように注意して設定してください。


Jakarta EEにおいて、運用ユーザーにシステム管理者(root)以外を設定した場合、DASが使用するポート番号にWell Knownポート(0から1023)の範囲を設定できません。
設定した場合、ポートを使用できず、DASが正常に動作しません。

IPv6アドレスにバインドされるポート番号について

IPv6アドレスにバインドされるポート番号の利用について説明します。

  • IPv6/IPv4デュアルスタック環境での運用のみをサポートします。IPv4を無効にした場合の運用はサポートしません。

  • グローバルアドレスおよびユニークローカルアドレスを使用した運用が可能です。リンクローカルアドレスについては、サポートしません。

  • ホスト名指定によりIPv6運用をする場合、そのホスト名をIPv6アドレスで名前解決できる必要があります。pingコマンドなどを使用して、対象ホスト名に対して正しくIPv6通信できることを事前に確認してください。

  • 一時アドレス対応(プライバシー拡張)を有効にした環境での動作はサポートしません。一時アドレス対応(プライバシー拡張)の詳細については、各OSのマニュアルを参照してください。

  • IPv6アドレスをログ・メッセージに出力する場合、設定ファイルなどに指定した値(入力値)の形式と異なる形式で出力される場合があります。


本製品が使用するポート番号を以下に示します。

サービス名/機能名

用途

ポート番号/
プロトコル

GlassFish Serverクラスター

運用管理HTTPリスナーのポート番号

24878/tcp(任意に変更可能)

HTTPリスナーのポート番号

28797/tcp(任意に変更可能)

HTTPSリスナーのポート番号

28898/tcp(任意に変更可能)

IIOPリスナーのポート番号

30700/tcp(任意に変更可能)

SSL通信用のIIOPリスナーのポート番号

30820/tcp(任意に変更可能)

SSL通信クライアント認証用のIIOPリスナーのポート番号

30920/tcp(任意に変更可能)

JMXコネクタが使用するRMIレジストリの接続ポート

28756/tcp(任意に変更可能)

Java Platform Debugger Architecture(JPDA)の接続ポート番号

29009/tcp(任意に変更可能)

DAS

運用管理用HTTPリスナーのポート

12041/tcp(任意に変更可能)

HTTPリスナーのポート番号

28787/tcp(任意に変更可能)

HTTPSリスナーのポート番号

28888/tcp(任意に変更可能)

IIOPリスナーのポート番号

23630/tcp(任意に変更可能)

SSL通信用のIIOPリスナーのポート番号

23631/tcp(任意に変更可能)

SSL通信クライアント認証用のIIOPリスナーのポート番号

23632/tcp(任意に変更可能)

JMXコネクタが使用するRMIレジストリの接続ポート

18746/tcp(任意に変更可能)

Java Platform Debugger Architecture(JPDA)の接続ポート番号

9009/tcp(任意に変更可能)

メッセージブローカ

メッセージブローカのポート番号

17696/tcp(任意に変更可能)

admin接続サービスのポート番号

不定/tcp(任意に変更可能)

jms接続サービスのポート番号

不定/tcp(任意に変更可能)

JMXコネクタのポート番号

不定/tcp(任意に変更可能)

クラスター接続サービスのポート番号

不定/tcp(任意に変更可能)


GlassFish Serverクラスター

運用管理用HTTPリスナーのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

24878/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.8.3 ネットワーク設定の定義項目

ポート番号の設定箇所

運用管理用HTTPリスナーのポート番号を変更する場合

備考

ポート番号はシステムプロパティとして定義されており、GlassFish Serverクラスター作成時またはGlassFish Serverインスタンス追加時に自動採番されます。

HTTPリスナーのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

28797/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.8.3 ネットワーク設定の定義項目

ポート番号の設定箇所

asadmin create-system-propertiesサブコマンドで以下のシステムプロパティを更新します。
HTTP_LISTENER_PORT

備考

ポート番号はシステムプロパティとして定義されており、GlassFish Serverクラスター作成時またはGlassFish Serverインスタンス追加時に自動採番されます。

HTTPSリスナーのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

28898/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.8.3 ネットワーク設定の定義項目

ポート番号の設定箇所

asadmin create-system-propertiesサブコマンドで以下のシステムプロパティを更新します。
HTTP_SSL_LISTENER_PORT

備考

ポート番号はシステムプロパティとして定義されており、GlassFish Serverクラスター作成時またはGlassFish Serverインスタンス追加時に自動採番されます。

IIOPリスナーのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

30700/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.8.1 定義時に利用できるプロパティ

ポート番号の設定箇所

asadmin setサブコマンドで以下のシステムプロパティを更新します。
IIOP_LISTENER_PORT

備考

ポート番号はシステムプロパティとして定義されており、GlassFish Serverクラスター作成時またはGlassFish Serverインスタンス追加時に自動採番されます。

SSL通信用のIIOPリスナーのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

30820/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.8.1 定義時に利用できるプロパティ

ポート番号の設定箇所

asadmin setサブコマンドで以下のシステムプロパティを更新します。
IIOP_SSL_LISTENER_PORT

備考

ポート番号はシステムプロパティとして定義されており、GlassFish Serverクラスター作成時またはGlassFish Serverインスタンス追加時に自動採番されます。

SSL通信クライアント認証用のIIOPリスナーのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

30920/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.8.1 定義時に利用できるプロパティ

ポート番号の設定箇所

asadmin setサブコマンドで以下のシステムプロパティを更新します。
IIOP_SSL_MUTUALAUTH_PORT

備考

ポート番号はシステムプロパティとして定義されており、GlassFish Serverクラスター作成時またはGlassFish Serverインスタンス追加時に自動採番されます。

