Microsoft Azure環境に本製品の仮想マシンをインストールする手順は以下のとおりです。
Azureポータルから次の操作を実行します。
準備
環境に合わせて以下を準備してください。
仮想ネットワーク
サブネット
ネットワークセキュリティグループ
仮想マシンイメージのアップロード
BLOBストレージ上に仮想マシンイメージをアップロードします。
アップロードする仮想マシンイメージは、Microsoft Azure用仮想マシンイメージ(CSG_v130_Azure.zip)に含まれるvhdファイルです。
注意
本製品のシステムディスクのサイズは100GBです。vhdファイルには容量固定と容量可変の2種類がありますが、Azureでは容量固定のvhdファイルだけをサポートしています。そのため、zipファイルには100GBのvhdファイルが含まれています。zipファイルを展開する環境に、100GB以上の空き容量があることを確認してください。
ストレージアカウント作成
Azureポータルの[ストレージアカウント]サービスで[追加]をクリックします。
以下の表を参照して、画面の指示に従ってストレージアカウントを作成してください。
タブ | 項目 | 設定内容 |
---|---|---|
基本 | サブスクリプション | (任意) |
リソースグループ | (任意) | |
ストレージアカウント名 | (任意) | |
場所 | (任意) | |
パフォーマンス | 「Standard」推奨 | |
アカウントの種類 | 「StorageV2(汎用v2)」 | |
レプリケーション | 「ローカル冗長ストレージ(LRS)」推奨 | |
アクセス層 | 「クール」推奨 | |
詳細 | 安全な転送が必須 | 「有効」推奨 |
許可するアクセス元 | (任意) | |
階層構造の名前空間 | (任意) | |
タグ | - | (任意) |
コンテナー作成
作成したストレージアカウントを選択します。
ストレージアカウントの[Blob service]メニューから[BLOB]を選択します。
[コンテナー]をクリックします。
以下の表を参照して、画面の指示に従ってコンテナーを作成してください。
項目 | 設定内容 |
---|---|
名前 | (任意) |
パブリックアクセスレベル | 「プライベート」 |
仮想マシンイメージのアップロード
仮想マシンイメージのアップロードには、Azure Storage Explorerを使用します。
作成したストレージアカウントを選択して、[Explorerで開く]をクリックします。
初めて実行した場合は、画面の指示に従ってAzure Storage Explorerをダウンロードしてインストールしてください。
Azure Storage Explorerのツリーから作成したコンテナーを選択します。
[Upload]をクリックして、[Upload Files...]を選択します。
以下の表を参照して、画面の指示に従って仮想マシンイメージをアップロードしてください。
項目 | 設定内容 |
---|---|
Files | 仮想マシンイメージのvhdファイル |
Blob type | 「Block Blob」 |
ポイント
Azure Storage Explorerを使用するときは、Azure Storage Explorerにアカウントを追加し、必要に応じてプロキシを設定してください。アカウントは、[View]-[Account Management]-[Add an account...]で追加できます。プロキシは、[Edit]-[Configure Proxy]で設定できます。Azure Storage Explorerの詳細は、Microsoft Azureのドキュメントを参照してください。
イメージの作成
Azureポータルの[イメージ]サービスで[追加]をクリックします。
以下の表を参照して、画面の指示に従ってイメージを作成してください。
項目 | 設定内容 |
---|---|
名前 | (任意) |
サブスクリプション | (任意) |
リソースグループ | (任意) |
場所 | (任意) |
ゾーンの回復性 | 「オフ」(選択できる場合) |
OSの種類 | 「Linux」 |
ストレージBLOB | アップロードした仮想マシンイメージを選択します。 |
アカウントの種類 | 「Standard HDD」推奨 |
ホストキャッシュ | 「読み取り/書き込み」 |
データディスク | 追加しないでください。 |
仮想マシンの作成
Azureポータルの[Virtual Machines]サービスで[追加]をクリックします。
以下の表を参照して、画面の指示に従ってイメージを作成してください。
タブ | 項目 | 設定内容 | |
---|---|---|---|
基本 | サブスクリプション | (任意) | |
リソースグループ | (任意) | ||
仮想マシン名 | (任意) | ||
地域 | (任意) | ||
可用性オプション | 「インフラストラクチャ冗長は必要ありません」 | ||
イメージ | マイアイテムから、作成したイメージを選択します。 | ||
サイズ | 「A.1 仮想アプライアンス仕様」の要件を満たすようにサイズを選択します。 | ||
管理者アカウント | 認証の種類: 「パスワード」 | ||
パブリック受信ポート | [ネットワーク]タブで指定するため、ここでは「なし」を選択してください。 | ||
