複写元システムの利用者業務運用中にディスコネクション状態になった場合の対処について説明します。
複写元システムの利用者業務運用中にディスコネクション状態になった場合でも、利用者業務は問題なく継続することができます。
ただし、ディスコネクション状態となった後にRLC交替して取得したRLC退避ファイルは、即座に複写先システムに転送します。
複写先システムでは、RLCファイルが一巡した場合に、RLC退避ファイルからのRERUNログ抽出を行う必要があります。
複写元システムの利用者業務運用中にディスコネクション状態になった場合からのリカバリ操作の手順を以下に示します。
操作の手順
複写元システム
コネクション切断のメッセージでディスコネクション状態を確認します。
rdb: INFO: qdg20154i:ディスコネクション状態になりました RLP名='RLP名'
退避運用を開始します。
rdbbcconコマンドを実行し、コネクションを再開します。
$ rdbbccon -p RLP名
コネクション再開処理完了メッセージが出力されます。
rdb: INFO: qdg20343i:コネクション再開処理が完了しました RLP名='RLP名'
コネクション完了のメッセージでコネクション状態を確認します。
rdb: INFO: qdg20158i:コネクション状態を確立しました RLP名='RLP名'
退避運用を停止します。
複写先システム
コネクション切断のメッセージでディスコネクション状態を確認します。
rdb: INFO: qdg20154i:ディスコネクション状態になりました RLP名='RLP名'
退避運用を開始します。
rdbbcconコマンドを実行し、コネクションを再開します。
$ rdbbccon -p RLP名
コネクション再開処理完了メッセージが出力されます。
rdb: INFO: qdg20343i:コネクション再開処理が完了しました RLP名='RLP名'
コネクション完了のメッセージでコネクション状態を確認します。
rdb: INFO: qdg20158i:コネクション状態を確立しました RLP名='RLP名'
未抽出RLCファイルの循環使用のメッセージが出力された場合は、メッセージで示されたRLC通番に対応するRLC退避ファイルからRERUNログを抽出します。
rdb: WARNING: qdg20155w:RERUNログ抽出の完了していないRLCを循環使用しました RLC通番='RLC通番' RLP名='RLP名'
未抽出RLCファイルの循環使用のメッセージで通知されたRLC通番すべてに対応するRLC退避ファイルからRERUNログを抽出・反映します。
退避運用を停止し、RERUNログの抽出・反映処理を開始します。
ポイント
コネクション状態に関わらず利用者業務は運用できます。
ディスコネクション状態の確認後は、コネクション状態へのリカバリの見込みやRLC交替の頻度、RLCの容量などを考慮し、退避運用を開始するかどうかを判断します。RERUNログを未抽出のRLCファイルを循環使用する前に、退避運用を開始することを推奨します。
参照
退避運用については “1.5 退避運用”を参照してください。