Amazon EC2環境に本製品の仮想マシンをインストールする手順は以下のとおりです。
AWSマネジメントコンソールから次の操作を実行します。
ポイント
操作を実行するAWSアカウントのユーザーには、AmazonEC2FullAccess、AmazonS3FullAccess、IAMFullAccessの3つのアクセス権限を付与してください。アクセス権限の付与は、AWSマネジメントコンソールのIAMサービスから操作してください。
準備
環境に合わせて以下を準備してください。
ネットワーク(VPC)
サブネット
セキュリティグループ
参照
セキュリティグループの設定は、「A.7 利用ポート番号」を参照してください。
仮想マシンイメージのアップロード
AWSマネジメントコンソールのS3サービスで、Amazon S3上にイメージ格納用のバケットを作成し、Amazon EC2用の仮想マシンイメージをアップロードします。
バケット作成
[バケットを作成する]をクリックしてバケットを作成します。
仮想マシンイメージのアップロード
バケットの一覧から作成したバケットをクリックします。
[アップロード]をクリックし、Amazon EC2用仮想マシンイメージ(CSG_v130_ec2.zip)に含まれる"CSG_v130_ec2-disk1.vmdk"ファイルを指定します。
注意
使用するWebブラウザによってはアップロードが失敗する場合があります。その場合は、別のWebブラウザまたはAWSコマンドラインインターフェイス(AWS CLI)を使用してください。AWS CLIの詳細は、Amazon Web Servicesのドキュメントを参照してください。
仮想マシンイメージのインポート
AWSコマンドラインインターフェイス(AWS CLI)を使用して、Amazon S3に格納した仮想マシンイメージをインポートします。インポート手順は、Amazon Web Servicesの『VM Import/Export ユーザーガイド』を参照してください。
インポートが完了すると、EC2ダッシュボードの[AMI]から、インポートしたイメージを確認できます。今後の操作で簡単に検索できるように、イメージを選択して[編集]をクリックし、[説明]項目に任意の名前を設定することを推奨します。
ポイント
インポートする仮想マシンイメージのオペレーティングシステムの種別はLinux/Unix(64ビット)です。
イメージ形式はvmdkです。
インポート操作において、ライセンスオプションを指定する項目がありますライセンスオプションには「BYOL」を指定してください。
インスタンスの作成
AWSマネジメントコンソールのEC2サービスで、インポートした仮想マシンイメージからインスタンスを作成します。
EC2ダッシュボードで[インスタンスの作成]をクリックし、以下の表を参照して画面の指示に従って作成してください。
ステップ | 項目 | 設定内容 | |
---|---|---|---|
1. AMIの選択 | - | マイAMIからインポートした仮想マシンイメージを選択します。 | |
2. インスタンスタイプの選択 | - | 「A.1 仮想アプライアンス仕様」の要件を満たすようにタイプを選択します。 | |
3. インスタンスの設定 | インスタンス数 | 1 | |
ネットワーク | 手順1で用意したネットワークを選択します。 | ||
サブネット | 手順1で用意したサブネットを選択します。 | ||
自動割り当てパブリック IP | 「サブネット設定を使用(有効)」 | ||
上記以外 | (任意) | ||
4. ストレージの追加 | システム領域 | サイズ | 100GiB |
ボリュームタイプ | 「汎用SSD(gp2)」推奨 | ||
上記以外 | (任意) | ||
キャッシュ領域 | ボリュームタイプ | 「EBS」 | |
デバイス | メニューの先頭から選択します。 | ||
スナップショット | 何も入力しないでください。 | ||
サイズ | 「2.1.2 キャッシュの容量」で見積もった容量を指定します。 | ||
ボリュームタイプ | 「汎用SSD(gp2)」推奨 | ||
上記以外 | (任意) | ||
5. タグの追加 | - | (任意) | |
6. セキュリティグループの設定 | セキュリティグループの割り当て | 「既存のセキュリティグループを選択する」 | |
セキュリティグループ | 手順1で準備したセキュリティグループを選択します。 | ||
7. 確認 | キーペアの選択 | 「キーペアなしで続行」 |
ポイント
