RLCファイルを配置している複写先システムのディスクに障害が発生した場合には、退避運用に変更することで、Active DB Guardを使った運用を継続できます。
参照
退避運用については “1.5 退避運用”を参照してください。
RLCファイルからのRERUNログ抽出を行うためには、複写先システムのデータベースの全件複写とデータベース定義を除いたRLPの復旧(RLP環境の初期化、またはRLPの再作成)を実施する必要があります。
なお、本リカバリ操作は当面は退避運用を行うことで、複写元システムの利用者業務を優先させ、運休日などを利用して後日実施することも可能です。
メディア障害時からのリカバリ操作の手順を以下に示します。
退避運用を開始します。
利用者業務を停止します。
rdbbcofflineコマンドを実行し、RLPを終了オフラインにします。
$ rdbbcoffline -p RLP名 -m term
以下のいずれかを実施して、RLPを復旧します。
RLP環境の初期化
RLPの再作成
rdbbconlineコマンドを実行し、RLPをオンラインにします。
$ rdbbconline -p RLP名 -m capture
利用者業務を再開します。
RERUNログ抽出中にRLCファイルのアクセスエラーが発生した場合、メッセージを出力して、rdbbcextコマンドがエラーになります。調査によりエラー原因がメディア障害であることを確認します。
RERUNログの抽出の停止と反映を実施します。
退避運用を開始します。
rdbbcofflineコマンドを実行し、RLPを終了オフラインにします。
$ rdbbcoffline -p RLP名 -m term
以下のいずれかを実施して、RLPを復旧します。
RLP環境の初期化
RLPの再作成
rdbbconlineコマンドを実行し、RLPをオンラインにします。
$ rdbbconline -p RLP名 -m reflect
rdbbcextコマンドおよびrdbbcrefコマンドを実行し、RERUNログの抽出と反映を再開します。
$ rdbbcext -p RLP名
$ rdbbcref -a -p RLP名
ポイント
RLP環境の初期化を実施することで、RLPの再作成を行わなくても、少ない手順でRLPを復旧できる場合があります。
参照
RLP環境の初期化については“5.19 RLP環境の初期化によるRLPの復旧”を参照してください。
RLPの再作成については“5.20 RLPの再作成”を参照してください。