順序の同期合せの操作手順を以下に示します。
操作の手順
複写元システム
利用者業務を停止します。
順序番号を確認します。順序番号の確認は、RLPのオンライン中に、Symfoware Serverのrdbexecsqlコマンドにより、順序番号を生成することにより確認します。
rdbbcswhコマンドを実行してRLCを強制交替し、rdbbcrlcコマンドを実行して交替済みのRLCを退避します。
$ rdbbcswh -p RLP名
$ rdbbcrlc -B -p RLP名 -f 出力ファイル名
rdbbcofflineコマンドを実行して、RLPを切り替えオフラインにします。
$ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch
rdbbcmapコマンドを実行して資源識別子を抽出し、任意の方法で複写先システムに転送します。
$ rdbbcmap -E -p RLP名 資源識別子抽出ファイル名
rdbbconlineコマンドを実行して、RLPをオンラインにします。
コネクション状態を確認します。
rdb: INFO: qdg20158i:コネクション状態を確立しました RLP名='RLP名'
順序番号を生成するなどの方法で整合性を確認します。
利用者業務を再開します。
複写先システム
rdbbcextコマンドおよびrdbbcrefコマンドを実行して、RLCやRERUNログ抽出ファイルなどに残存しているRERUNログをすべて複写先システムに反映します。
$ rdbbcext -p RLP名
$ rdbbcref -p RLP名 -a
rdbbcofflineコマンドを実行して、RLPを切り替えオフラインにします。
$ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch
Symfoware Serverのrdbddlexコマンドを実行して、順序定義を再作成(削除と定義)します。
テンプレートシェルスクリプトadgfmtmndb.shを実行して、RLP管理オブジェクトの初期化を行います。
$ adgfmtmndb.sh -p RLP名 -M
rdbbcmapコマンドを実行して、資源識別子を登録します。
$ rdbbcmap -R -p RLP名 資源識別子抽出ファイル名
rdbbconlineコマンドを実行して、RLPをオンラインにします。
コネクション状態を確認します。
rdb: INFO: qdg20158i:コネクション状態を確立しました RLP名='RLP名'
rdbbcextコマンドおよびrdbbcrefコマンドを実行して、RERUNログ抽出・反映を再開します。
$ rdbbcext -p RLP名
$ rdbbcref -p RLP名 -a
注意
格納データを暗号化している場合でも、rdbbcmapコマンドを使用して作成した資源識別子抽出ファイルは暗号化されません。資源識別子抽出ファイルを相手システムに転送するときは、opensslコマンドなどのツールを使用して資源識別子抽出ファイルを暗号化してください。また、資源識別子の登録が完了した時点で、資源識別子抽出ファイルを破棄してください。
ポイント
複写元システムでの順序番号の生成はRLPがオンラインのときだけ実施できます。
参照
RLPのオンラインについては“2.1.3 RLPのオンライン”を参照してください。
Symfoware Serverのrdbexecsqlコマンドの指定方法の詳細については“Symfoware Server SQLTOOLユーザーズガイド”を参照してください。
順序の削除や再定義の詳細については“Symfoware Server SQLリファレンス”を参照してください。
Symfoware Serverのrdbexecsqlコマンドおよびrdbddlexコマンドの詳細については“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。
テンプレートシェルスクリプトについての詳細は“Active DB Guard 設計・セットアップガイド”の“テンプレートシェルスクリプトについて”を参照してください。
複写元システムで順序番号を確認します。RLPのオンライン中に、Symfoware Serverのrdbexecsqlコマンドの実行により順序番号を確認します。
スキーマ名がSTOCKS、順序名が順序1の順序番号を確認する例を以下に示します。
SQL>SELECT STOCKS.順序1.CURRVAL FROM RDBII_SYSTEM.RDBII_ASSISTTABLE <<1>> 1:+000000000000500000. Number of records:1 SQLSTATE:00000 SQLMSG:JYP2001I 正常に終了しました.
参照
Symfoware Serverのrdbexecsqlコマンドの詳細は“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。
複写元システムで取得した順序番号を元に、Symfoware Serverのrdbddlexコマンドで複写先システムの順序定義を削除して再定義します。複写先システムで定義する順序は、以下の算出式により求めた値を順序定義の初期値として利用します。
順序定義にCACHE指定がない場合
順序番号の初期値 = 複写元システムの順序番号
順序定義にCACHE指定がある場合
順序番号の初期値= [(複写元システムの順序番号 +(増分間隔 ×割当順序数)) ÷(増分間隔 × 割当順序数)] ×(増分間隔 × 割当順序数) + 複写元システムの初期値 []内の除算で発生した小数値は切り捨て
以下の場合に、複写先システムで定義する順序定義文の例を示します。
複写元システムの順序番号を取得した結果:5
増分間隔:1
割当順序数:10
複写元システムの初期値:1
ポイント
順序定義文は、Symfoware Serverのrdbprtコマンドの結果を利用することができます。詳細は、“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。
参照
Symfoware Serverのrdbddlexコマンドおよびrdbprtコマンドの詳細は、“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。
同期合せを行う順序に対して、複写元システムでは資源識別子を抽出し、複写先システムでは資源識別子を登録して順序を関連付けます。
参照
資源の関連付けの詳細については“Active DB Guard 設計・セットアップガイド”の“システム間のデータベース資源の関連付け”を参照してください。