JMXコネクタが使用するRMIレジストリの接続ポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

28756/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.8.1 定義時に利用できるプロパティ

ポート番号の設定箇所

asadmin create-system-propertiesサブコマンドで以下のシステムプロパティを更新します。
JMX_SYSTEM_CONNECTOR_PORT

備考

ポート番号はシステムプロパティとして定義されており、GlassFish Serverクラスター作成時またはGlassFish Serverインスタンス追加時に自動採番されます。

Java Platform Debugger Architecture(JPDA)の接続ポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

29009/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.8.1 定義時に利用できるプロパティ

ポート番号の設定箇所

asadmin create-system-propertiesサブコマンドで以下のシステムプロパティを更新します。
JAVA_DEBUGGER_PORT

備考

ポート番号はシステムプロパティとして定義されており、GlassFish Serverクラスター作成時またはGlassFish Serverインスタンス追加時に自動採番されます。

DAS

運用管理用HTTPリスナーのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

12041/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.8.3 ネットワーク設定の定義項目

ポート番号の設定箇所

運用管理用HTTPリスナーのポート番号を変更する場合

備考

ポート番号は、初期値を記載しています。ポート番号の値はインストール時にも指定できます。

HTTPリスナーのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

28787/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.8.3 ネットワーク設定の定義項目

ポート番号の設定箇所

asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。
server-config.network-config.network-listeners.network-listener.http-listener-1.port

備考

ポート番号は、初期値を記載しています。ポート番号の値はインストール時にも指定できます。

HTTPSリスナーのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

28888/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.8.3 ネットワーク設定の定義項目

ポート番号の設定箇所

asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。
server-config.network-config.network-listeners.network-listener.http-listener-2.port

備考

ポート番号は、初期値を記載しています。ポート番号の値はインストール時にも指定できます。

IIOPリスナーのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

23630/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.8.4 IIOPサービスの定義項目

ポート番号の設定箇所

asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。
server-config.iiop-service.iiop-listener.orb-listener-1.port

備考

ポート番号は、初期値を記載しています。ポート番号の値はインストール時にも指定できます。

SSL通信用のIIOPリスナーのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

23631/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.8.4 IIOPサービスの定義項目

ポート番号の設定箇所

asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。
server-config.iiop-service.iiop-listener.SSL.port

備考

ポート番号は、初期値を記載しています。ポート番号の値はインストール時にも指定できます。

SSL通信クライアント認証用のIIOPリスナーのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

23632/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.8.4 IIOPサービスの定義項目

ポート番号の設定箇所

asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。
server-config.iiop-service.iiop-listener.SSL_MUTUALAUTH.port

備考

ポート番号は、初期値を記載しています。ポート番号の値はインストール時にも指定できます。

JMXコネクタが使用するRMIレジストリの接続ポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

18746/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.8.5 管理サービスの定義項目

ポート番号の設定箇所

asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。
server-config.admin-service.jmx-connector.system.port

備考

ポート番号は、初期値を記載しています。ポート番号の値はインストール時にも指定できます。

Java Platform Debugger Architecture(JPDA)の接続ポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

9009/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.8.15 Java VMの定義項目

ポート番号の設定箇所

asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。
server.java-config.debug-options

備考

ポート番号は、初期値を記載しています。

メッージブローカ

メッセージブローカのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

17696/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

4.15.3 メッセージブローカのREMOTE運用」、「4.15.4 メッセージブローカのEMBEDDED運用

ポート番号の設定箇所

REMOTE運用の場合

以下のいずれかで設定します。

  • コマンドによる起動の場合
    imqbrokerdコマンド実行時に、-portオプションに指定します。

    サービス化による起動の場合

    imqsvcadmin installサブコマンド実行時に、-argsオプションのパラメタの-portオプションに指定します。

    RCプロシジャの以下の定義項目を変更します。

    BROKER_PORT

    unitファイルのEnvironmentオプションに設定する以下の定義項目を変更します。
    BROKER_PORT

EMBEDDED運用の場合

asadmin setサブコマンドで、以下の定義項目を変更します。
server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port
server-config.system-property.JMS_PROVIDER_PORT.value

備考

なし

admin接続サービスのポート番号

固定/不定

不定

ポート番号/プロトコル

不定/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

2.19.5 ポートマッパー

ポート番号の設定箇所

imqbrokerdコマンドで、以下の接続サービスに関するプロパティを変更します。
imq.admin.tcp.port

備考

ポート番号を設定しない場合は、メッセージブローカの起動時にエフェメラルポートが自動的に割り振られます。

jms接続サービスのポート番号

固定/不定

不定

ポート番号/プロトコル

不定/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

2.19.5 ポートマッパー

ポート番号の設定箇所

imqbrokerdコマンドで、以下の接続サービスに関するプロパティを変更します。
imq.jms.tcp.port

備考

ポート番号を設定しない場合は、メッセージブローカの起動時にエフェメラルポートが自動的に割り振られます。

JMXコネクタのポート番号

固定/不定

不定

ポート番号/プロトコル

不定/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

2.19.5 ポートマッパー

ポート番号の設定箇所

imqbrokerdコマンドで、以下の接続サービスに関するプロパティを変更します。
imq.jmx.connector.jmxrmi.port

備考

ポート番号を設定しない場合は、メッセージブローカの起動時にエフェメラルポートが自動的に割り振られます。

クラスター接続サービスのポート番号

固定/不定

不定

ポート番号/プロトコル

不定/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

2.19.5 ポートマッパー

ポート番号の設定箇所

imqbrokerdコマンドで、以下の接続サービスに関するプロパティを変更します。
imq.cluster.port

備考

ポート番号を設定しない場合は、メッセージブローカの起動時にエフェメラルポートが自動的に割り振られます。