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Interstage List Works V10.3.3 運用手引書
FUJITSU Software

2.3.2 帳票の印刷

帳票保管活用機能において、List Worksの帳票を印刷するには、以下の方法があります。

リモート印刷

リスト管理サーバの保管フォルダ内の帳票を、リスト管理サーバの印刷フォルダとして定義しているプリンタに印刷したり、帳票の受信時に、印刷フォルダに振り分けて自動印刷したりすることをいいます。ただし、Solaris 版では、Solaris 9またはSolaris 10上のリスト管理サーバで、富士通ホスト帳票だけが対象となります。

ローカル印刷

List Worksクライアントでオペレーティングシステムのプリンタとして定義しているプリンタに対し、リスト管理サーバの保管フォルダ内の帳票、またはマイ コンピュータの保管フォルダ内の帳票を印刷することをいいます。

注意

Solaris版の場合、Solaris 11上ではリモート印刷はできません。

参考

  • 図形、バーコードを含む帳票を印刷する場合、オペレーティングシステムに設定されているプリンタの解像度と、List Worksから印刷する時に設定する解像度を同じ値にしてください。

  • 印刷したデータのスプールしたサイズが、オペレーティングシステムのスプーラで扱える最大サイズを超えた場合、正しく印刷できません。

  • 「印刷データに設定されている印刷属性を優先する」機能の有効/無効によって、List Worksの印刷結果が異なります。

    印刷結果の違いについては、“(4) 印刷データに設定されている印刷属性を優先する機能について”を参照してください。

(1) リモート印刷の方法

リモート印刷の方法について説明します。

A:自動印刷(受信時に印刷フォルダに振り分け)

B:List Worksクライアント(リストナビ)から印刷依頼


以下の方法で、帳票のリモート印刷を利用できます。

帳票の受信時に、印刷フォルダに振り分けて自動印刷

受信フォルダの振り分け先を、印刷フォルダに設定することにより、帳票が印刷フォルダに振り分けられ自動印刷されます。

Windows版の場合、富士通ホスト帳票、NetCOBOL/MeFt帳票、およびList Creator帳票については、帳票情報に印刷フォルダを指定することで、帳票の受信時に印刷フォルダに振り分け、自動印刷することもできます。


List Worksクライアント(リストナビ)から印刷依頼

リスト管理サーバの保管フォルダ内の帳票を、リストナビから印刷フォルダとして定義されているプリンタを指定して印刷依頼することにより、印刷されます。

List Worksクライアント(リストナビ)からのリモート印刷の方法については、“操作手引書 利用者編”を参照してください。

自動印刷の設定方法

以下の方法で、自動印刷を行う設定ができます。

受信フォルダに設定

受信フォルダの「振り分け条件の定義」で、印刷フォルダを「振り分け先」に設定します。

受信フォルダによる振り分け先の設定方法については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。

帳票出力時に帳票情報を設定<Windows版のみ>

NetCOBOL/MeFt帳票、List Creator帳票、および富士通ホスト帳票については、帳票出力元で帳票ごとに必要な情報を設定して連携することができます。扱う帳票によって設定方法が異なります。

  • NetCOBOL/MeFt帳票の場合

    NetCOBOL/MeFt帳票の場合は、電子帳票情報ファイルに必要な帳票情報を設定します。

    帳票情報の設定については、“6.2.2 電子帳票情報ファイルの準備”を参照してください。
  • List Creator帳票の場合

    List Creator帳票の場合は、電子帳票情報ファイル(List Creatorのin2オプションに指定)に必要な帳票情報を設定します。

    帳票情報の設定については、“6.2.2 電子帳票情報ファイルの準備”を参照してください。
  • 富士通ホスト帳票の場合

    APS/NP、PrintASSORT、またはOSIV LISTVIEWに必要な帳票情報を設定して帳票登録時に連携します。

    帳票情報の設定については、“6.3.2 帳票情報を連携する場合の準備”を参照してください。

設定時のキー

帳票情報により自動印刷の設定を行うときは、帳票情報をそれぞれ以下のキーに設定します。

帳票情報

電子帳票情報ファイル

APS/NPまたはPrintASSORTと情報連携

印刷フォルダ名の指定

PR-PATH

LV-PR-PATH

このキーを指定した場合は、受信フォルダに設定してある振り分け先も有効になります。

また、「印刷フォルダ名の指定」キーと同時に、保管先を指定する「DB-PATH」を指定した場合は、「印刷フォルダ名の指定」キーの指定は無効になります。

注意

  • OSIV LISTVIEWにおいて帳票情報を連携する場合、印刷フォルダ名の指定(LV-PR-PATH)はできません。PrintASSORT、APS/NPを使用して帳票情報を連携するか、List Worksの仕分け機能を使用して帳票情報を連携してください。

