以下の手順で、キャッシュ用ストレージプール(名前は“CsgStoragePool”で固定)にローカルストレージを割り当てます。
注意
以下の手順は、VMware vSphere、Hyper-V、またはニフクラ環境の例です。
KVMまたはFUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-Oの場合は、“/dev/sdX”を“/dev/vdX”に読み替える必要があります。
Amazon EC2の場合は、“/dev/sdX”を“/dev/xvdX”に読み替える必要があります。
Microsoft Azureの場合、"/dev/sdaX"と"/dev/sdbX"がシステム領域用の仮想ディスクです。キャッシュ領域用の仮想ディスクは"/dev/sdc"です。
管理者アカウント(administrator)を使用して、本製品のコンソールにログインします。
以下のコマンドを実行して、「2.2 仮想アプライアンスのデプロイ」で追加したキャッシュ領域用の仮想ディスクが認識されていることを確認します。
以下の例では、追加した仮想ディスクが“/dev/sdb”として認識されています。
# csgadm storagepool diskscan /dev/sda1 [ 953.00 MiB] /dev/sda2 [ 27.94 GiB] /dev/sda3 [ 27.94 GiB] /dev/sda5 [ 27.94 GiB] /dev/sda6 [ 3.72 GiB] /dev/sdb [ 100.00 GiB] 1 disk 5 partitions 0 LVM physical volume whole disks 0 LVM physical volumes
注意
FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-Oの場合、以下のメッセージがコンソールに表示されることがあります。問題はないため、対処は不要です。
ataN: soft resetting link ataN: EH complete
以下のコマンドを実行して、キャッシュ用ストレージプールにローカルストレージを割り当てます。
# csgadm storagepool create -disk /dev/sdb
以下のコマンドを実行して、キャッシュ用ストレージプールにローカルストレージが割り当てられたことを確認します。
# csgadm storagepool show PV VG Fmt Attr PSize PFree /dev/sdb CsgStoragePool lvm2 a-- 102396.00m 102396.00m VG #PV #LV #SN Attr VSize VFree CsgStoragePool 1 0 0 wz--n- 102396.00m 102396.00m
参考
キャッシュ用ストレージプールを削除するには、以下のコマンドを実行します。
# csgadm storagepool remove
ストレージプール内にキャッシュが存在しない場合だけ、ストレージプールを削除できます。キャッシュの削除方法は、「7.1.2 データストアの削除」を参照してください。
ストレージプールにキャッシュが存在している場合、csgadm storagepool showコマンドでは以下のように表示されます。
# csgadm storagepool show PV VG Fmt Attr PSize PFree /dev/sdb CsgStoragePool lvm2 a-- 61436.00m 10236.00m VG #PV #LV #SN Attr VSize VFree CsgStoragePool 1 1 0 wz--n- 61436.00m 10236.00m LV VG Attr LSize Pool Origin Data% Meta% Move Log Cpy%Sync Convert ds1 CsgStoragePool -wi-ao---- 51200.00m
注意
システムダウンやシステム異常でデータストアの作成に失敗すると、ストレージプール内にキャッシュが残る場合があります。その場合に「7.1.2 データストアの削除」の手順でキャッシュを削除できないときは、以下のコマンドを実行して強制的にストレージプールを削除してください。
# csgadm storagepool remove -force