リモートデータベースのクラスタ構成でのシステム構成について説明します。
図30.8 リモートデータベースのクラスタ構成(TRO)
シングル構成と比較した場合、DBサーバ側の構成が異なります。
DBサーバ側は、複数のサーバで構成されます。DBサーバを構成する個々のサーバを"ノード"と呼びます。
DBクライアント側からは、DBサーバは1台のサーバに見えます。DBクライアントから受信したデータは、いずれかのノードを通して共用ディスク上のデータベースに格納されます。
データベース製品のクライアントソフトウェアをインストールして、データベースに接続するための設定を行います。詳細はデータベース製品のマニュアルを参照してください。
JournalTransferやTRMの設定については、シングル構成の場合と同じです。
TROの設定については、データベースの種別に応じた設定を行います。
シングル構成の場合と同じです。
クラスタ構成のリモートデータベースを含む環境を構築するためには、以下の作業を行ってください。
サーバ | 作業 | 概要 |
---|---|---|
DBサーバ | データベースの設定 | データベースを構築します。詳細は各データベース製品のマニュアルを参照してください。 |
DBクライアント | DBクライアントの設定 | データベース製品のクライアントソフトウェアをインストールし、DBサーバに接続するための設定を行います。 |
TRMの設定 | TRMの環境を構築します。 | |
JournalTransferの設定 | JournalTransferの環境を構築します。 | |
環境変数の設定 | TROに必要な環境変数を設定します。 | |
DB動作環境定義の作成 | TROのDB動作環境定義を作成します。 | |
DBサービス定義の作成 | TROのDBサービス定義を作成します。 |
Symfoware Serverのインタフェースで接続するFUJITSU Integrated System HA Database Readyには、Symfoware/RDBとして使用するNativeインタフェースとSymfoware/pgsとして使用するOpenインタフェースがあります。
Nativeインタフェースについては、"30.2.1 FUJITSU Integrated System HA Database Ready(Nativeインタフェース)"を参照してください。
Openインタフェースについては、"30.2.2 FUJITSU Integrated System HA Database Ready(Openインタフェース) "を参照してください。
Oracle RACを使用したTROの構築については、"30.2.3 Oracle RAC"を参照してください。