    なお、帳票情報を連携せず、List Worksの受信フォルダにおいて振り分け条件を設定し、印刷フォルダに振り分けを行うこともできます。

  • Windows版の場合、印刷データの外字情報はList Worksサーバのユーザごとに保持され、ログオン時にメモリにロードされます。印刷開始時にList Worksサーバがログオフ状態であると外字情報にアクセスできず、印刷データに外字情報が反映されません。このため、正常に外字が印刷できない現象が発生します。

  • リスト管理サーバがWindowsの場合は、Charset Managerの外字ロードサービスを起動する必要があります。

    外字ロードサービスの詳細は“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。

Print Managerと連携する場合の注意事項 <Windows版のみ>

Print Managerと連携する場合の注意事項について、以下に説明します。

導入時の注意事項
プリンタ作成時の注意事項
  • プリンタのプロパティで、【常にRAWデータをスプールする】は、チェックしないでください。

  • LAN接続以外の場合は、LPT1などのポートとは混在できません。

  • List Worksで運用していたプリンタをPrint Managerでの運用に変更する場合は、Print Managerのプリンタの定義を行ってください。

    プリンタ定義についての詳細は、“Print Managerのマニュアル”を参照してください。
VSP使用時の注意事項

VSPをlprプロトコルで接続して印刷する場合は、Print Manager連携を使用しないでください。

PrintiaLASER XLシリーズプリンタ使用時の注意事項

Printianavi対応のPrintiaLASER XLシリーズのプリンタドライバを更新する場合は、プリンタに添付のマニュアルを参照してドライバをインストールしてください。

(Windowsのプリンタ定義方法でドライバをインストールすると、用紙切れなどのエラーが発生した場合に、“印刷中に異常が発生しました。”というポップアップ画面が表示されることがあります)

サービスのアカウント設定での注意事項

「FUJITSU 帳票管理」サービスのログオンアカウントは、管理者を指定してください。

リモートプリンタ使用時の注意事項
  • 帳票管理サーバ上のPrint Managerによるプリンタの追加では、プリンタの種別として「リモートプリンタ」を選択してください。

  • プリンタが接続されているWindowsにPrint Managerのサーバ機能をインストールしてください。List Worksクライアントをインストールする必要はありません。


Print Managerの印刷操作画面での注意事項

Print Managerの印刷操作画面では、以下のことに注意してください。

帳票の印刷での注意事項

帳票の印刷では、以下のことに注意してください。

  • 帳票を受信フォルダから印刷フォルダに振り分けて自動印刷する場合、Print Managerの印刷操作画面のドキュメント一覧に表示される【ユーザ名】には、「FUJITSU 帳票管理」サービスのアカウントが表示されます。

  • VSPシリーズに富士通ホスト帳票を印刷した場合、リストナビの印刷フォルダの帳票一覧で、【印刷ページ】は更新されません。

  • lprプロトコルで接続されたプリンタに印刷した場合、リストナビの印刷フォルダの帳票一覧に表示される【印刷ページ】、およびPrint Managerの印刷操作画面のドキュメント一覧に表示される【ページ数】が最終ページまで更新されてから、用紙が出力されます。

  • ページを指定して再印刷した場合、リストナビの印刷フォルダの帳票一覧に表示される【印刷ページ】と、Print Managerの印刷操作画面のドキュメント一覧に表示される【ページ数】の値が異なります。

  • リストナビで、【リモート印刷の中断】で印刷を中断した帳票を【リモート印刷の再開】で再印刷したとき、印刷待ちの帳票がある場合は、その帳票が先に出力されます。また、Print Managerの印刷操作画面のドキュメント一覧に表示される【ページ数】には、再印刷で出力する総ページ数が表示されます。

  • 印刷中にエラーが発生した場合、Print Managerで通知される印刷エラーの返答メッセージ画面で【削除】をクリックすると、リストナビの印刷フォルダにおける帳票の状態は「印刷完了」になりますが、用紙は出力されません。

  • VSPをVSP Networkポートで接続した場合、VSPのメッセージに対して応答すると、リストナビの印刷フォルダの帳票一覧に表示される帳票の状態が、Print Managerと連携する場合と連携しない場合とでは、以下のように異なります。

