複写元システムのRLP再作成の操作の手順を以下に示します。
操作の手順
複写元システム
rdbbcofflineコマンドを実行して、再作成対象のRLPを終了オフラインにします。
$ rdbbcoffline -p RLP名 -m term
再作成対象のRLPが以下の場合には、順序番号の確認を行います。
スケーラブルログ運用でない場合
スケーラブルログ運用の場合に、再作成対象のRLPがシステムロググループに作成されているとき
Symfoware Serverのrdbexecsqlコマンドにより、順序番号を生成することにより順序番号を確認します。
運用中に作成されたすべてのRLC退避ファイルを削除します。
標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。
標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。
テンプレートシェルスクリプトadgdelmnobj.shを実行して、再作成対象RLPに対応するRLP管理オブジェクトを削除します。
$ adgdelmnobj.sh -p RLP名
Symfoware Serverのrdbstopコマンドを使用し、Symfoware Serverを停止します。
rdbbcrlpコマンドを実行して、すべてのRLMとRLCを削除します
$ rdbbcrlp -E -p RLP名
ACMのswsrpstatコマンドを実行して、RLMとRLCのボリュームの状態を確認します。
等価性コピーのセッションが残っている場合、以下の手順を実施して等価性コピーを解除します。
ボリュームの状態が“halt”の場合
ACMのswsrpmakeコマンド(jオプションを指定)およびswsrpcancelコマンドを実行してください。
上記以外の場合
ACMのswsrpcancelコマンドを実行してください。
RLM、RLCを配置するディスクの交換等により、配置先のパス名(ローデバイス名、ブロックデバイス名)が変更になる場合は、以下の操作が必要になります。
複写用ローデバイスの作成
システム間での複写用ローデバイスの対応付け(複写元システムまたは複写先システムのどちらか一方のシステムで実施)
RLP定義ファイルの編集
テンプレートシェルスクリプトadgcrtrlp.shを実行して、RLMおよびRLCを作成します。同じタイミングで、複写先システムにおいてRLCの0クリアを実行することができます。
$ adgcrtrlp.sh -d RLP定義ファイル -p RLP名 -m no_capture
テンプレートシェルスクリプトadgcprlchead.shを実行してRLCのヘッダのダンプを行います。本作業は作成したRLCの数分繰り返します。ダンプファイル名に対象のRLC番号を付与するなどしてリストア時に間違わないようにしてください。
取得したダンプは任意の方法で複写先システムに転送してください。
$ adgcprlchead.sh RLP定義ファイルのRLC_OWN_DEVICEn -o ダンプファイル名
備考. 複写元システムのRLP定義ファイルのRLC_OWN_DEVICEnの値を指定します。
Symfoware Serverのrdbstartコマンドを使用し、Symfoware Serverを起動します。
テンプレートシェルスクリプトadgmakemndb.shを実行して、再作成対象RLPに対応するRLP管理オブジェクトを作成および初期化します。
$ adgmakemndb.sh -d RLP定義ファイル -p RLP名
センタ切り戻しを実施する場合は、復旧対象のRLPに対応するRERUNログ引継ぎファイルを作成します。
再作成対象のRLPが属するロググループ配下のDSIと順序について、システム間の関連付けを行います。
再作成対象のRLPが属するロググループ配下のDSIについて、全件複写を行います。
注意
複写元システムのRLPを再作成する場合は、対応する複写先システムのRLPも再作成する必要があります。
操作の詳細は“5.20.2 複写先システムのRLP再作成手順”を参照してください。
RLPの再作成を実施する場合は、両システムで終了オフラインを完了してから、実施してください。
RLPのオンラインは、両システムでRLPの再作成が完了後に実施してください。
RLPを再作成した後は、RLPを再作成する前に作成したRLC退避ファイルからのRERUNログ抽出を実行しないでください。実行した場合は、RLPを再作成する必要があります。
参照
Symfoware Serverのrdbexecsqlコマンドについては“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。
順序番号の確認については“4.7.2.1 順序番号の確認”を参照してください。
RLP管理オブジェクトの削除については“2.8.2.4 RLP管理オブジェクトの削除”を参照してください。
ACMのswsrpstatコマンドおよびswsrpmakeコマンド、swsrpcancelコマンドの詳細については“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書” または“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド”を参照してください。
RLMおよびRLCの作成については“Active DB Guard 設計・セットアップガイド”の“RLMおよびRLCの作成”を参照してください。
等価性コピーの解除については“A.3 等価性コピーの解除”を参照してください。
テンプレートシェルスクリプトについての詳細は“Active DB Guard 設計・セットアップガイド”の“テンプレートシェルスクリプトについて”を参照してください。
RLP管理オブジェクトの作成および初期化については“Active DB Guard 設計・セットアップガイド”の“BC管理DBの作成”を参照してください。
システム間の関連付けについては“Active DB Guard 設計・セットアップガイド”の“システム間のデータベース資源の関連付け”を参照してください。
全件複写については“4.4.6 全件複写によるデータの移行”を参照してください。
Symfoware Serverのrdbclrfコマンドおよびrdbstopコマンド、rdbstartコマンドの詳細については“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。
複写用ローデバイスの作成については、“Active DB Guard 設計・セットアップガイド”の“複写用ローデバイスの作成”を参照してください。
システム間での複写用ローデバイスの対応付けについては、各システムの運用形態に応じて以下を参照してください。
ロードシェア運用の場合は、“Active DB Guard 設計・セットアップガイド”の“ロードシェア運用のセットアップ操作”の中の“システム間での複写用ローデバイスの対応付け”を参照してください。
フェイルオーバ運用の場合は、“Active DB Guard 設計・セットアップガイド”の“フェイルオーバ運用のセットアップ操作”の中の“システム間での複写用ローデバイスの対応付け”を参照してください。