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Symfoware Active DB GuardV12.6.0 運用ガイド
FUJITSU Software

5.9.2 RERUNログ抽出実行時のRLC障害

RLCファイルを配置している複写先システムのディスクに障害が発生した場合には、退避運用に変更することで、Active DB Guardを使った運用を継続できます。

参照

退避運用については “1.5 退避運用”を参照してください。

メディア障害時からのリカバリ

RLCファイルからのRERUNログ抽出を行うためには、複写先システムのデータベースの全件複写とデータベース定義を除いたRLPの復旧(RLP環境の初期化、またはRLPの再作成)を実施する必要があります。
なお、本リカバリ操作は当面は退避運用を行うことで、複写元システムの利用者業務を優先させ、運休日などを利用して後日実施することも可能です。

メディア障害時からのリカバリ操作の手順を以下に示します。

操作の手順

複写元システム
  1. 退避運用を開始します。

  2. 利用者業務を停止します。

  3. rdbbcofflineコマンドを実行し、RLPを終了オフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p RLP名 -m term
  4. 以下のいずれかを実施して、RLPを復旧します。

    • RLP環境の初期化

    • RLPの再作成

  5. rdbbconlineコマンドを実行し、RLPをオンラインにします。

    $ rdbbconline -p RLP名 -m capture
  6. 利用者業務を再開します。

複写先システム
  1. RERUNログ抽出中にRLCファイルのアクセスエラーが発生した場合、メッセージを出力して、rdbbcextコマンドがエラーになります。調査によりエラー原因がメディア障害であることを確認します。

  2. RERUNログの抽出の停止と反映を実施します。

  3. 退避運用を開始します。

  4. rdbbcofflineコマンドを実行し、RLPを終了オフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p RLP名 -m term
  5. 以下のいずれかを実施して、RLPを復旧します。

    • RLP環境の初期化

    • RLPの再作成

  6. rdbbconlineコマンドを実行し、RLPをオンラインにします。

    $ rdbbconline -p RLP名 -m reflect
  7. rdbbcextコマンドおよびrdbbcrefコマンドを実行し、RERUNログの抽出と反映を再開します。

    $ rdbbcext -p RLP名
    $ rdbbcref -a -p RLP名 

ポイント

RLP環境の初期化を実施することで、RLPの再作成を行わなくても、少ない手順でRLPを復旧できる場合があります。

参照