ページの先頭行へ戻る
Cloud Storage Gateway V1.3.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

2.3 仮想アプライアンスのセットアップ

本製品の仮想アプライアンスを起動したあとは、設定ウィザードを使用してセットアップします。手順は、以下のとおりです。

  1. 管理者アカウント(administrator)および初期パスワード(Admin123#)を使用して、本製品のコンソールにログインします。

  2. カレントディレクトリーで、csgsetupを実行します。

  3. 設定ウィザードが起動されるので、画面に従って設定します。
    キーマップのデフォルトは“us”です。キーマップを設定する前の入力(パスワード変更など)は、注意してください。
    表示される項目は以下のとおりです。

    • 管理者アカウント(administrator)のパスワード変更

    • SFTP専用アカウント(sftpadmin)のパスワード変更

    • ネットワーク選択(※2)

    • DHCP設定(※2)

    • ホスト名設定

    • ネットワーク設定(※1)(※2)

    • DNSサーバ設定

    • ドメイン設定

    • キーマップ設定

    • NTP運用設定

    • タイムゾーンの設定

  4. システム再起動を促すメッセージが表示されるため、「OK」を選択し、システムを再起動します。

注意

  • 管理者アカウント(administrator)には初期パスワードが設定されています。セキュリティ上、必ず、設定ウィザードの「管理者のパスワード変更」を実施してパスワードを変更してください。パスワードは、8~64文字の範囲で設定してください。また、英大文字、英小文字、数字、および記号(!"#$&'()*+,-./@[\]^_`{|}~:;<=>?)の4種類のうち、3種類以上を組み合わせる必要があります。

  • SFTP専用アカウント(sftpadmin)には初期パスワードが設定されておらず、SFTPを使用できない状態になっています。SFTPを使用する場合は、設定ウィザードの「SFTP専用アカウントのパスワード変更」を実施してパスワードを変更してください。パスワードに使用できる文字の条件は管理者アカウント(administrator)と同じです。SFTP専用アカウント(sftpadmin)は、ファイル転送にSFTPを使用する場合の専用のアカウントです。管理者アカウント(administrator)のように本製品のコンソールへのログインはできません。

  • 単一ネットワーク構成の場合、ネットワーク選択の項目はスキップされます。

  • (※1)印の設定項目は、DHCP設定でDHCPを利用すると選択した場合はスキップされます。

  • 複数ネットワーク構成の場合でも、設定ウィザードで設定できるネットワークは1つだけです。このネットワークを1つ目のネットワークとします。2つ目以降のネットワークの設定については、「2.5.7 複数ネットワーク構成の設定」を参照してください。

  • 以下のアドレスは、IPアドレスとして設定できません。

    • 2つ目以降のネットワークに設定しているIPアドレス

    • 2つ目以降のネットワークに設定しているゲートウェイアドレス

    • ループバックアドレス(127.0.0.1)

  • 設定ウィザードのネットワーク設定でデフォルトゲートウェイが設定できます。

  • 以下の各種サーバが本製品と異なるサブネットにある場合は、そのサブネットと通信できるネットワークを選択して、デフォルトゲートウェイを設定してください。
    DNSサーバ、NTPサーバ、メールサーバ(SMTPサーバ)、外部認証サーバ(Active Directoryサーバ)

  • Active Directoryサーバを利用する場合は、本製品とADサーバ間で時刻を同期させる必要があります。NTPを設定しない場合は、「2.5.1 システム時刻設定」を参照して手動で時刻を同期させてください。

  • SMBで外部認証サーバ(Active Directoryサーバ)を利用する場合、DNSサーバの設定が必須です。

  • FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O環境の場合

    • 仮想サーバの作成時点で、仮想ネットワークにDHCPでIPアドレスが割り当てられますが、必ず設定ウィザードで1つ目のネットワークを設定してください。DHCP設定ではEnableを選択してください。そのほかのネットワークは、「2.5.7 複数ネットワーク構成の設定」を参照して設定してください。

  • Amazon EC2環境とMicrosoft Azure環境の場合

    • 仮想マシンの作成時点で、ネットワークインターフェイスにDHCPでIPアドレスが割り当てられます。設定ウィザードを実行することで、このネットワークインターフェイスが1つ目のネットワークとして設定されます。設定変更はできません。(※2)印の設定項目は、Amazon EC2環境とMicrosoft Azure環境の場合はスキップされます。

    • 複数ネットワークを構成するために、仮想マシンにネットワークインターフェイスを追加する場合は、必ず事前に設定ウィザードを実行してください。

  • ニフクラまたはFUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-V環境の場合

    • インポート時点で、グローバルとプライベートの2つのネットワークにDHCPでIPアドレスが割り当てられますが、必ず設定ウィザードで1つ目のネットワークを設定してください。DHCP設定ではEnableを選択してください。

    • 1つ目のネットワークを設定すると、残りのネットワークの設定は削除されます。このとき、ニフクラのコントロールパネルでは、サーバーのステータスが「異常あり」になりますが、「2.5.7 複数ネットワーク構成の設定」でネットワークの登録を行うことで正常(オンライン)になります。

    • デフォルトではDHCPサーバからDNSサーバ情報が通知されません。設定ウィザードでDNSサーバを指定してください。