ディスク | OSディスクの種類 | システムディスク用のディスクです。 | |
データディスク | キャッシュ領域用のディスクです。 | ||
ディスクの種類 | 「Standard SSD」推奨 | ||
名前 | 今後の操作で簡単に検索できるように、仮想マシン名を含む名前の入力を推奨します。 | ||
サイズ | 「2.1.2 キャッシュの容量」で見積もった容量を指定します。 | ||
ソースの種類 | 「なし(空のディスク)」 | ||
ホストキャッシュ | 「読み取り/書き込み」 | ||
マネージドディスクを使用 | 「はい」 | ||
ネットワーク | 仮想ネットワーク | 手順1で用意した仮想ネットワークを選択します。 | |
サブネット | 手順1で用意したサブネットを選択します。 | ||
パブリックIP | パブリックIPが不要な場合は「なし」を指定してください。 | ||
名前 | (任意) | ||
SKU | 「Basic」 | ||
割り当て | (任意) | ||
NICネットワークセキュリティグループ | [詳細]を選択して、手順1で用意したネットワークセキュリティグループを選択します。 | ||
高速ネットワーク | (任意) | ||
この仮想マシンを既存の負荷分散ソリューションの後ろに配置しますか? | 「いいえ」 | ||
管理 | ブート診断 | 「オン」 | |
OSのゲスト診断 | 「オフ」 | ||
診断ストレージアカウント | (任意) | ||
システム割り当てマネージドID | 「オフ」 | ||
自動シャットダウン | 「オフ」 | ||
詳細 | - | 何も入力しないでください。 | |
タグ | - | (任意) |
注意
仮想マシン作成の手順として[管理者アカウント]を設定しますが、本製品ではこの管理者アカウントは作成されず、使用できません。
パブリックIPの割り当てを「動的」にした場合、仮想マシンを停止して開始するたびに新しいIPアドレスが割り当てられます。同じIPを使用し続けたい場合は、「静的」を指定してください。
パブリックIPで本製品にログインしているとき、一定時間使用しないとタイムアウトします。タイムアウト時間を変更したい場合は、仮想マシンを作成したあと、仮想マシンの[概要]からパブリックIPアドレスをクリックして、[アイドルタイムアウト]を変更してください。
プライベートIPアドレスの固定
パブリックIPが割り当てられたネットワークインターフェイスには、プライベートIPアドレスも割り当てられます。このIPアドレスも、仮想マシンを停止して開始するたびに新しいIPアドレスが割り当てられます。同じIPを使用し続けたい場合は、以下の操作を実施してください。
Azureポータルの[Virtual Machines]サービスで、仮想マシンの名前をクリックします。
[設定]メニューから[ネットワーク]を選択し、ネットワークインターフェイス名をクリックします。
[設定]メニューから[IP構成]を選択し、プライベートIPアドレスが表示されている行をクリックします。
プライベートIPアドレスの割り当てを「静的」に変更します。
仮想アプライアンスのセットアップ
複数ネットワークを構成するために、ネットワークインターフェイスを追加する場合は、その前に仮想アプライアンスのセットアップを実施してください。仮想アプライアンスのセットアップについては「2.3 仮想アプライアンスのセットアップ」を参照してください。
ネットワークインターフェイスの追加
複数ネットワークを構成する場合は、以下の手順でネットワークインターフェイスを追加してください。
注意
ネットワークインターフェイスを追加する前に、手順6で仮想アプライアンスのセットアップを実施しておいてください。
仮想マシンの停止
Azureポータルの[Virtual Machines]サービスで、仮想マシンを選択して[停止]をクリックし、仮想マシンを停止します。
ネットワークインターフェイスの作成と接続
仮想マシンの[設定]メニューから[ネットワーク]を選択し、[ネットワーク インターフェイスの接続]をクリックします。
[ネットワーク インターフェイスの作成]をクリックして、以下の表を参照して画面の指示に従って作成し、仮想マシンに接続してください。
項目 | 設定内容 |
---|---|
名前 | 今後の操作で簡単に検索できるように、仮想マシン名を含む名前の入力を推奨します。 |
サブネット | 手順1で用意したサブネットを選択します。 |
プライベートIPアドレスの割り当て | (任意) |
プライベートIPアドレス | [プライベートIPアドレスの割り当て]を「静的」にした場合は、未使用のIPアドレスを指定してください。 |
ネットワークセキュリティグループ | 手順1で用意したネットワークセキュリティグループを選択します。 |
プライベートIPアドレス(IPv6) | チェックしないでください。 |
リソースグループ | 作成した仮想マシンと同じリソースグループを指定してください。 |
ポイント
プライベートIPアドレスの割り当てを「動的」にすることで、未使用のプライベートIPアドレスを自動的に割り当てることができます。この場合、仮想マシンを停止して開始するたびに新しいIPアドレスが割り当てられます。手順5のプライベートIPアドレスの固定の操作を実施することで、同じIPアドレスを使用し続けることができます。