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Cloud Storage Gateway V1.3.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

2.2.6 Microsoft Azureへのインストール

Microsoft Azure環境に本製品の仮想マシンをインストールする手順は以下のとおりです。
Azureポータルから次の操作を実行します。

  1. 準備
    環境に合わせて以下を準備してください。

    • 仮想ネットワーク

    • サブネット

    • ネットワークセキュリティグループ

  2. 仮想マシンイメージのアップロード
    BLOBストレージ上に仮想マシンイメージをアップロードします。
    アップロードする仮想マシンイメージは、Microsoft Azure用仮想マシンイメージ(CSG_v130_Azure.zip)に含まれるvhdファイルです。

    注意

    本製品のシステムディスクのサイズは100GBです。vhdファイルには容量固定と容量可変の2種類がありますが、Azureでは容量固定のvhdファイルだけをサポートしています。そのため、zipファイルには100GBのvhdファイルが含まれています。zipファイルを展開する環境に、100GB以上の空き容量があることを確認してください。

    • ストレージアカウント作成
      Azureポータルの[ストレージアカウント]サービスで[追加]をクリックします。
      以下の表を参照して、画面の指示に従ってストレージアカウントを作成してください。

      タブ

      項目

      設定内容

      基本

      サブスクリプション

      (任意)

      リソースグループ

      (任意)

      ストレージアカウント名

      (任意)

      場所

      (任意)

      パフォーマンス

      「Standard」推奨

      アカウントの種類

      「StorageV2(汎用v2)」

      レプリケーション

      「ローカル冗長ストレージ(LRS)」推奨

      アクセス層

      「クール」推奨

      詳細

      安全な転送が必須

      「有効」推奨

      許可するアクセス元

      (任意)

      階層構造の名前空間

      (任意)

      タグ

      -

      (任意)

    • コンテナー作成
      作成したストレージアカウントを選択します。
      ストレージアカウントの[Blob service]メニューから[BLOB]を選択します。
      [コンテナー]をクリックします。
      以下の表を参照して、画面の指示に従ってコンテナーを作成してください。

      項目

      設定内容

      名前

      (任意)

      パブリックアクセスレベル

      「プライベート」

    • 仮想マシンイメージのアップロード
      仮想マシンイメージのアップロードには、Azure Storage Explorerを使用します。
      作成したストレージアカウントを選択して、[Explorerで開く]をクリックします。
      初めて実行した場合は、画面の指示に従ってAzure Storage Explorerをダウンロードしてインストールしてください。
      Azure Storage Explorerのツリーから作成したコンテナーを選択します。
      [Upload]をクリックして、[Upload Files...]を選択します。
      以下の表を参照して、画面の指示に従って仮想マシンイメージをアップロードしてください。

      項目

      設定内容

      Files

      仮想マシンイメージのvhdファイル

      Blob type

      「Block Blob」
      [Upload .vhd/vhdx files as page blobs]のチェックボックスにチェックを入れてください。

      ポイント

      Azure Storage Explorerを使用するときは、Azure Storage Explorerにアカウントを追加し、必要に応じてプロキシを設定してください。アカウントは、[View]-[Account Management]-[Add an account...]で追加できます。プロキシは、[Edit]-[Configure Proxy]で設定できます。Azure Storage Explorerの詳細は、Microsoft Azureのドキュメントを参照してください。

  3. イメージの作成
    Azureポータルの[イメージ]サービスで[追加]をクリックします。
    以下の表を参照して、画面の指示に従ってイメージを作成してください。

    項目

    設定内容

    名前

    (任意)

    サブスクリプション

    (任意)

    リソースグループ

    (任意)

    場所

    (任意)

    ゾーンの回復性

    「オフ」(選択できる場合)

    OSの種類

    「Linux」

    ストレージBLOB

    アップロードした仮想マシンイメージを選択します。

    アカウントの種類

    「Standard HDD」推奨

    ホストキャッシュ

    「読み取り/書き込み」

    データディスク

    追加しないでください。

  4. 仮想マシンの作成
    Azureポータルの[Virtual Machines]サービスで[追加]をクリックします。
    以下の表を参照して、画面の指示に従ってイメージを作成してください。

    タブ

    項目

    設定内容

    基本

    サブスクリプション

    (任意)

    リソースグループ

    (任意)

    仮想マシン名

    (任意)

    地域

    (任意)

    可用性オプション

    「インフラストラクチャ冗長は必要ありません」

    イメージ

    マイアイテムから、作成したイメージを選択します。

    サイズ

    A.1 仮想アプライアンス仕様」の要件を満たすようにサイズを選択します。
    4GBより大きい一時記憶域を持つサイズを選択してください。

    管理者アカウント

    認証の種類: 「パスワード」
    ユーザー名: 「dummy」
    パスワード: (任意)

    パブリック受信ポート

    [ネットワーク]タブで指定するため、ここでは「なし」を選択してください。

    ディスク

    OSディスクの種類

    システムディスク用のディスクです。
    「Standard SSD」推奨
    [Ultra SSD互換性を有効にする]のチェックボックスが選択できる場合は、「いいえ」を指定してください。

