DVDメディアに含まれるtar.gzファイルを使用してデプロイします。手順は、以下のとおりです。
KVMホストの任意のディレクトリーへtar.gzファイルを転送し、転送したtar.gzファイルを展開します。
# tar xzvf CSG_v130_kvm.tar.gz CSG_v130_kvm/ CSG_v130_kvm/CSG_v130_kvm.qcow2 CSG_v130_kvm/CSG_v130_kvm.xml
展開されたディレクトリーに含まれるファイルをそれぞれ所定の場所にコピーします。
# cp CSG_v130_kvm.qcow2 /var/lib/libvirt/images # cp CSG_v130_kvm.xml /etc/libvirt/qemu
仮想マシンの名前を変更する場合は、コピー先のxmlファイルをテキストエディタで編集します。以下の<name>タグの内容をほかの仮想マシンと異なる名前に変更してください。デプロイ後、仮想マシンマネージャーに仮想マシンの名前として表示されます。
変更箇所:
<name>CSG_v130_kvm</name>
同じKVMホストに本製品を複数デプロイする場合は、ファイル名を変更してコピーしてください。以下は、ファイル名を、"CSG_v130_kvm2.qcow2"および"CSG_v130_kvm2.xml"に変更してコピーする例です。
# cp CSG_v130_kvm.qcow2 /var/lib/libvirt/images/CSG_v130_kvm2.qcow2 # cp CSG_v130_kvm.xml /etc/libvirt/qemu/CSG_v130_kvm2.xml
そして、コピー先のxmlファイルについて、以下の2箇所をテキストエディタで変更します。<name>タグの内容は、ほかの仮想マシンと異なる名前にしてください。<source>タグのfile属性は、コピーしたqcow2ファイルのパスを指定してください。
変更箇所:
<name>CSG_v130_kvm</name> <source file='/var/lib/libvirt/images/CSG_v130_kvm.qcow2'/>
変更例:
<name>CSG_v130_kvm2</name> <source file='/var/lib/libvirt/images/CSG_v130_kvm2.qcow2'/>
xmlファイルを指定して本製品のVAイメージを登録します。
# virsh define /etc/libvirt/qemu/CSG_v130_kvm.xml
手順2でファイル名を変更していた場合は、そのファイル名を指定してください。
# virsh define /etc/libvirt/qemu/CSG_v130_kvm2.xml
[仮想マシンマネージャー]をクリックし、仮想マシンマネージャーを開きます。
仮想マシンマネージャー上で本製品のVAイメージを選択し、[開く]ボタンをクリックします。
仮想マシン画面の[表示]メニューから[詳細]を選択します。
仮想マシンの詳細画面で[NIC]を選択し、接続する仮想ネットワークまたはホストデバイスを選択して、[適用]ボタンをクリックします。
複数ネットワーク構成の場合は、[ハードウェアを追加]をクリックし、「新しい仮想ハードウェアを追加」ダイアログで「ネットワーク」を選択します。本製品を接続する仮想ネットワークまたはホストデバイスを選択して、「デバイスのモデル」に“virtio”を指定し、[完了]をクリックします。
「A.1 仮想アプライアンス仕様」を参照し、必要に応じて仮想CPU数およびメモリサイズを変更します。
「2.1.2 キャッシュの容量」で見積もったキャッシュ領域用の仮想ディスクを追加します。仮想マシンの詳細画面で[ハードウェアを追加]をクリックし、「新しい仮想ハードウェアを追加」ダイアログで“ ストレージ”をクリックします。
「カスタムストレージの選択または作成」を選択し、ストレージボリュームを追加します。「ストレージボリュームを追加」ダイアログでフォーマットを“raw”に設定し、最大容量をキャッシュ用領域の見積値に変更します。
「新しいハードウェアを追加」ダイアログに戻り、[バスの種別]を“VirtIO”に設定します。
[完了]ボタンをクリックします。