上の表のステップ「4. ストレージの追加」では、システム領域用のストレージだけが自動的に構成されます。[新しいボリュームの追加]をクリックして、キャッシュ領域用のストレージも構成してください。
上の表のステップ「4. ストレージの追加」で選択するデバイス名は、/dev/sda、/dev/sdbの形式ですが、本製品のコンソールでは/dev/xvda、/dev/xvdbとして認識されます。
上の表のステップ「5. タグの追加」で「Name」キーを追加すると、インスタンスとボリュームに名前を設定できます。
上の表のステップ「7. 確認」では、[作成]をクリックすることでキーペアの選択画面が表示されます。
インスタンスを作成したあと、インスタンスやストレージ(ボリューム)、自動的に割り当てられるネットワークインターフェイスについて、今後の操作で簡単に検索できるように、それぞれの「Name」項目にインスタンス名を含む名前の設定を推奨します。ストレージ(ボリューム)の場合はデバイス名も含めることを推奨します。
Elastic IPの割り当て
ポイント
作成したインスタンスには自動的にパブリックIPが割り当てられます。このパブリックIPは、インスタンスを停止すると解放され、次回のインスタンス開始時には異なるパブリックIPが割り当てられます。パブリックIPを固定したい場合に、Elastic IPを割り当ててください。
複数ネットワークを構成するためにネットワークインターフェイスを追加する場合は、必ずElastic IPを割り当ててください。
新しいアドレスの割当て
EC2ダッシュボードのメニューから[Elastic IP]をクリックします。
[新しいアドレスの割り当て]をクリックし、画面の指示に従って新しいアドレスを割り当ててください。
アドレスの関連付け
作成したElastic IPを選択し、[アクション]から[アドレスの関連付け]を選択します。
以下の表を参照し、画面の指示に従ってアドレスの関連付けを行ってください。
項目 | 設定内容 |
---|---|
リソースタイプ | 「ネットワークインターフェイス」 |
ネットワークインターフェイス | インスタンス作成時に自動的に割り当てられたネットワークインターフェイスを選択します。 |
プライベートIP | インスタンス作成時に自動的に割り当てられたIPアドレスを選択します。 |
仮想アプライアンスのセットアップ
複数ネットワークを構成するために、ネットワークインターフェイスを追加する場合は、手順5でElastic IPを割り当てたあと、仮想アプライアンスのセットアップを実施してください。仮想アプライアンスのセットアップ手順は、「2.3 仮想アプライアンスのセットアップ」を参照してください。
ネットワークインターフェイスの追加
複数ネットワークを構成する場合は、以下の手順でネットワークインターフェイスを追加してください。
ポイント
ネットワークインターフェイスを追加する前に、手順5でElastic IPを割り当て、手順6で仮想アプライアンスのセットアップを実施しておいてください。
インスタンスの停止
本製品のインスタンスが動作している場合は停止します。
管理者アカウント(administrator)を使用して本製品のコンソールにログインし、以下のコマンドで停止します。
# csgadm power stop
ネットワークインターフェイスの作成
EC2ダッシュボードのメニューから[ネットワークインターフェイス]をクリックします。
[ネットワークインターフェイスの作成]をクリックし、以下の表を参照して画面の指示に従って作成してください。
項目 | 設定内容 |
---|---|
説明(Description) | 作成したあと、ネットワークインターフェイスを簡単に検索できるように、インスタンス名を含む説明の入力を推奨します。 |
サブネット(Subnet) | 手順1で用意したサブネットの中から、インスタンス作成時に選択したサブネットと同じリージョンのサブネットを選択します。 |
IPv4プライベートIP (IPv4 Private IP) | 「自動的に割り当て」推奨 |
セキュリティグループ (Security groups) | 手順1で準備したセキュリティグループを選択します。 |
インスタンスへのアタッチ
作成したネットワークインターフェイスを選択し、[アクション]から[アタッチ]を選択します。
画面の指示に従って、作成したインスタンスにアタッチしてください。
ポイント
今後の操作で簡単に検索できるように、作成したネットワークインターフェイスの「Name」項目に、インスタンス名を含む名前の設定を推奨します。