    • 印刷エラーの返答メッセージ画面で【削除】をクリックしたとき

      Print Managerと連携する場合:「保留」状態

      Print Managerと連携しない場合:「印刷完了」状態

    • VSPのポップアップメッセージが表示されたとき

      Print Managerと連携する場合:「異常」状態

      Print Managerと連携しない場合:「印刷中」状態

  • 印刷エラーは、印刷出力を依頼したList Worksクライアントがインストールされているコンピュータに通知されます。

  • VSPプリンタを使用して富士通ホスト帳票を印刷時にPrint Managerと連携すると中断ページは表示されません。

  • Print Managerで異常が発生し、イベントログの説明の文字列中に“Print Manager”の文字列が存在する場合、Print Managerのイベントログを参照し、原因を取り除いてください。

    • Print Managerのイベントログは、“ソース:F3EWSRV”、または“ソース:F3EWLPRM”のイベントログです。


Print Managerサービス再起動時の注意事項

Print Managerサービス再起動時は、以下のことに注意してください。

  • Print Managerと連携して運用している場合は、「WORKIT MSG(F3BW)」サービスを停止しないでください。

  • 「WORKIT MSG(F3BW)」サービスを再起動した場合には、「FUJITSU 帳票管理」サービスも再起動してください。


その他の注意事項

その他、以下の注意があります。

  • ホスト連携プレミアムの帳票管理サービスの画面から、FAX以外のPrint Managerが管理するプリンタの操作は行わないでください。

  • Print Managerのセパレータは利用できません。プリントマネージャでセパレータの定義を行わないでください。

  • 同報送信時(情報連携機能のキーワードで受信者数に2以上を指定した場合)、帳票の操作や話し中により停止状態になった帳票を、以下の操作で再出力すると全ての送付先に再送されます。

    • Print Manager画面の保留解除

    • リストナビのリモート印刷の開始、およびリモート印刷の再開

  • リモート印刷を実行するユーザは、システム環境変数TMP(オペレーティングシステムの環境変数で設定したTempに指定されている値)に設定されているフォルダ、およびユーザ環境変数TMPに設定されているフォルダに対して、フルコントロールの権限が必要となります。

  • Windowsで、以下の製品をList Worksと同じサーバに導入した場合、帳票管理サービスの【環境設定】画面で「クライアント監視間隔」に0以外を指定すると、受信フォルダおよび印刷フォルダが正しく動作しません。

    • ホスト連携プレミアム(帳票管理サービス)

    • HOST PRINT(帳票管理サービス)

    この場合は、「クライアント監視間隔」を0に指定します。


(2) ローカル印刷の方法

ローカル印刷の方法について説明します。

A:リスト管理サーバの保管フォルダ内の帳票をローカル印刷依頼

B:List Worksクライアント(マイコンピュータ)の保管フォルダ内の帳票をローカル印刷依頼


リストナビ上で、以下の帳票に対してローカル印刷を利用することができます。

(3) 印刷のページ設定

以下の4種類の印刷における、ページレイアウトの設定について説明します。

印刷する方法によりページレイアウトの設定場所が異なります。

以下に、印刷する方法とその設定場所を示します。

印刷方法

設定場所

リモート印刷(リストナビ)

リストナビの【ファイル】メニューの【リモート印刷】-【ページ設定】

リモート印刷(印刷フォルダに振り分けて自動印刷)

印刷フォルダの「プロパティ」の「ページ設定」

ローカル印刷(リストナビ/リストビューア)

リストナビの【ファイル】メニューの【ローカル印刷】-【ページ設定】、および

リストビューアの【ファイル】メニューの【ローカル印刷】-【ページ設定】

ローカル印刷(Webクライアント)

ListPrint.propertiesファイル

Web一覧のページ設定画面

帳票表示画面の標準ツールバー-【ページ設定】


(4) 印刷データに設定されている印刷属性を優先する機能について

「印刷データに設定されている印刷属性を優先する」機能の有効/無効によって、印刷結果が異なります。以下に、2種類の帳票を例に、印刷結果の違いを示します。

1.作成

アプリケーションサーバで、用紙サイズの異なる帳票(A3横、B4縦)を作成します。

2.表示

用紙サイズの異なる帳票を登録してリストビューアで表示すると、元帳票の印刷属性が帳票内に設定され、それぞれの用紙サイズで参照できます。

ただし、印刷データ内に設定されている印刷属性は参照できません。

3.印刷・印刷結果

ページ設定で、サイズ「A4」、方向「自動認識」、印刷方法「用紙全体」を指定します。

ページ設定で、「印刷データに設定されている印刷属性を優先する」にチェックが付けないで印刷した場合、List Worksのページ設定に従って印刷されます(A4サイズに縮小されて印刷)。

ページ設定で、「印刷データに設定されている印刷属性を優先する」にチェックを付けて印刷した場合、帳票に設定されている元帳票の印刷属性(A3横、B4縦)で印刷されます。