    データディスク

    キャッシュ領域用のディスクです。
    [新しいディスクを作成し接続する]をクリックして作成します。

    ディスクの種類

    「Standard SSD」推奨

    名前

    今後の操作で簡単に検索できるように、仮想マシン名を含む名前の入力を推奨します。

    サイズ

    2.1.2 キャッシュの容量」で見積もった容量を指定します。

    ソースの種類

    「なし(空のディスク)」

    ホストキャッシュ

    「読み取り/書き込み」
    ディスクを作成したあとに選択できます。
    仮想マシンのサイズによっては選択できません。

    マネージドディスクを使用

    「はい」
    [詳細]をクリックすると項目が表示されます。

    ネットワーク

    仮想ネットワーク

    手順1で用意した仮想ネットワークを選択します。

    サブネット

    手順1で用意したサブネットを選択します。

    パブリックIP

    パブリックIPが不要な場合は「なし」を指定してください。
    新規に作成する場合は[新規作成]をクリックし、以下のように作成してください。

    名前

    (任意)

    SKU

    「Basic」

    割り当て

    (任意)

    NICネットワークセキュリティグループ

    [詳細]を選択して、手順1で用意したネットワークセキュリティグループを選択します。

    高速ネットワーク

    (任意)

    この仮想マシンを既存の負荷分散ソリューションの後ろに配置しますか?

    「いいえ」

    管理

    ブート診断

    「オン」

    OSのゲスト診断

    「オフ」

    診断ストレージアカウント

    (任意)

    システム割り当てマネージドID

    「オフ」

    自動シャットダウン

    「オフ」

    詳細

    -

    何も入力しないでください。

    タグ

    -

    (任意)

    注意

    • 仮想マシン作成の手順として[管理者アカウント]を設定しますが、本製品ではこの管理者アカウントは作成されず、使用できません。

    • パブリックIPの割り当てを「動的」にした場合、仮想マシンを停止して開始するたびに新しいIPアドレスが割り当てられます。同じIPを使用し続けたい場合は、「静的」を指定してください。

    • パブリックIPで本製品にログインしているとき、一定時間使用しないとタイムアウトします。タイムアウト時間を変更したい場合は、仮想マシンを作成したあと、仮想マシンの[概要]からパブリックIPアドレスをクリックして、[アイドルタイムアウト]を変更してください。

  5. プライベートIPアドレスの固定
    パブリックIPが割り当てられたネットワークインターフェイスには、プライベートIPアドレスも割り当てられます。このIPアドレスも、仮想マシンを停止して開始するたびに新しいIPアドレスが割り当てられます。同じIPを使用し続けたい場合は、以下の操作を実施してください。

    1. Azureポータルの[Virtual Machines]サービスで、仮想マシンの名前をクリックします。

    2. [設定]メニューから[ネットワーク]を選択し、ネットワークインターフェイス名をクリックします。

    3. [設定]メニューから[IP構成]を選択し、プライベートIPアドレスが表示されている行をクリックします。

    4. プライベートIPアドレスの割り当てを「静的」に変更します。

  6. 仮想アプライアンスのセットアップ
    複数ネットワークを構成するために、ネットワークインターフェイスを追加する場合は、その前に仮想アプライアンスのセットアップを実施してください。仮想アプライアンスのセットアップについては「2.3 仮想アプライアンスのセットアップ」を参照してください。

  7. ネットワークインターフェイスの追加
    複数ネットワークを構成する場合は、以下の手順でネットワークインターフェイスを追加してください。

    注意

    ネットワークインターフェイスを追加する前に、手順6で仮想アプライアンスのセットアップを実施しておいてください。

    • 仮想マシンの停止
      Azureポータルの[Virtual Machines]サービスで、仮想マシンを選択して[停止]をクリックし、仮想マシンを停止します。

    • ネットワークインターフェイスの作成と接続
      仮想マシンの[設定]メニューから[ネットワーク]を選択し、[ネットワーク インターフェイスの接続]をクリックします。
      [ネットワーク インターフェイスの作成]をクリックして、以下の表を参照して画面の指示に従って作成し、仮想マシンに接続してください。

      項目

      設定内容

      名前

      今後の操作で簡単に検索できるように、仮想マシン名を含む名前の入力を推奨します。

      サブネット

      手順1で用意したサブネットを選択します。

      プライベートIPアドレスの割り当て

      (任意)

      プライベートIPアドレス

      [プライベートIPアドレスの割り当て]を「静的」にした場合は、未使用のIPアドレスを指定してください。

      ネットワークセキュリティグループ

      手順1で用意したネットワークセキュリティグループを選択します。

      プライベートIPアドレス(IPv6)

      チェックしないでください。

      リソースグループ

      作成した仮想マシンと同じリソースグループを指定してください。

      ポイント

      プライベートIPアドレスの割り当てを「動的」にすることで、未使用のプライベートIPアドレスを自動的に割り当てることができます。この場合、仮想マシンを停止して開始するたびに新しいIPアドレスが割り当てられます。手順5のプライベートIPアドレスの固定の操作を実施することで、同じIPアドレスを使用し続けることができます。