FUJITSU Integrated System HA Database Ready(Openインタフェース)は、Symfoware/pgsと同様のインタフェースで接続できます。ただし、設定の一部が異なります。
DBサーバの設定
接続先ホストの指定(DBサービス定義または環境変数)
システム構成を以下に示します。
図30.10 FUJITSU Integrated System HA Database Ready(Openインタフェース)の構成(TRO)
グローバルサーバからJournalTransferを通じてデータを受信してTRMのメッセージキューに格納します。
DBサーバ側では、設定内容に応じて、クライアント側からの要求を受け付けます。
DBクライアント側では、ホスト、ポート番号およびデータベース名を指定することにより対象のデータベースに接続し、データを格納します。
DBサーバ側のデータベースの設定を行います。
セットアップ画面やOpen SQL Administratorの画面で各種情報を指定します。
詳細については、FUJITSU Integrated System HA Database Readyのマニュアルを参照してください。
DBクライアントからDBサーバに接続できることをpsqlコマンドにより確認してください。
psql -h IP1,IP2 -d データベース -p ポート番号 -U DBアクセスユーザ |
IP1とIP2は、セットアップ時に指定した業務ネットワークのIPアドレスです。
DBクライアント側でTROに必要な環境変数を設定します。
リモート接続では、接続先のホストおよびポートの指定が必要です。DBサービス定義 (STOREGROUP定義文のDATABASEオペランド)で指定した場合は、環境変数での指定は不要です。
環境変数 | 説明 |
---|---|
PATH | Symfoware Server Clientの実行モジュールが格納されているディレクトリを追加してください。 |
PGHOST | 接続先のホスト(セットアップ時に指定した業務ネットワークのIPアドレス)を"|"で区切って指定します。 |
PGPORT | 接続用のポート番号を指定します。 |
詳細については、Symfoware Serverのマニュアルを参照してください。
その他の環境変数については、"4.3.1 環境変数の設定"を参照してください。
DBクライアント側でDB動作環境定義キーワードを指定します。
リモート接続に関するDB動作環境定義キーワードは以下のとおりです。
キーワード | 概要 |
---|---|
接続方式を指定します。 | |
切断された場合の、再接続のリトライを行う回数を指定します。 | |
再接続のリトライを行う間隔を指定します。 |
例を以下に示します。
CONNECT_TYPE:REMOTE |
また、他のDB動作環境定義キーワードも必要に応じて指定してください。
詳細については、"4.3.2 DB動作環境定義の作成"を参照してください。
DBクライアント側でDBサービス定義を作成します。
STOREGROUP定義文のDATABASEオペランドは以下の形式で指定してください。
接続先のホスト名を2つ指定します。
データベース名[@IP1|IP2][:ポート番号] |
IP1とIP2は、セットアップ時に指定した業務ネットワークのIPアドレスです。IP1とIP2を省略した場合、環境変数PGHOSTの指定値が有効となります。
リモート接続ではホスト名が必要なため、DATABASEオペランドまたは環境変数PGHOSTでホスト名を指定してください。
業務ネットワークのIPアドレスは2つ必要です。
ポート番号を省略した場合、環境変数PGPORTの指定値が有効となります。ポート番号と環境変数PGPORTをいずれも省略した場合は、環境変数PGPORTの省略値となります。
STOREGROUP定義文のOUTCODEオペランドは、データベース側のコード系に合わせてください。
詳細は、Symfoware Serverのマニュアルを参照してください。
その他については、ローカル接続と同じです。詳細については、"第8章 DBサービス定義"を参照してください。
DBクライアント側で逐次差分反映を開始します。
逐次差分反映の開始は、lxrtmdbコマンドにより行います。詳細については、"7.3.4 lxrtmdbコマンド"を参照してください。
リモート接続では、データベースの認証機構のみ使用可能であるため、lxrtmdbコマンドには-uオプションを指定する必要があります。
例を以下に示します。
lxrtmdb -s DBSVC1 -r STRGRP1 -o -u user1/passwd1 |
リモート接続における注意事項を説明します。
DBサーバ側でファイアウォールを運用している場合、DBサーバとDBクライアントの通信に使用するポートを許可するよう、DBサーバ側に設定します。対象のポートを許可してください。
セットアップ時に指定した通信用ポート(デフォルト:26550)
ダウン監視用ポート番号(12920)